共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

只今本番中

2011年05月28日 20時15分42秒 | 音楽
舞台袖からフルートソナタを演奏しているところを失礼して…。

舞台にあがったことのない方にはなかなか見られない光景なので、載せてみました。

因みに一番左に座っているのは『譜めくり』さんです。ピアノの場合は自分で楽譜がめくれないので、大概はこのように譜めくりさんにフォローしてもらいます。それも『ただめくりゃあいい』ってモンじゃあないんです。めくらなきゃならない何小節か前からタイミングをはかりつつ、演奏中のピアニストの邪魔にならないようにそっと立ち上がって、視界を遮らないように気を配りながら絶妙の間合いでめくるという、結構な職人技が求められる役まわりなのです。逆にもしこの人のめくり方が下手っぴぃだと、ピアニストにとってはフォローどころか、ただひたすらイラッとさせられる存在以外の何物でもなくなってしまうわけです。

演奏のクオリティーをも左右するかも知れない、隠れた重要ポストです。もしクラシックの、しかもピアノを伴う室内楽のコンサートにお出かけの際には、そんなところもチェックしてみては…。

勿論、演奏もちゃんと聴いて下さいね?!
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これも梅雨の花…?

2011年05月28日 15時58分20秒 | 日記
リハーサル会場近くに咲いていたカシワバアジサイです。葉っぱが通常の紫陽花みたいに丸くなくて柏の葉みたいになっているのと、御覧のように花が縦長に咲くのが特徴です。

先日派遣された結婚式の教会のヴァージンロードの両脇には、この花のブーケがずらっと並んでいました。
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守護天使

2011年05月28日 11時24分06秒 | 音楽
今日、職場のフルートの先生とジョイントながら、人生初のリサイタルの本番があります。

メインは大バッハの青年期作のトリオソナタBWV1039です。この曲は本来、2本のフルート、若しくは2台のヴァイオリンと通奏低音で演奏するのですが、今回はフルートとヴァイオリンとの異種格闘技ヴァージョンです(笑)。結構難しい曲で大変なのですが、個人的にはその1曲前が大変なのです。

それが写真に撮った楽譜の曲であるハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー作《ロザリオのソナタ》全16曲の終曲『守護天使のパッサカリア』です。パッサカリアというのはスペイン起源のゆっくりした3拍子の舞曲で、一定の動きのバス声部の上にメロディを紡いでいく変奏曲の一つです。ただしこの曲の場合大変なのは、何しろ無伴奏、つまりメロディからハモリからベースまでを全部一人で演奏する曲なのです。

パッサカリアという曲種自体はバロック時代(音楽の時間にきいたことありますよね。今から大体300年前、日本が元禄時代くらいです)に好まれたもので、バッハをはじめいろんな作曲家が手掛けていますが、私が認識している限りでは、いわゆる教会に設置してある大パイプオルガンのために書かれた作品が多いように思うのです。このビーバーの作品も、低音を効かせたかなり『オルガン的』な感じに書かれているので、ヴァイオリン1本ながらもそのような響を表現出来たらいいな…と思っています。
コメント (2)
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