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共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

今年も開催!『小田原ちょうちん光アートフェア2024』

2024年10月18日 18時45分18秒 | 日記
今日も小田原の小学校では、運動会の練習でもちきりでした。特にダンスの練習はフォーメーションチェンジも含めて2時間分の枠が充てられているため、子どもたちだけでなく大人たちもヘロヘロになっています…。

そんな一日を終えて子どもたちを下校させてから、一人で教室や黒板の掃除をしていました。特に今日はチーム毎に分かれての応援練習があったことで子どもたちの掃除がなかったので、なかなかのゴミが集まりました。

掃除を終えて退勤したのですが、結構疲れていたので軽くお茶をして帰ることにしました。そして暮色が迫る頃になって思い出したことがあったので、小田原城址公園に向かうことにしました。

こちらでは現在、『小田原ちょうちん光アートフェア』という催しが開催されています。これは小田原市内の小学校高学年児たちが製作したおよそ1600張もの小田原提灯を集めて展示するもので、私が到着した時には



ちょうど提灯に明かりが灯された時でした。







子どもたちが頑張って絵柄を描いた小田原提灯はどれも美しく、ついつい見とれてしまいます。やがて宵闇が迫ってくると



天守閣のライトアップと相まって、一層幻想的な光景が広がります。

このイベントは、明後日20日まで開催されています。17:00から21:00までは提灯に明かりが入りますので、小田原市内の子どもたちの力作と幻想的な光景をお楽しみになってみてください。
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いたシカたないことですが…

2024年10月15日 17時17分17秒 | 日記
今日から小田原の小学校の後期日程がスタートしました。ところが、私は初回から躓いてしまったのです。

出勤するために本厚木駅に向かったのですが、駅に着くと改札口付近が何やらざわついていました。こういう時は何らかの影響で定期運行が妨げられているので嫌な予感がありましたが、先ずは行ってみるしかありません。

すると、案の定小田急線が運転見合わせになっていました。理由として書かれていたのは

『動物と衝突したため』

…ここでまた嫌な予感がしました。

とりあえず駅員に聞いてみたところ、列車と衝突したのは



鹿でした。しかも衝突したにも関わらず生きているということで専門家が到着しないと撤去できないため、かなり時間がかかる…とのことでした。

こうなると、小田原へ向かうには東海道本線を経由するしかありません。なので、とりあえず上りホームに駆け上がって各駅停車に乗りました。

本厚木駅から各停で一駅行った厚木駅で下車し、JR相模線に乗り換えて上りの終点茅ヶ崎駅を目指します。そこで更に東海道本線に乗り換えて小田原を目指すのですが、この接続がすこぶる悪くて、相模線のホームで小田原方面行きの電車を見送るしかできませんでした。

東海道本線のホームに着いた…はいいのですが、上り電車はスイスイ来るのに、下り電車は待てど暮らせどやってきません。何しろ前に行ってしまった下り電車の次の電車が来るのは、何と約20分も後なのです。

次々とやって来ては出ていく上り電車を横目で見ながら待つことしばし、やっとやってきた熱海行きの下り電車に乗り込んで、



ようやく小田原まで到着することができました。

始業時間には何とか間に合ったものの、普段子どもたちを出迎える立場の人間が遅れるとなると、何とも言えず気まずい感じになりました。しかし、子どもたちは事前に担任から私が遅れる理由を聞いていたようで、一人の男子が

「鹿が電車にぶつかったんならシカたないよ。」

と言ってくれたことで、教室の空気が一気に和みました(笑)。

今日は短縮授業だったので、子どもたちは給食なしで午前中で下校しました。その後、体育館で卒業アルバム用の職員たちの集合写真を撮影しましたが、終わった頃には一人だけ無駄に疲れてグダグダになっておりました…。

初手からコケてしまった私ですが、明日以降挽回していこうと思います。明日は朝から運動会の全体練習があるので、絶対に遅刻できません(汗)。

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ビーズ一つで大喧嘩…

2024年10月05日 19時28分38秒 | 日記
今日は朝から冷たい雨の降る、生憎の天候となりました。この時期は運動会を予定している学校も多いはずですが、そうだとしたら大騒ぎになっているのかも知れません。

