共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

今日はリムスキー=コルサコフの命日〜ヤンソンスの《スペイン奇想曲》

2021年06月21日 19時40分15秒 | 音楽

昨日に引き続き、今日も梅雨の晴れ間となりました。日中はかなり暑くなり、もうちょっとで神奈川県も真夏日になるところでした。

とにかく暑かったので今日はひたすら自宅に籠もって涼んでいましたが、ただ涼んでいるのも何なので、何かいい音楽を聴いてみたくなりました。そこで調べてみると、今日はリムスキー・コルサコフの命日だとのことでした。



ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844〜1908)はロシアの貴族の家系に生まれました。『管弦楽法の大家』と呼ばれ、ロシアの国民楽派を代表する作曲家となった彼は作曲家としての活動の他に海軍にも従軍していて、自身の優れた管弦楽法を駆使して世界各地で体験した音楽を作品に盛り込みました。

その代表的な作品が《スペイン奇想曲》Op.34です。この曲は、私が中学生の時に聴いていっぺんに好きになったリムスキー=コルサコフ作品のひとつです。

《スペイン奇想曲》は、リムスキー=コルサコフが1887年に作曲した管弦楽作品です。リムスキー=コルサコフの作品らしいはっきりとした旋律と典型的な和声が見られ、ヴァイオリンやクラリネットをはじめとして様々な楽器がソロで活躍する部分が多いことも特徴です。

ヴァイオリン独奏は、ほぼ同時期に書かれリムスキー=コルサコフの管弦楽作品の代表作とされている有名な交響組曲《シェヘラザード》や、序曲《ロシアの復活祭》にも登場します。スペイン奇想曲は当初「スペインの主題によるヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」としてスケッチされていましたが、途中で作曲者が意思を変更して管弦楽の作品となりました。

この曲の初演は1887年のことでしたが、作曲家自身の指揮で初演したマリンスキー劇場管弦楽団の楽団員たちからの評判も非常に高かったようです。現在でもオーケストラをはじめ吹奏楽やピアノ連弾でも演奏されることが多いことで、この作品の人気の高さが窺えます。

そんなわけで、今日はその《スペイン奇想曲》の動画を転載してみました。マリス・ヤンソンス指揮、バイエルン放送交響楽団による演奏でどうぞ。





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