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ジョッシュの日記

ジョッシュは好きな映画「big」の主人公の名前からとりました。趣味を大事にしながら長男くんと次男くんの育児に奮闘中です。

ボクシング過去名勝負(ベスト20)始めます。

2012年12月21日 09時05分13秒 | ボクシング

私がボクシングを見始めたのは1992年に行われた「ムアンチャイvsユーリ海老原」。

その衝撃的な試合に魅了され、私のボクシング生活が始りました。

ちょうど20年、その間、国内国外ともたくさんの試合をみてきました。

ついこの前に行われた「パッキャオvsマルケス4」でも、予想外の展開に改めて「ボクシングは奥深い」、

そして「ボクシングはやっぱり面白い」と再確認しました。

 

20年という節目なので、私のボクシング過去名勝負20戦を紹介したいと思います。

(注)日本人選手の試合を対象とします。

(注)世界タイトルマッチを対象とします。

 
 
 
 
それでは次回のブログで!!

パッキャオの敗北で見えたボクシングの面白さ

2012年12月10日 21時03分35秒 | ボクシング

マニー・パッキャオとファン・マヌエル・マルケスが4回目の対戦。

過去3戦はパッキャオの2勝1引き分け、多くの人はこの4回目を熱望してはいなかった。

そしてパッキャオとフロイド・メイウェザーとの対戦を望んでいただろう。

 

しかしこの4回目の対戦が、おそらく年間最優秀試合になるだろう「素晴らしい試合」となった。

簡単に試合の展開を言うと、パッキャオとマルケスがダウンを1度づつ奪い、徐々にパッキャオのペースになってきたところに、マルケスの右ストレートがジャストミートして、パッキャオが前のめりにダウン。失神して動けないパッキャオをレフリーが試合を止めた。

 

見ていた人のほとんどがこの展開は予想出来なかったはず。

そして「想定外」のことがおきた時、見ている人は大きな「驚き」「感動」を感じた。

 

話は少し横道にそれるが、私の生涯(国内)最高試合は以下の3試合である。

1.畑山隆則vs坂本博之

2.シリモンコンvs辰吉丈一郎

3.カストロvs竹原慎二

畑山隆則の試合(No.1)は「坂本がダウンすることは思ってもいなかった」、辰吉の試合(No.2)と竹原の試合(No.3)は、対戦相手のチャンピオンが強く、多くの展開を予想するも「全く勝てる予想が出来なかった」。

どの試合も「想定外」が起こした「驚き」と「感動」の試合である。

 

さて、もう一度パッキャオとマルケスに戻るが、あらためてボクシングの予想の難しさを感じた一戦だった。

試合が決まった時に「もう4戦目なんて興味ないよ」なんて思っていた自分が恥ずかしい。

そう、予想が難しいから「ボクシングは面白い」のである。

 

そういえば、国内が誇る(?)某兄弟さんの試合はいつも予想通りである。

「◯◯とKOセットや!」と言っていた頃の勢いは無く、世界戦では警戒しすぎるあまり、手数少ない軽いパンチを当てては足を使って走り続け、だいたいが2−1の判定勝利。ノンタイトル戦では、無名の選手にだいたいがボディで(相手が戦意喪失)のKO勝ち。。。

 

某3階級制覇王者の試合と6階級制覇王者の試合が続けて行われたのは何か皮肉なようでそれはそれで面白い。


ノニト・ドネアvs西岡利晃

2012年10月23日 11時13分11秒 | ボクシング

WBC名誉王者の西岡利晃は4階級制覇でIBF・WBO王者のノニト・ドネアに9回TKO負けした。

 

試合後は西岡の消極的な戦い方に否定的な意見も多く見られた。日にちも経ち心も落ち着いたところで私なりの気持ちをこのブログに載せたいと思う。

 

まずボクシングファンにご存知マイケル・バッファーからのコールの時に感じたのは、「西岡の表情が硬いな」という印象である。メキシコでの防衛戦(ゴンサレス)やアメリカでの防衛戦(マルケス)を経験している西岡、おそらく現役日本人ボクサーで1番(石田順裕という意見もあるかな?)海外での経験が多く、大舞台に強いと思われていたのにである。さすがの西岡も今までの防衛戦とは1つも2つもレベルの高い試合ということを自覚(神経質になっていた?)していたのであろう。また、1年のブランクという点もあったのかもしれない。

 