ところで、昨日の記事を見た中から

「どんな事件があったかを端折るな。」

という指摘がありましたので、今日はそのことについて書いてみようと思います。事件のきっかけとなったのは



このアイロンビーズで、簡単に言えばビーズをめぐって取っ組み合いの喧嘩が勃発したのです。

アイロンビーズは様々な色のビーズを組み合わせて絵柄を作り、当て紙をした上からアイロンの熱をかけてビーズ同士を接着させて完成させるものです。そして、いろいろな色がある中で、髪の毛や輪郭に使う頻度が多い黒がどうしても不足するのです。

教室に用意してあるアイロンビーズも、御多分に漏れず黒が不足していました。なので、黒の部分は茶色や焦げ茶で代用するよう子どもたちには伝えてありました。

それでも、支援級の子たちというのはこだわりが強く、サンプルに黒が使われていれば黒を使いたいのです。そんなこだわりから、容器の中に残っていた数少ない黒を一生懸命に探し出して使っていた子がいたのですが、隣の席の子が

「くれ!」

と言って勝手に持っていこうとしたことから大喧嘩になった…というわけです。

普通に考えれば強奪した側が悪いのですが、盗られた側の子が相手をボコボコにしてしまったことから大ごとになってしまいました。それぞれの言い分は

盗られた子

「せっかく一生懸命集めた黒を横から持ってった!」

強奪した子

「みんなだって使いたい黒を独り占めしてズルい!」

と至って自己中心的なもので、エキサイトしている当人たち以外はドン引きでした。

ここで鍵になるのが

『黒が少ないから茶色や焦げ茶で代用するように』

ということを、予め子どもたちに伝えていたことでした。つまり、どちらの子も黒を違う色を代用するように言われていて、それを『了承した』上で作業をしていたわけです。

そこから先、大人たちは分業になり、クラスのボスたる担任は当事者たちの対応に、私たち個別学習支援員たちは他の子たちのケアにあたります。特に今回はかなり派手な喧嘩だったので怯えてしまう子もいたので、気持ちの鎮静化を図ることが第一となるのです。

帰りの会までもつれ込んだ話し合いでしたが、何とかその場で解決することができました。こういう揉め事は禍根を残さないことが第一なので、何としてでも当日中に収める必要があるのです。

こだわりが強い子たちだからこそこうした諍いも起きがちになりますが、何でもかんでも自分の勝手がまかり通るわけではない…ということも、彼らには学んでいってもらわなければなりません。そのために嫌われ役になることもありますが、私は必要悪だと思ってあたっています。

その疲れからか、今日は一日ボ〜ッ…としていました。明日は少しばかり動こうと思います(汗)。
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子どもたちが帰った後も…

2024年10月04日 17時50分55秒 | 日記
今日も小学校支援級では、大小様々なことがありました。それでも、前期末に向けて授業時間が短くなっていることもあって、子どもたちも、実は大人たちも、それを励みに何とか今日を終わらせました。

ところで、いつもより早くに子どもたちが帰ったからといって、支援員も

「それ〜で〜は、さよ〜な〜ら♪」

というわけにはいきません。子どもたちがいなくなった教室の掃除をしたり、薄ら白くなっている黒板をキレイにしたりと、様々な雑務をこなします。

それに加えて、今日は子どもたちが使う教材作りもしました。



担任が作ったこうしたラミネートを



こんな風に切り離して教材として使えるようにする作業ですが、これを一年生と二年生で教わった全ての漢字の分を一人で作るのですから、なかなかの量です。

現在私が担当しているのは中学年ですが、このレベルの漢字すら覚束ない子たちばかりです。そのためいつまで経っても漢字ドリルが低学年用から進まないので、こうした副教材が必要になってくるのです。

時間はかかりましたが、切り離して山盛りになったカードを教卓に置いて退勤しました。明日は放課後子ども教室の工作ネタを探しながら、ゆっくり過ごす予定です。

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素朴さが魅力!小田原漆器

2024年10月03日 17時15分17秒 | 日記
今日は、勤務先とは別の小学校の放課後子ども教室がありました。そこで、最後に子どもたちに見せたものがありました。

