今日は朝から曇りがちな空模様となりました。それでも気温はそこそこ高く、運動していると暑いくらいでした。
今日は高学年の理科の授業で植物の結実のメカニズムを勉強したのですが、その一環で花の花粉を採取することになりました。立冬過ぎのこの時期に…とも思ったのですが、とりあえず子どもたちと校庭に出てみることにしました。
実際に出てみるとカタバミやオシロイバナなどが咲いていたことは咲いていたのですが、花粉を採取するにはちょっと花が小さ過ぎて子どもたちも苦心していました。その時、ふいに
『そういえば…』
と思い出したことがあって校庭の一角に行ってみることにしました。
そこには
ツワブキの黄色い花が咲いていました。以前、休み時間に花が咲いているのを見かけていたことを思い出したのですが、その時よりも開花が進んでいる様子でしたので、とりあえず子どもたちを呼び寄せて無事に花粉を採取することができました。
ただ、子どもたちは菊の花だと思っていたようだったので
「これはツワブキの花です。」
と伝えました。すると一人の子が
「え?ツワブキってバアチャンが佃煮にするやつ?」
と驚いていたので
「そうですね。佃煮にするのは春先の、まだ葉が開いていない柔らかい茎を使います。」
と付け加えると、子どもたちは
「えぇ〜!?」
と驚いていました。
子どもの頃、私の祖母が庭にツワブキを植えていて、春先になるとそれを使って佃煮を炊いていましたから、私にとってもツワブキは身近な植物のひとつで、この黄色い花もよく見ていました。それから数十年の時を経て、まさかこんなところでその経験が活かされるとは思ってもいませんでしたが…。
人間、無駄かも知れないことでもとりあえず何でも経験しておくものだな…と、改めて思わされたのでありました。