そして運命のゴングがなった。試合の序盤は西岡はドネアの強打を警戒し、ガードを固め防御にまわる時間が多かった。もちろんドネアも西岡の左ストレートを警戒していたが、西岡と違ったのは西岡の攻撃に警戒しつつも、随所に手数を集めてポイントを奪取していった点だ。序盤4ラウンドは完全にドネアにポイントが流れた。しかし西岡もドネアから致命傷となるパンチは受けておらず、この時点では「ドネアはきっと隙を見せるはず。中盤から終盤勝負か、まぁ作戦通りなのだろう」と私自身悲観してはいなかった。

 

ところが作戦が狂ったのが「さぁ中盤、ここから出て行こう」と思った6ラウンドにドネアの左アッパーで西岡がダウンを取られてしまったのだ。ドネアの強打を警戒しつつ、ギアをあげようとした時にまさに「出ばなをくじられた」のだ。タイミングによるダウンで、決して効いたパンチでは無かったのだが、西岡には相当な精神的なダメージと「焦り」を与えられたと思われる。そしてドネアはポイントで優位になり、ボクシングスタイルに「余裕」を持たしてしまった。

 

ただここで忘れてはならないのが、ダウンを奪われた後、ドネアがフィニッシュを狙い若干パンチが大振りになったところに、西岡が相打ち覚悟で打って出たことである。もうずいぶん前のことになるが、ウィラポン戦で出来なかったこと、そう「捨て身の戦い」である。精神面での成長が見れた感動的なシーンだった。

 

しかし、中盤戦から終盤戦はさらに厳しい戦いになった。ポイント優位のドネアは無理することなく、慎重かつ丁寧な試合運びを展開。一瞬の隙でも見せれば、西岡の左ストレートも当たるのだが、ドネアはその隙を全く見せない。そして9ラウンド、ポイント劣勢の西岡は自身のスタイルを崩し、やや強引に倒しに行った。「1発当たれば・・・」、その思いも虚しく、ドネアに右ストレートを合わされ、西岡の敗北が決まった。

 

確かにドネアは強かった。スーパーバンタムの数戦の中では1番の出来だったと思う。なぜ強かったのか?なぜ最高の出来だったのか?それは決して西岡が弱かったからでは無い。ドネア陣営が西岡の過去の戦いを分析し、これまでのどの相手よりも「危険な相手」というのを理解して最大限の準備をしたから。後は「作戦分析」においてドネア陣のほうに長があった。スポーツの世界では出ている結果に対して「たら・れば」は禁句だが、西岡が序盤に有効なラウンドを1つでも取っていたら、それにより西岡に少しの「余裕」があったなら、試合の展開は変わっていたかもしれない。

 

結果的には「完敗」、しかし私は両者の差はそこまで離れていないと感じている。

 

残念だったが、多くのボクシングファンはこの西岡利晃という1人のボクサーを通して、感動や勇気や希望などたくさんのものをもらった。西岡利晃自身は「すべては自分の為」なんて言うかもしれないが、観ているボクシングファンにここまで影響を与えたボクサーも近年にいないだろう。

 

この敗北により過去の実績が錆びることはない。何よりも西岡が開いた「世界への扉」、野茂英雄が野球界で扉を開いたように、中田英寿がサッカー界で扉を開いたように、西岡利晃がボクシング界で扉を開いたこの功績はこれからも大きく評価されるべきと考える。


ポール・ウィリアムスvs石田順裕(ネット観戦)

2012年02月20日 22時08分01秒 | ボクシング

▼ノンタイトル戦
ポール・ウィリアムス 対 石田順裕
結果:ウィリアムス 判定勝ち

WOWOWエキサイトマッチで観ていた世界的有名なボクサーのウィリアムスと、アメリカで日本人が戦うとは数年前では想像もしなかったこと。

試合は(ネット観戦のため、はっきりとは観れなかったが)ほとんどのラウンドややウィリアムス優勢のまま判定へ。2~3ポイントは石田も取ったかと思ったが、3者ともにフルマークの120-108でウィリアムスだった。

石田は勇敢に打ち合ったが、いいパンチを当てることが出来なかった。そしてウィリアムスも集中力を保ち調子が良かった。残念だったが、この敗戦で評価を下げることは無いだろう。

私たちボクシングファンは大きな夢を見させてもらった。石田ももう一度やると宣言しているので夢はこれからも続くだろう。夢が続く限り応援したいと思う。


2011年日本ボクシング界を振り返って

2012年01月07日 22時23分31秒 | ボクシング

2011年のボクシングを振り返ると、いい試合が多かったように思います。

 

 

なんといっても大きいのが西岡選手のラスベガスでの防衛。

野球の野茂選手がメジャーの扉を開いたように、西岡選手が世界の扉を開いたように感じました。

 