先週、小田原の名産品について子どもたちにレクチャーしました。個人的メインとして小田原風鈴を紹介しつつ、その他に



小田原漆器も紹介したのですが、なんとそこの放課後子ども教室のコーディネーターの御親戚が小田原漆器の職人の方だということが判明したのです。

すごい偶然だな…と思ったのですが、今日そのコーディネーターさんが



ご自宅から小田原漆器のお盆を持ってきてくださいました。写真では伝わりにくいのですが、どちらもなかなかの大きさのもので、実物をみると迫力があります。

漆器というと、



会津塗や輪島塗に代表されるような朱漆や黒漆を塗り重ねて木地を覆い隠すものが一般的とされています。それに対して小田原漆器は木地の木目を活かすような塗り方が特徴で、二通りの塗り方があります。

一つは『摺漆塗(すりうるしぬり)』という工法です。これは木地の表面を保護する為に、生漆(きうるし)と呼ばれる漆の木から採取したそのままの樹液を直接何度も摺り込んで仕上げる手法で、下地加工をしないので材料であるケヤキの綺麗な木目や香り、艶がある作品が出来上がります。

もう一つは『木地呂塗(きじろぬり)』という工法で、錆漆(さびうるし)と呼ばれる、水で練った砥石の粉末に生漆を加えたものを木地に摺り込んだ後、生漆を加工した半透明の透漆(すきうるし)を下塗、中塗、上塗の3工程に分けて塗り重ね、仕上げに水研ぎで磨き上げる手法です。木目がさらに際立ち、透けて見えるような仕上がりになります。

木地呂塗は透漆を3回塗るのに対し、中塗の工程で朱・紅柄などの色をつけた漆を塗り、上塗で透漆を塗る溜塗(ためぬり)という工法もあります。これでは透漆を通して色が透けて見えて、また違った良さがあります。

先程の写真で言うと



左が摺漆塗、右が木地呂塗ですが、それぞれに独特の風合いがあります。こうした小田原独自の漆器があるということを知らない住民も、意外と少なくないようです。

小田原市民にとっては当たり前の存在になっているのかも知れませんが、市外に住んでいる人間だからこそ気づくこともあるのかも知れません。これからも、そうしたものを子どもたちに伝えていければと思っています。

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実質3種類あるんですよね…

2024年10月01日 16時55分16秒 | 日記
今日、改めて自身の認識を新たにしないといけないな…と実感することがありました。

小学校支援級の授業で、タブレットを使ったローマ字入力の勉強がありました。ローマ字入力といえば



こんな感じにやるものですが、普段意識していない『ヘボン式』と『訓令式』の違いに気をつける必要がありました。

ヘボン式と訓令式のローマ字表では、大方のローマ字には違いありません。しかし、ヘボン式と訓令式とでは



拗音(ようおん=小さな『ゃゅょ』を使う字)や濁音(『゛』の付く字)の表記法に、こうした違いがあるのです。

大人たちが何気なく使っているローマ字ヘボン式が多く、特に『じゃ』は訓令式だと『zya』と三文字打つ必要がありますが、ヘボン式だと『ja』と二文字で済むため、結構便利に使っていると思います。またヘボン式で『し』を『shi』と書くことに合わせて、それに整合性を持たせるために『しゃ』『しゅ』『しょ』を『sha』『shu』『sho』と書くことも多く見受けられます。

それと、ヘボン式と訓令式とで違いが指摘されるのが発音の面です。例えば『si』や『ti』は『スィ』『ティ』と発音しそうになるため、より日本語の発音に近い『shi』や『chi』と表記しているものが多く見受けられています。

ところが、それが一筋縄では行かないのが支援級の子どもたちで、例えば

「『きゃ=kya』や『にゃ=nya』や『みゃ=mya』はみんな間に『y』を挟むのに、なんで『しゃ=sha』『ちゃ=cha』『じゃ=ja』になったら『y』を使わないんだ?!」

といってパニックを起こしてしまうのです。しかも『じ』と『ぢ』、『じゃ』と『ぢゃ』に至っては、ヘボン式だとどちらも『ji』と『ja』、訓令式だとどちらも『zi』と『zya』となって、ますます分かりにくいのです。

そこで登場するのがもう一つの『日本式』というローマ字で、『ぢ』は『di』、『ぢゃ』は『dya』となります。全ては拗音で『y』を使う訓令式との整合性をとるためなのですが、大人たちが使い慣れていないこともあって、つい使い慣れているヘボン式を教えてしまいそうになるのです。

支援級の子どもたちはかなり面倒臭がっていて、先生の指示をなかなか遂行しようとはしませんでした。そこで私がふと思い立って、こんなことを囁いてみました。

私:あのさ、〇〇君将来ユーチューバーになりたいんでしょ?

