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■Head Line News Mar.

2022-03-22 | ●Head Line News1)

■■■■■■■■■■日本の今を知る■■■■■■■■■■ 
              ●データを紐解き、今を読み取る。

■■有事の円の異常
有事の円が6年ぶりに異例の120円をつけた。リスクに強
い円が機能しない。FRB(米連邦準備理事会)パウエル理事長
の利上げ発言に反応して円売りドル買いがすすんだ。
ロシアのウクライナ侵攻で、インフレが悪化しているという。

近来、円はドル、ユーロに次ぐ世界の3大基軸通貨の1つとし
て、世界の経済、
なかんずく貿易取引に使われて来た。

しかも「有事の円」として有事の際の円買いが進む動きが 定番
化していた。
例えば
リーマンショック(2008年)
・欧州債務危機(2010年)
東日本大震災(2011年)

・シリア空爆 (2017年)の時も108円迄上昇した。
専門家筋の解説によると、理由は日本の「対外純資産による安全
資産の評価」に
よるという。
しかし今回のウクライナ問題で,円が急落したのは、従来と異なり
コロナ以降、
日本の最近の貿易赤字体質で、構造的な日本の国力
の低下を反映した結果とみる向きが
多い。
やはり無資源国、高齢国の日本は、当面の貿易やインバウンドや
国内
消費などで景気と国際収支を立て直す必要がある。

 
■■令和4年度国家予算決まる


高齢化とコロナ禍、国防費の拡大、止まらぬ財政の膨張、
     受益と負担の構造問題は、まだまだ続く



■■[家計資産,初の2000兆円越え
日銀によると家計の記入資産が2000兆円を突破過去最
を記録した。理由は コロナ禍で
人動が鈍く個人消費が振るわな
かつたためという。加えて若者を中心に 社会保障の将来不安で

個人マネーの預貯金が増えたという。
現預金が全体の54%1092兆円、30年間で倍増した
しかも企業と家計の記入資産は、この2年で200兆円増した。

専門家によると金融資産の拡大が豊かさを反映していないとい
う。
節約志向が蔓延し
GDP(国内総生産)540兆円で伸び悩み停滞中。
この20年間、潜在成長率は欧米以下である。

企業や金融機関には資金が滞留し成長投資に回らないという。
財政や制度不備の改善や
賃上げが急がれる。

反面、日本の所得格差が拡大し富裕と貧困の2極化が進む


■■[男女の賃金格差
日本の男女の賃金格差が解消しない。
女性は男性の74%しか稼げていないと言う。格差の理由は 、
高収入の管理者や専門職に女性が少ない事が原因と言われる。

因みに日本の労働者の所定内給与は
男性が33万8800円に対し
女性は25万1800円
加えて女性の就業率70%、しかも非正規の比率が男性22%、
女性54%と格差が広が
る。

岸田内閣は、賃上げと女性の職場進出を命題に据える。今年の春
闘では総じて軒並み好調に
推移の模様だが、日本企業の大部を占
める中小企業への賃金改善と経営体質の改善が急がれる。


■■「日本の企業の実像
日本の全企業 約359万社の99,7%を占める 357,8万社が日本の
中小企業である。

そして
日本の全社員数4690万人の約69%に当たる約3200万人が
中小企業で働く。
しかも日本の中小企業は、市民の生活に密着し
たサービスや財の分野で特異なサービスを行う企業が多い。
また
特性を生かした独自の商品やサービスで地域社会はもとより世界
市場へ進出する企業も多い。
因みに米国の中小企業は、社員数が500人以下となっている。
   
[日本の企業の行方その実像
日本の企業の99,7%が中小企業、大企業は僅か 0,3%と知って
驚く。
日本の企業(製造業)のGDPは 約19,7%で、中国26%、ドイ
ツ20%に次ぐ高水準である。(東洋経済3,26日号)
しかし世界的な命題である「脱炭素」の加速で、事業転換や海外
生産にシフトせざるを得ない「日本から重厚長大産業の工場
が消える
」難しい局面にある。

既に和歌山県有田市では市の基幹産業の9割を占めるENEOS
和歌山製油所が工場閉鎖に追い込まれ、大きな社会問題になりつつ
ある。日本の現実を浮き彫りにした 悲しい話である

(●ソニーのEV車の発表会)
■■EVでソニーとホンダが連携
21世紀の大変革の核の1つはEV(電気自動車)だと言われる。
いま世界特に日米欧と中国は
血眼で先陣を争う。その時期に戦後
昭和の日本を創った当時のベンチャーの主役である「ソニー」と
「ホンダ」が連携してEVに挑む。
令和22年販売する新車全手に「脱エンジン」
燃料電池車を目指す
日本ならず世界の自動車産業の在り方を変える序章に
なる期待が
膨らむ。


■■大阪関西万国博の予兆
あと3年に迫った関西万博の新しい試みが、判って来た。
空飛ぶクルマ

海岸部の夢洲と、大阪市内、伊丹空港、神戸空港、伊勢志摩など
8路線を結んで運航する「空を往くクルマ20便」の構想が、既
に具体化を目指して
すすみつつあるという。


■■「日本の医師数
今回のコロナパンデミックで、医師の仕事の崇高さと重要さが
再認識されて来たが、厚生労働省では
「最新の医師、歯科医師、
薬剤師の統計」を一般に公表した。
何もかも衰退色が濃厚の時に、約3%弱伸びた事は異例の事で
あり極めて喜ばしい事である。
国内の医師数33万9623人(18年調査から1万2413人増加)