それに続ける本当の力を持ったボクサーも出てきました。

内山選手や井岡選手らは海外でも人気が出る実力を持っています。

 

山中選手も今後が楽しみです。

 

さて2012年はどうなるでしょうか。

 

西岡選手はドネア選手とビックマッチが出来るでしょうか。

井岡選手と八重樫選手の統一戦は行われるでしょうか。

長谷川選手やリナレス選手や下田選手など復活できるでしょうか。

亀田選手は今年こそ実力ある相手と戦い実力を証明できるでしょうか。

 

昨年以上に目が離せないと感じています。

皆さんも(時間が取れるようでしたら)是非ともボクシングに注目してください。

 

(最後に私が思う2011年日本人世界タイトルベストマッチです)

1位 西岡利晃vsラファエル・マルケス(10月1日)

2位 内山高志vsホルヘ・ソリス(12月31日)

3位 李冽理vs下田昭文(1月31日)

4位 ポンサワン・ポープラムックvs八重樫東(10月24日)

5位 オーレドン・シッサマーチャイvs井岡一翔(2月11日)

6位 クリスチャン・エスキベルvs山中慎介(11月6日)

7位 井岡一翔vsフアン・エルナンデス(8月10日)

8位 井岡一翔vsヨードグン・トーチャルンチャイ(12月31日)


イスラエル・バスケスvsラファエル・マルケス(WOWOW観戦)

2010年05月29日 06時36分11秒 | ボクシング
▼ノンタイトル戦
イスラエル・バスケス 対 ラファエル・マルケス
結果:マルケス 3回TKO勝ち

強打者同士の人気カードはこれが四度目の対戦。過去はいづれも激戦で、2勝1敗でバスケスがリードしている。

マルケスからリングイン。マルケスは気合い充分で、バスケスはやや表情が硬いか。

1R距離を詰めての打ち合い。バスケスの左フックが有効。バスケス早くも左目をカット。2R回転の早いマルケスのパンチでバスケスやや棒立ちになる。バスケスの流血が酷い。3Rバッティングでバスケス右目もカット。マルケスが左右連打でバスケスが膝を付いてダウン。試合続行も再びマルケスのラッシュでバスケスが後ろにふらついたところでレフリーが試合を止めた。

いつも熱戦の好カードはさすがに両者とも激戦が続き衰えというか脆さが見え隠れする残念な展開だった。少なくともバスケスは切りやすくなった目もありもう無理だろう。マルケスは回転の早いコンビネーションを見せて存在感を見せた。日本人としては西岡とやってもらいたいが、体重を落とすのが厳しそうだ。人気と実力・経験のあるマルケスを軽視するのは良くないが、西岡や長谷川であればおいしい相手と感じてしまう。

内山高志vsアンヘル・グラナドス(テレビ東京観戦)

2010年05月18日 23時15分25秒 | ボクシング
▼WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
内山高志 対 アンヘル・グラナドス
結果:内山 6RTKO勝ち



内山の初防衛戦。相手は格下だが長身でリーチの長いやりにくそうなグラナドス。

初回からリーチの劣る内山が距離をつめてジャブを放つ。ボディへのストレートを見せて上への右フックがタイミング良い。打ち終わりをグラナドスが狙うが集中している内山は距離をとって避ける。有効打の多い内山がポイントを重ねていくも、集中力を欠いたか5Rに少しパンチをもらう。怖いのはラッキーパンチだけ。続く6R、右フックの一発がジャストミートし、グラナドスが前倒しでダウン。片膝ついたままカウントを聞くグラナドスだが、カウント10で立ち上がれずレフリーが試合を止めた。

初防衛&日本人世界チャンピオンの陥落が続くなか、相当なプレッシャーがあったはず。初回から集中力を保ち、冷静に戦えたのは素晴らしい。ハードパンチに加えディフェンス能力の高さを見せたのは魅力。相手が格下という意見もあるが、初防衛戦としては怖さは無いがやりにくい相手、これをきっちり倒したのは良かった。この試合は通過点、今後に強い相手と戦って欲しい。

フロイド・メイウェザーvsシェーン・モズリー(WOWOW観戦)

2010年05月03日 06時30分49秒 | ボクシング
▼ウエルター級12回戦
フロイド・メイウェザー 対 シェーン・モズリー
結果:メイウェザー 判定勝ち(119-109、119-109、118-110)