子:え?うん…

私:ユーチューブの画面観てると、画面の下にテロップ(字幕)が出てくるでしょ?

子:あぁ、うん…

私:あれさ、全部ユーチューバーが入力してるわけでしょ?その時にこのローマ字表記を使いまくってるのは分かるかな?

子:そうなの?!

私:そう、だから将来的にチャンネル立ち上げて動画をアップするなら、字幕を添えるためにもローマ字表記はマストで覚えておいた方がいいと思うよ。

…とちょっとそそのかしたら、急にその気になって練習していました(笑)。

授業後に支援級の担任と改めて話し合って、支援級の子どもたちに教える場合には訓令式を旨とすることを確認しました。これからタイピングの授業なども始まるのですが、大人たちがうっかりヘボン式で指導してしまわないように気をつけていこうと思います…。

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看過できようはずもなく

2024年09月27日 18時20分45秒 | 日記
今日、小学校支援級でまた事件がありました。先日、音楽の時間に音圧に耐えながら意地で木琴を叩いていた子の話を載せましたが、その子が遂にやらかしたのです。

今日は練習の成果を記録するために、合奏の動画を撮ることになりました。その子も最初は演奏に加わっていたのですが、やはり音圧に耐えられなくなってきたらしく、表情がどんどん険しくなってきたのです。

嫌な予感がしたので、その子の近くに移動して様子を見ていました。そして遂に、その子の真後ろで木琴を叩いていた子に向かって

「うるさい!!」

と叫んだかと思うと



手にしていた木琴のバチを真後ろの子に向けて投げつけたのです。

すんでのところで私がそのバチをはたき落としたため直接的な被害は免れましたが、それを見たその子が私に向かって

「じゃますんなジジイ!!」

とつっかかってきたのです。どうやらストレス発散が失敗に終わったことで、攻撃の矛先をこちらに変えてきたようでした。

動画を撮影していた先生が何か言おうと近づいて来ていたのですが、それより先に私は

「だまらっしゃい!」

と特大のカミナリを落としました。一瞬にしてその場の空気が固まりましたが、私は構わずに

「お騒がせしました。」

と告げてその子を教室から連れ出すことにしました。

その子はあらん限りの暴言を吐き、私に向かって殴りかかってきました。私は先生が動画を止めていないことを確認した上で

「では傷害未遂と暴行罪で連行します。」

と言って連れ出し、他のクラスの授業に迷惑がかからない場所に連れていってお説教をはじめました。

その子もさすがに私から傷害未遂や暴行罪といった具体的な罪名を告げられたことでショックを受けていたようでしたが、当人がやらかしたことなのですから仕方ありません。何しろ動画に一部始終が録音録画されているのですから、言い逃れはできないのです。

しばらくすると、騒ぎを聞きつけた支援級主任が飛んできて、

「もう少し穏やかな言い方で…」

と何故か私に向かって言ってきました。内心

『またか…』

と思いつつ、

「そうですか。今回は暴言のみならず傷害未遂事案なのですが、こちらの小学校支援級はそれですら看過される方針なのですね!」

と強めに返したら、なにやらモゴモゴ言っていました。

支援級の子どもたちというのは、様々な刺激に対する耐性が低いことが多く見受けられます。それは、例えば光であったり人口密度だったりといろいろありますが、音に対する耐性が低い子も一定数存在しています。

それでも、あえて嫌な言い方をさせてもらえばそれらのことは当人の勝手であって、周りは何も悪くはありません。

例えば私は特定の食材にアレルギーがあって、その食材が入った給食メニューは食べられません。それなら、自分でそれを避けて個別に対応すればいいのであって、

「その日の給食のメニューに私のアレルゲンがあるから、私が食べられるメニューに全面的に変更しろ。」

と給食室にイチャモンをつける権利は私にはないのです。

その子が一定以上の音圧に耐えられないというのは、大変不便だし大変なことだろうと思いますが、それならそれで



イヤーマフを付けるなりして対応すればいいわけです。第一、合奏で木琴を演奏するという選択をしたのは当人ですし、ましてやそれに耐えられなくなったからといって、たまたま後ろで演奏している他人に危害を加えるなど言語道断です。

