昨日の離任式から一夜明け、今日は一日自宅でぼんやりしていました。昨日貰った花や寄せ書きを見ていると支援級の子どもたちや泣きながら押しかけてきた二年生たちの顔が浮かんできて、やるせない気持ちになってきます。
今日は夕方から荒れ模様になるという予報だったので、とりあえず買い物だけでもしておいて外出せずに済むようにしようと思いました。そう思って歩いていたら、
道端にオオイヌノフグリの青い花が咲いていました。
この花は、小学4年生の国語の教科書に掲載されている草野心平の詩『春のうた』にも登場します。
春のうた 草野心平
かえるは、冬のあいだは土の中にいて、
春になると地上にでてきます。
そのはじめての日のうた。
ほっまぶしいな。
ほっうれしいな。
みずはつるつる。
かぜはそよそよ。
ケルルンクック。
ああいいにおいだ。
ケルルンクック。
ほっいぬのふぐりがさいている。
ほっおおきなくもがうごいている。
ケルルンクック。
というものですが、もしかしたら覚えておいでの方もいらっしゃるかと思います。
この詩は、ちょうど支援級の4年生の子と一緒に勉強していました。そして『いぬのふぐり』が分からないということだったので、学校の中庭まで見せに行ったことも覚えています。
こんなノスタルジーに浸っていても何にもならないことは分かってはいるのですが、昨日の子どもたちの泣き顔の残像が新鮮過ぎて、どこか気持ちを切り替えられずにいます。それでも来月には新現場での勤務がスタートしますから、どうにかしないといけません。
とりあえず今日は諦めて、明日からどうにか気持ちを切り替えてみようと思います。なので今日だけは無理せず、もう少し子どもたちとの思い出にふけってみます。