医療機関勤務の女性医師数は、7万3822人
・男女比は、男性77%、女性23%、

 
■■[雑誌の存亡
デジタル化とスマホの普及によって、平素の市民の情報収集の
ベースである情報媒体の存在が、
様変わりの様相を見せてきた。
特に新聞や雑誌の低迷など、その影響は大きい。

なかでも雑誌は30年前の1990年には、売上額が年間1兆5644億
円だった。それが2021
年には5276億円と3分の1に激減した。
そして名門雑誌社の倒産が相次いだ。 (出版科学研究所調査)]

   
現存する雑誌の中には、特異な分野や特別な仕掛けで生き残った
り、逆に好調な雑誌も出て
きた。読者対象の利便を意識して雑誌
の機能を超えたアイデアが、差別的な魅力を創出したもの。
その雑誌名はシニア女性をターゲットにした「ハルメク」である。
まさに市場戦略による企画力の勝利と
言える。
月間販売部数は42万部
シンクタンク「生き方上手研究所」と提携、
・シニア世代の生活
や悩みを調査して分析、記事に生かす。
・読者アンケートによる購買の履歴を生かして記事に反映さす。

当然,多くのシニア女性は記事に同感して適切購買に結び付く。
毎月定期に訪れるシニア女性のための優れた生活アドバイザーの
役割を果たしている。と同時に保存性と説得性の強い紙媒体の雑
誌が再び台頭した事は、極めて異例でデジタルとの併存、共存を
伝えた実称として評価したい。
成熟した豊満市場でさえ、まだまだ確かな売れ口が手ずかずで残
されている事が判って来た。創意なき企業は、規模や経歴の是非
を問わず、必ず滅びるという事の確証と言える。


■■■■■■■シニアの現況と課題■■■■■■■
■■「老いる事とは
少子高齢化が急速に進む日本、果たしてこのままでいいのか。
と言って高齢者の私どもは、格別の妙案も持ち合わせていないし、
寿命の尽きるのを待つばかりである。
老いる」とは本人にとっても、社会にとっても極めて難しい事
で、一筋縄では回答は出しにくい。
高齢者の孤独・孤立、引きこもり、
友人なし(約4割)
切れる老人(増える)
これらが要因で、高齢者の社会に対するトラブルが増えている。
しかも、日本は「一人で老いて、一人で死ぬ社会」だという。
何時から日本はこんな情けない国になってしまったのか。
黙っていては始まらない。大きく声を挙げて反論したい。

だからこそ,おのずと健全だとする高齢者は、老いる事を自分の
事として見る前に、ぜひやって欲しい事がある
いま日本の社会
で高齢者問題がどうなっているかについて、まず
充分理解し
た上で、
改めて「自分の老い」について考えて欲しい
と言いたい。

高齢化社会の実像(現実)ーーーー



高齢者の増大は、社会保障予算の増大につながり、現役世代の
 負担が強いられることになる。




高齢化社会の実像平均寿命が延び高齢者数が増える

 
 

男性高齢者の場合
ネガティブ
な高齢者
アクティブな高齢者
に2分される、
アクティブな高齢者は、総じて若々しく行動的である。
スマホをこなし、毎日元気で明るく、情報通でもある。
毎日、新聞や本を読む人、
多くの人と接する機会を自ら作り出す事ができる人は、
人当たりが良く闊達で、年齢を
感じさせない
アクティブな高齢者は、
余後の
行方など 全く眼中にないとさえ思はせる側面がある。
どう見ても幸せな人に違いない。

    

■■■■■■■■■余談往来■■■■■■■■■
大阪中之島美術館の開場
美術館構想の発表から40年。
そして準備室の設置から30年。
途中大阪市の赤字問題などがあり幾度か挫折が危惧されたが、市民
待望の開場に辿り着き、2022年2月ウクライナへのロシア侵攻な
ど暗い情報が多い中、平和への願いを込めて 大阪中之島美術館が
オープンした。
この美術館には,数々の逸話と秘めたるエピソードがある.


しかも開館の時が経過した事で、内蔵していた多くの世界的な名画が
物によれば100倍近い価格になり、思わぬ評価に期待が寄せられてい
る。
しかも、世界最先端の近代美術館を志向するだけに、名画を見せるに
とどまらず、大阪という伝統文化との関係性と融合を意識した立体的
なギャラリーコンサートなどを開催して行くという。
因みに既に4900点を超える寄贈作品を含め6000点を上回る超
コレクションが
ある。今後海外の著名な美術展にたいしても貸し出し
交流を深めてゆくという。

●大阪中之島美術館のコレクションのデーターベース(収集方針)
佐伯祐三を中心とした近代美術の作品と資料
大阪と関わりのある近代・現代美術の作品と資料
・近代・現代美術の代表的作品と資料
大阪と関わりのある近代・現代デザインの作品と資料
・近代・現代デザインの作品と資料

●(佐伯祐三の郵便配達夫)
⚫️私は、開館2日目に新しい美術館を訪れた。
第一、中之島という立地性がいい。よくぞこの最高の一等地を今
まで確保
してきたものと感動した。

この美術館の目玉は、大阪商人の山本発次郎さんが、大変な目利
きで
当時若かりし佐伯祐三を見出し、外遊など支援して育てその
作品の殆どを
買い上げで、戦後これを文化材として大阪市に寄贈
したもの。

もう一つは戦後、大阪で台頭した世界的な前衛芸術の「具体」の
多くの作品が
あること。特に具体の代表だった吉原治良の作品は、
格別である。大阪万博を3年後に控え
まだ知らない大阪
を存分に堪能させてくれる。
また商業都市大阪の遺産と言える名門企業の古い商品ポスターの
コレクションなど興味深い。
(サントリー、ナショナル、仁丹、クラブ化粧品など
 

  

  


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