以前にも同じことを叱りましたが、

『支援級の子どもたちは【自己の欲求を満たすためなら他者に何をしてもいい子たち】なわけではない』

のです。今後もまた一悶着も二悶着もあると思いますが、私は彼らに徹底してそのことを伝えていこうと思っています。

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黒澤明が認めた『小田原御殿風鈴』

2024年09月26日 18時20分22秒 | 日記
今日は勤務先とは別の小学校の放課後子ども教室の日てした。今月はそこで《おさるのかごや》を歌わせていますが、その絡みで今回は小田原の名産品について子どもたちに話をすることになりました。

先ずは何を置いても


《おさるのかごや》にも登場する小田原提灯です。この提灯はコンパクトに畳めることで旅行の携帯用として重宝されていただけでなく、木部に大雄山最乗寺の霊験あらたかな木を使っていることで、これを使えば旅の道中で狐や狸に化かされないというふれこみでも有名になりました。

また、小田原の名産品といえば



蒲鉾です。小田原には鈴廣や籠清という老舗がありますが、鈴廣では最近



こんなパンダ柄の蒲鉾や



プラレールやトミカのミニカーをモチーフにしたユニークな柄の蒲鉾も販売されています。

そして、



干物も忘れてはいけません。アジやカマス、ホッケに金目鯛といった様々な干物が製造販売されていて、私も時々買って帰っています。

また曽我梅林の梅が有名で、その梅から採れた実を使った



梅干しも名産品です。昨今は蜂蜜漬けにした甘い梅干しが幅を利かせていますが、小田原ちん里うの梅干しは昔ながらの酸っぱい梅干しです。

また、あまり知られていないものとして『小田原漆器』があります。通常漆器というと会津塗や輪島塗のように



朱漆や黒漆を塗布して木地を見せないものですが、小田原漆器は



かなりの薄付きで、木目が透けて見えるのが特徴です。

そして、忘れてならないのが『小田原鋳物』です。

小田原鋳物の起源は

【天文3年(1534年)に河内国(現大阪府)から来住した山田治郎左衛門が鋳物業を開いたことが始まりである】

と、幕末に編集された『新編相模国風土記稿』に記されています。現在小田原で製作されている小田原鋳物は、貞享3年(1686年)に大久保氏に従属し、国替により大久保氏とともに小田原鍋町(現小田原市浜町付近)へ移り住んで鋳物業を営んだ柏木家がただ一件だけ伝統を引き継ぎ、



『柏木美術鋳物研究所』という工房で製作を続けています。

現在は風鈴や振鈴などの鳴物や仏壇のおりん、花瓶など花を飾る花器などの製造販売が主流となっています。その中でも「鳴り物」としての評判は高く、一つ一つ音にこだわり作られています。

小田原風鈴には大きく分けて、真鍮製と砂張製の二種類があります。

銅と亜鉛との合金である真鍮を使った風鈴には、



鈴虫風鈴(写真)や松虫風鈴といったものがあります。これらの風鈴は甲高い音がするのが特徴で、リンリンというよりキンキンという感じの音色がします。

そしてもう一つが、『砂張(さはり)』という銅と錫の合金を使った



『小田原御殿風鈴』です。この風鈴は雑音が少なく純度の高い美しい音色と、圧倒的な余韻の長さが特徴です。

かつて黒澤明監督が映画《赤ひげ》を撮影中に、

「日本一の音のする風鈴を探してこい」

と命ぜられた助監督が日本全国の風鈴を片っ端から集めて検討した結果、黒澤監督からGOサインが出たのがこの小田原御殿風鈴でした。そして、



映画の縁日のシーンでおびただしい数の小田原御殿風鈴が使われ、大変印象的な場面となっています。

そんな話をしながら、自宅から持参した一般的な鉄製風鈴と小田原鈴虫風鈴と小田原御殿風鈴を子どもたちの前で鳴らして聴き比べをさせました。子どもたちはそれらの音色の違いに耳を傾けていましたが、やはり御殿風鈴の音色の美しさと余韻の長さへの反応はなかなかのものでした。

この小田原御殿風鈴、砂張という合金で作られているが故に大変美しい音がするのですが、一方で砂張という合金を使っているが故に衝撃に弱いという一面があります。硬い床に落としたりしてしまうと金属にもかかわらず割れてしまって二度と音がしなくなってしまうため、運搬には細心の注意を要します。

