共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

フォルテピアノによるモーツァルト《ピアノ四重奏曲第1番ト短調》

2022年06月27日 17時00分17秒 | 音楽
連日の猛暑は収まるところを知らず、今日も凄まじい暑さとなりました。何しろ、コンビニで買って外に出てからすぐに食べ始めたガリガリ君が食べているそばから溶けてポタポタ垂れてしまったくらいですから、どれだけ暑いのかが窺えます…。

ところで、先日横浜のイギリス館でフォルテピアノで演奏するモーツァルトの室内楽を聴きましたが、その影響もあって久しぶりに我が家にあるフォルテピアノのCDを聴きたくなりました。それで、確か《ピアノ四重奏曲第1番ト短調》が入ったCDがあったはず…と思って探してみたら



ありました。

これはレザデュー(Les adieux)という古楽グループが演奏しているものです。2つの弦楽五重奏曲や4つのフルート四重奏曲、オーボエ四重奏曲と共に、2つのピアノ四重奏曲が収録されています。

勿論、モダンピアノの演奏でも素晴らしい録音はあるのですが、金属の響板に張力の強いピアノ線が張られたグランドピアノの方が、音量的にどうしても弦楽器群に勝ってしまうような気がしてしまいます。時に伴奏にまわるような場面でも、余程気をつけて演奏してくれるピアニストでないとピアノが前面に出過ぎてしまう傾向が見受けられるのです。

それと比べるとフォルテピアノとピリオド弦楽器によるアンサンブルは、モダンピアノと弦楽とのアンサンブルと違って全体の音色の調和が取れて解け合っている感じがします。弦楽器がメロディを奏でている時に寄り添うように柔らかく響いてくれるフォルテピアノの音色は、

「これぞモーツァルトが意図したもの!」

と思わせてくれるものです。

そんなわけで、今日はモーツァルトの《ピアノ四重奏曲第1番ト短調》を、レザデューの演奏でお聴きいただきたいと思います。現代のグランドピアノと違った、フォルテピアノの優しい響きをお楽しみください。



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