5階級制覇のフロイド・メイウェザーと3階級制覇のシェーン・モズリー、スピードに自信がある両者による夢の対戦。

驚くほどのスピードパンチの交換で始まった両者。2Rにモズリーの右ストレートと右フックで、2回ほどメイウェザーが効いた。モズリーのチャンスかと思われたが、メイウェザーが攻撃力を強め、すぐに持ち直した。6Rからはメイウェザーの独壇場。左フックと右ストレートを狙い撃ち。モズリーは精神的疲労が見える。9Rにメイウェザーの右フックでモズリーがぐらついた。その後もメイウェザーは何度もビックパンチを放ちモズリーを効かせるが、メイウェザーは無理をせず安全運転。結果的には2R以外はメイウェザーペースの大差判定勝ち。

世界最高峰のスピードを持つ2人の戦いはとてもスリリングだったが、驚くほどの一方的な試合になった。メイウェザーは何度もぐらつかせるパンチを放つもKOを狙わず無理をしない戦いかた。改めて精神的な強さを感じた。ピンチを迎えての立て直し方、あわてることなく自分のペースを保つ精神力。先日負けた長谷川がこの試合を戦前に観いていれば…、などと思わず感じてしまった。モズリーはもう一歩踏み込む勇気が足りなかった。この勇気がある選手がパッキヤオだと思う。事実上の決勝戦、メイウェザーとパッキヤオの対戦がぜひとも観てみたい。

長谷川穂積vsフェルナンド・モンティエル(会場観戦)

2010年05月02日 06時55分50秒 | ボクシング
▼WBC世界バンタム級タイトルマッチ
長谷川穂積 対 フェルナンド・モンティエル
結果:モンティエル 4RTKO勝ち



WBC王者長谷川とWBO王者モンティエルの頂上対決。長谷川が勝てば11度目の防衛。モンティエルが勝てばWBCとWBOのベルト統一となる。

プレッシャーをかける長谷川、モンティエルもワイルドでやや変則なパンチで応戦する。紙一重でパンチをかわす両者、まさに世界一流の戦いだ。4R途中まではプレッシャーを掛けて軽いながらも有効打の多かった長谷川が優位だったが、終了間際にモンティエルの左フックでぐらつき、ロープにもたれながらモンティエルのラッシュにさらされたところで、レフリーストップとなった。

「最後は倒れていれば…」と悔やむところだが、ここ数戦ピンチらしいピンチも無く圧勝していた長谷川には窮地に追い込まれた時の対処方法などは考えていなかったのだろう。今後はずる賢さも必要か。またKO勝ちが続いていたことにより、勝負を急いでしまった感じはある。もっと前後左右に動いて、パンチをコツコツと当てて、後半勝負といったほうが良かったのではないか。どれも「たられば」になってしまうが、途中まで完ぺきだっただけに、1発が悔やまれる。

しかし、この敗戦で、連続防衛、連続KO防衛、階級の縛りなど重圧が無くなることだろう。デラホーヤなどスーパースターだって重要な一戦で敗戦している。負けたってそれが重要な事ではない。敗戦から何を学び、成長するかが重要なのだ。絶対に良い経験になったと思うし、それを糧にする頭の良さを持っている。長谷川には是非復帰して、さらに強くなった姿を見せて欲しい。

西岡利晃vsバルウェグ・バンゴヤン(会場観戦)

2010年05月02日 06時55分21秒 | ボクシング
▼WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
西岡利晃 対 バルウェグ・バンゴヤン
結果:西岡 5RTKO勝ち

西岡はこれが4度目の防衛戦。初防衛から3度ともにKO&TKO勝ちしている西岡。無敗の比国の若きチャレンジャーを相手にどのような試合を見せるか。

不気味なバンゴヤンは初回は様子見といった感じだったが、2Rから前に出てきた。繰り出すパンチは大振りだが重そうなパンチだ。対する西岡は距離の取り方が上手く、相手のパンチを避けてはボディから頭にパンチを散らした。2Rに一発バンゴヤンの右フックをもらってバランスを崩したが、それ以外はポイントを重ね、4R終了時点では大差で西岡を指示。5Rになり前に出ざるえなかったバンゴヤンに対して西岡の左ストレートがジャストミート。もんどりうって倒れたバンゴヤン、何とか立ち上がったが、そのあと西岡の怒涛のラッシュにさらされ、レフリーが試合をストップした。

無敗で若い、そして比国(これはパッキヤオの影響)というのは不気味だった。しかし試合開始早々には西岡の相手では無いことが分かった。パンチを振り回してくる相手には西岡はやりやすかっただろう。唐突に現れた最後はゴンサレスを倒したような綺麗な左ストレート。この年齢にして毎試合毎試合強くなっている。無敗や若さは決して良いことではない、誰といままで対戦したのか、どんな苦戦や挫折を経験したのか、経験値が強さを決めているように最近は感じる。