いやらしい話、そんな壊れやすい小田原御殿風鈴は一個10000円ちょっとするものなので、無事に自宅に持ち帰るということが今日の私の最大ミッションとなっていました。子どもたちにも音色は聴かせましたが、落とされたら大変なので絶対に触らせませんでした(汗)。

小学校から決して遠くないところに研究所があるにもかかわらず、子どもたちは誰もそんな場所があるということを知りませんでした。地元民にしたらそんなものなのかも知れませんが、これを機に小田原の子どもたちがこうした地元の希少な伝統工芸に興味をもってくれたら幸いです。

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梅子キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

2024年09月23日 17時17分17秒 | 日記
今日は格段に凉しくなりました。朝などはむしろ寒いくらいで、それで思わず目覚めてしまったくらいでした。

今日は何もすることを決めていなかったのですが、とりあえず散髪をして買い物を済ませました。その時に一万円札を使ったのですが、そのお釣りとして



津田梅子の五千円札が帰ってきたのです。

五千円札というのは銀行のATMでは出てきませんし、今までにも一万円札を使って買い物はしていたのですが、これまで五千円だけ新券に縁がありませんでした。そんな中での新券の登場に、私は内心

『梅子キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』

と歓喜しました。

これで7月に発行されて以来、私の財布の中に



ようやく新券が全て揃いました。いずれ使ってしまうでしょうが、もう少しだけ手元に置いてニヤニヤしようと思います(キモッ…)。

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これ以上どうしろと…

2024年09月20日 17時50分45秒 | 日記
今日の小田原は、凄まじい暑さに見舞われました。最高気温が35℃の猛暑日とねり、冷房の効いていない廊下やトイレにいると、室内でも具合が悪くなりそうでした。

個別学習支援員は、必ずしも教室の中に入れるわけではありません。特に今週はテストが多かったのですが、そうなると教室内をウロチョロして子どもたちの集中力を削がないために廊下から様子を見守ることがあるのですが、ただ立っているだけでも汗が滲んできて大変でした。

それでも、冷房の効いた室内にいるにもかかわらず、支援級の子どもたちの中には

「暑い〜〜〜!(;´Д`)=3」

と文句を垂れてサボろうとするヤツが一定数存在します。そんな時には

「おまえさんたちが涼しい教室の中にいる時に、こちとら廊下に締め出されて汗だくなんじゃ!贅沢言うな!」

と言ってやるのですが、そうすると大概黙ります(笑)。

そんな猛暑日勤務を終えて退勤すべく、自分のメールボックスを覗いてみたら



これが入っていました。そう、夏休み中に行った健康診断の結果です。

いろいろと書いてありましたが、全体的に芳しい…わけもなく、文面の端々に

『痩せろ』

という有り難いメッセージが込められていました。一応努力はしているつもりなのですが、ハッキリ言って

『これ以上どないせいっちゅうねん!』

というのが本音です。

さて、明日から二度目の三連休が始まります。この三連休を抜けると気温がグッと下がるとのことですが、是非そうなってほしいものです。

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大人をナメたらいかんぜよ!

2024年09月19日 17時40分10秒 | 日記
今日は、勤務先とは別の小学校の放課後子ども教室の日でした。そこで、またしても事件が起きてしまったのです。

子どもたちに帰り支度をさせて、さて帰ろう…としたら、一天にわかにかき曇ったかと思うと、凄まじい豪雨が降ってきました。一応朝の天気予報で午後に雨の予報が出ていたものの、傘を持たずに登校してきた子どもが多かったので、職員室に寄って傘を借りていくことになりました。

子どもたちはランダムに学校にストックしてある傘をお借りして帰ることになったのですが、そこで

 
(イメージ)

ポケモンの柄の傘をめぐって、2人の男児が取り合いの喧嘩を始めてしまったのです。

この2人は同学年で寄ると会うと喧嘩になるので、放課後子ども教室の中でもわざわざ席を離して座らせるくらいです。それが、傘一本をめぐって取っ組み合いの喧嘩を始めたから大変です。

先生方はひたすら宥める方向で融和を図っていましたが、争いは収まるところを知りません。それを見ているうちにこちらも段々イライラしてきたので、先生方の前にもかかわらず

「いい加減にしなさい!」

と大音声でドヤしてしまったのです。

彼らが傘を掴んだままフリーズした瞬間 

『いっけね…!』

と思ったのですが、出してしまったものは仕方ありません。ヘタをすれば私が◯ワハラ案件で教育委員会に報告されるかも知れませんが、もうこうなったら引っこみなどつきません。

