共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

面白かった!(^O^)

2013年04月17日 23時59分46秒 | 日記
教室の休みを利用して、上野の国立博物館に足を運びました。

ここでは今《大神社展》なる展覧会が開催されています。今年、伊勢神宮で20年に一度、出雲大社で60年に一度の式年遷宮が執り行われるのを記念して、神社本庁の全面協力の下、全国の有名神社の秘宝が特別公開されています。会期が前期と後期に別れているのですが、個人的に前期の出展物の方がより興味深かったので今日にしてみました。

先ず素晴らしかったのが、室町幕府三代将軍・足利義満によって、熊野三山の一つ熊野速玉神社に奉納された神宝の数々です。神を人に見立てて、生活に必要な様々な身の回りの品が奉納されましたが、装束類もさることながら、手箱に納められた化粧道具の数々の精巧さには目をみはります。特に櫛は、よくここまで細かく目立てたなと思うくらい細く細かく櫛歯が刻まれていました。室町期のこういう調度品は戦乱で焼失したりして殆ど作例が残っていないため、風俗学的にも貴重な資料だということです。

あと個人的に興味深かったのは、奈良・石上神宮(いそのかみじんぐう)に伝わる神宝《七支刀(しちしとう)》です。古代中国王朝・東晋から当時の倭王に贈られた刀で、刀身から左右に枝のように出た刃が6つあり、中央の刀身と合わせて7つの支(えだ)がある刀なので、こう呼ばれています。刀身には金線で『この刀を用いる者は百兵を倒すことができる』といった意味の文字が象嵌されていますが、どういった経緯でこのお宮に納められたのかという来歴が一切分かっていない、謎多き刀です。御神宝なだけに、現地に行ったからといって拝観できるわけではありませんので、この展覧会で間近に拝見できる機会を得て幸せでした。

この他にも時代時代で、装束や甲冑、馬具、文具、絵画、彫刻等が奉納されましたが、神に捧げ奉る物としてその時代の粋を凝らした高水準の物が制作された納められたわけです。ともすると時代の波の中で消えていってしまってもおかしくないようなそれらのものが御神宝というかたちで遺されて、それにによって先人達の文化水準の高さを実感できるということは、日本民族としてこの上なく幸せなことと言えるでしょう。

普段なかなか目にすることのできない文化遺産を間近に拝観できる貴重な展覧会ですので、お出かけになってみては如何でしょうか。
コメント (3)
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咲いてた!

2013年04月17日 11時57分58秒 | 日記
今日はこれから都内へ出掛けます。

バス停に向かうのに、普段あまり通らない道を選んでみたら、ポケットパーク的なスペースの陰に、先日小田原城の森で撮ったシャガの花が咲いていました。

鬱蒼とした木陰に行かないと見られないと思っていた花が思いの外近くに咲いていたことを知って、ちょっと得した気分になりました。
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