それにこの2人は、普段から教室内で机を汚したりゴミを撒き散らかしたり走り回ったりといった数々の狼藉をはたらいているので、そのことも含めてお説教しておきました。その様子をご覧になっていた先生方は

「またなの…( ´Д`)=3」

と溜め息を漏らしていましたが、恐らくこの2人は普段からクラスで要らんことをしでかしているのでしょう。

とりあえずポケモン傘は没収してから、私が2人に普通のビニール傘を手渡して帰らせることにしました。2人ともブツクサ文句を垂れていましたが、

「なんか文句あんのか?!」

と聞いたら返事は返ってこず、各々そのビニール傘をさして帰っていきました。

先生方は

「スゴいですね…」

と若干引き気味でした。なので私は

「すみません、『言うべきことは言う主義』ですので。」

と言ってお茶を濁しておきました(汗)。

最近大人たちがコンプライアンス的に怒ってこないことで、それを逆手に取った子どもたちがつけあがっている傾向がみられます。勿論過剰な圧力は控えるべきですが、それでも締めるべきところを締めておかずに『大人をナメた図々しい子どもたち』が出来上がってしまっては困るのです。

まぁ、今後学校側から市教委にどんな報告があるのか無いのか分かりませんが、私は今後も締めるべきところは締めていくつもりでいます。

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図星…?

2024年09月17日 18時55分18秒 | 日記
今日、小田原でちょっとイヤなことがありました。

小学校からの帰り道でちょっともよおしてきたので、お花を摘んでいくことにしました。それで、ちょっと切迫していたので、



ちょうど空いていた多目的トイレに入りました。

とりあえず無事にお花は摘めたのですが、さっさと出ようと思ってカバンを背負ったところで、外から思いっきりドアを『蹴られ』ました。なんだろうと思って開ボタンを押したら、車椅子に乗ったJJYが今まさにドアを蹴らんとしているところでした。

思いっきり足で空を切ったJJYは車椅子の上でつんのめりながら

「おい!オマエ如きが偉そうに多目的トイレを使うんじゃない!」

と怒鳴ってよこしました。まぁ分からないでもなかったのですが、『オマエ如き』というワードにちょっとカチンときたので

「ドアに書いてある字をよくご覧なさい。『どなたでもご利用できます』とあるでしょう。確かに貴方のような方が優先的に使うトイレなのでしょうけれど、私が使ったからといってノックではなくドアを蹴られたことについては、決して気分のいいものではございませんよ。」

と返したのですが、JJYは

「口答えするな!」

と、またしても蹴ってきたのです。




その時、ふと『気づいてしまったこと』がありました。




先程蹴ろうとして空を切った足は右足でした。そして、今また蹴ってきた足は左足だったのです。そこで、

「あら、右でも左でもそんなに力強く足を繰り出せるということは、もしかしたら車椅子なんか使わずともお立ちになれるのではありませんか?」

と軽くツッコんでみたのです。

するとJJYは

「なっ…!!!!」

と言ったまま頭を真っ赤にしてフリーズしてしまいました。なので、特にこれ以上話すことはないと思った私は

「Adieu〜♪」

とだけ言い捨てて、さっさとその場を後にしました。

ああいう人種って、一体何なのでしょうか?恐らく何事においても

「自分は正しい。オマエがおかしい。」

と思って生きている人種なのかも知れませんが、そうだとすれば甚だ迷惑です。

それにしても、何故JJYはあそこでフリーズしたのでしょうか?もし図星をついてしまったのだとしたら、悪いことをした…のでしょうか?

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お高くなりましたわね…

2024年09月16日 17時35分55秒 | 日記
今日は一日曇りがちだったためか、昨日と比べると格段に凉しくなりました。今週末には秋雨前線も南下してくるようで、お彼岸に向けて着々と季節が進んでいるようです。

今日は家でゆっくりして、午後から買い物に出かけました。駅チカのスーパーを物色していたら、なんと



アケビが売り物として並んでいました。

『おぉ!』

と思ったのですが、お値段を見てビックリ!なんと一個で¥700以上するのです!これにはさすがに

『お、おぅ…』

と萎縮させられてしまいました。

ご存知の方も多いかと思いますが、アケビという果実の中身は



こんな感じで、あまり食べるところがありません。中には皮をアク抜きしてお料理する方もあるようですが、基本的には種の周りに付いた果肉を食べてしまえばおしまいなので、それに¥700出す勇気はありません。

私の幼少期、住んでいた家の裏山に行くと、そこいら中にアケビが口を開いてぶら下がっていました。金をかけなくても簡単に入手できる森の恵みとしての記憶が濃厚な昭和時代の人間にとって、アケビを『金を出して買う』という思考にはどうしてもならないのです。

アケビに限らずキノコや自然薯など、かつて山の中を駆けずり回っていれば子どもでも入手できた山の幸が、どんどん高嶺の花になっていっています。こうした秋の味覚は、どんどん遠い存在になっていってしまうのでしょうか…。

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元気でいてね…

2024年09月13日 18時20分18秒 | 日記
今日、勤務先の小学校の一人の子が引っ越すことになり、学校を去っていきました。この子は支援級ではなく通常級の子なのですが、交流授業のサポートのために私が付いていった頃から仲良くなり、教室や廊下で会う度に

「先生!」

と挨拶してくれる人懐っこい子でした。

今回かなり遠くに引っ越してしまうということで、告げられた時には正直驚きました。それでも、聞くところによると父方の親族が多くいる地域への引っ越しで、いきなり知らない人だらけになってしまうようなことはないそうなので、そこだけは安心できます。

クラス担任やクラスメイトたちはいろいろなサプライズを用意していて、本人も喜んでいました。最後に大きな声で校歌を歌ったのですが、分からないように必死になりながら涙を堪えている子もチラホラ見受けられました。

そして帰りの会が終わって、いよいよこれでお別れ…という時に、またしてもサプライズがありました。同学年の子たち全員が廊下の両側に並んで、即席のアーチを作ったのです。

そこに音楽担当の先生が、5年生の音楽の教科書に載っている《Believe》をかけたのです。



これには私もグッときつつも何とか堪えた…と思ったのですが、年若いクラス担任の男性教諭が子どもたちに見つからないようにそっと涙を拭っている姿を見てしまい、ダメでした…。

最後の最後、昇降口から外へ出ていく姿を陰ながら見守っていたのですが、そこでその子と目があってしまったのです。

『あちゃ〜…』

と思ったのですが、その子が

「先生〜!ありがとうございました〜!」

と叫んで、あらん限りの力で手を振ってくれたので

「元気でな〜!!」

と声をかけることができました。

あとで聞いたところによると、私が物陰から見ていることを支援級の子がその子に教えていたようでした。本来、私のような立場の者は日陰の存在でなければならず、担任よりも出しゃばってはいけないのですが、今回は担任も私とその子の関係性を知っていてくれたので、感動的なお別れをさせていただきました。

数日前、その子は

「できればこの小学校でみんなと卒業式をしたかった。」

と言っていました。それは叶わぬこととなりましたが、新天地での生活が幸多からんことを願って止みません。

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何がしたくて『特定』なんか…

2024年09月10日 17時30分25秒 | 日記
今日は、夏休みが明けてから最初の放課後子ども教室のある日でした。子どもたちは元気いっぱいに参加していて、中には元気があり余り過ぎて先生に叱られていた子もいました(汗)。

ところで、放課後子ども教室の大人たちは全員



首からネームプレートを提げているのですが、今日その中身を取り替える作業がありました。それまでは漢字で学校名と個人名がフルネームが書かれ、そこにルビが振ってあるものだったのですが、新しく『放課後子ども教室スタッフ』という文言と、ひらがなで苗字のみが書かれたものに変更となったのです。

なんでまたこんなタイミングで…と思ったのですが、小田原ではないどこかの自治体で写真に写ったスタッフのネームプレートの名前から個人を特定して不当に拡散されるという事件があったのだそうで、それを受けて一斉取り替えとなったとのことでした。いやはや、なんとも恐ろしい世の中になったものです。

私は2つの学校の放課後子ども教室を兼務していますが、学校名が伏せられたことで一つのネームプレートでどちらでも付けられるようになりました。それがよかったのか悪かったのかは、私にも分かりません…。

今日も子どもたちから

「時間が短い!」

と文句を言われてしまいました。今年度から素っ頓狂な時間帯を設定した教育総務課と、それにまんまと乗っかった学校とが、本当に恨めしいばかりです…。

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