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共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

町田・小山田神社の大賀ハス

2022年07月18日 13時50分45秒 | 
今日は海の日です。正確には7月20日が制定当初の海の日ですが、ハッピーマンデー制度によって7月の第3月曜日になりました。

そんなわけで、今日は海…へは行かず、始発のバスに乗って町田市の小山田地区に行きました。小山田といえば小山田神社、そして小山田神社といえば



辺り一面を埋め尽くす大賀ハスの群生です。

町田駅から小山田行きのバスに揺られること20分あまり、桜橋というバス停で下車して歩くと小山田神社の御社と



その周囲を埋め尽くすように植えられた大賀ハス畑が見えてきます。この大賀ハスは近くにある大賀藕絲館(おおがぐうしかん)という施設によって栽培されているもので、この蓮の茎から蓮糸(藕絲)を取って織物にしたり、蓮の実を取ってお菓子を作ったりしています。

先ずは



御社にお参りすることにしました。こちらの御祭神は天照大御神です。

お参りを済ませてから、神社の周りの畦道を歩いて回ってみることにしました。ここ数日の雨をたっぷりと含んでぬかるんだ畦に足を取られそうになりながら進むと、





あちこちに薄紅色の蓮の花が顔を覗かせていました。

今年はいつもより梅雨明けが早かったこともあって例年より開花が早かったようで、





思ったよりも花数が少ないように見えました。それでもよく見てみると、



あちこちに蕾が出ていたので、もうしばらくは花を楽しむことができそうです。

畑に着いた時には厚い雲が空を覆っていて、強烈な日差しと暑さをシャットしてくれていました。その雲が一瞬切れて眩しい光が差し込むと



花弁についた朝露や



葉に溜まった水玉がキラキラと輝いて、美しい光景となっていました。

ところで、今回気になったのは蓮田の荒れっぷりです。昨年も目についてはいましたが、今年も見てみると













蓮田や畦道のそこかしこに夏草が生い茂っていたり、



一部の蓮田に蓮が植わっていなかったりといった、整備の甘い箇所が目立っていたのが気になりました。

それでも



美しい古代蓮の花が風に揺れる様は、いつ見てもいいものです。整備される方々の御苦労もあるかと思いますが、これからも



こうした美しい大賀ハスの花が楽しめることを願って止みません。

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今年も大賀ハス咲きました@小田原城址公園

2022年07月05日 17時50分20秒 | 
今日は厚い雲に覆われて日差しこそなかったものの、湿度の高い不快な一日となりました。そんな中、あちこちから蓮の花の開花の便りが届きだしたので、小学校に出勤する前に小田原城址公園に行ってみることにしました。

こちらの南堀には



一面に大賀ハスが植えられています。例年だと7月中旬頃から咲き始めるのですが、どうやら昨今の酷暑に刺激されて、いつもより早くから咲き始めたようです。

しっとりとした空気の中で



薄紅色の可憐な花を咲かせた大賀ハスは、実に美しいものです。まだまだ蕾の方が多い感じでしたが、それでも



所々葉の隙間から顔を覗かせる花の様子は美しいものです。

御茶壺曲輪(おちゃつぼくるわ)に架かる石橋の側にも



ちょうどいい距離感と大きさの花が咲いていて、



その横を大きな鯉が悠々と泳いで、いくつも波紋を作っていました。



夕方頃から、段々と雨が強まってきました。明日未明から、台風4号から変わった熱帯低気圧が関東地方を通過していくことが予測されていますが、蓮の花にとって過酷な雨になってしまわないよう願うばかりです。

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可憐に咲くホタルブクロ

2022年06月10日 21時30分45秒 | 
今日も小田原の小学校支援級では、いろいろなことが起こりました。どこで情報を仕入れてきたのか気圧が下がると頭が重くなることを盛んに言い訳に利用しようとして、何とか勉強するのを回避すべく悪知恵を働かせてくるようになったのです。

女性の支援員さんたちは基本的に優しいので、そんな彼らを何とか宥めてすかしてその気にさせようと奮闘されていました。しかし、私はスマホにインストールした気圧計を提示して

「はい、今日の気圧は貴方が言うほど低くありませんので、その言い訳は通用しません。さあ、では(勉強を)続けましょう。」

と現実を突きつけてやるようにしています。

そのせいで、一部の支援級の子どもたち(主に男子)からは嫌われているような気がしないでもありません。ただ、

「同学年なのに『支援級の子だから』ということで、彼らはやらなくていいことがあったりして優遇されている。」

と感じている節のある一般級の子どもたちからは私は好評なようで、何とも複雑な心境ではあります…。

今日は先生方が午後から一斉に出張になるため、午前中で学校が終わりました。子どもたちを帰して教室内の掃除を済ませてから、いつもよりかなり早くに学校をあとにしました。

小田原駅に向かうのに、いつもと違う道を歩いてみることにしました。すると、道端に



ホタルブクロの花が咲いていました。この和名は昔の子どもがこの袋のような花にホタルを入れて遊んだことに由来するそうですが、そうだとすると随分と風雅なことをしていたものです。

今日は何とか天気ももちましたが、明日からは徐々に天候が崩れるようです。来週あたり、低気圧をリアルにやる気の無さの理由にされないといいのですが…。

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小田原城あじさい花菖蒲まつり

2022年06月07日 17時17分25秒 | 
午前中は晴れていた小田原市ですが、昼過ぎくらいから雲行きが怪しくなってきました。そして子どもたちが下校する頃には雨が降ってくるようになり、傘を持ったご父兄が迎えに来ていました。

今日は5校時で早目に終わったので、子どもたちを送り出して教室の掃除を済ませてから、私もいつもより早目に退勤しました。それで、ふと思い立って小田原城址公園に足を運んでみることにしました。

現在、小田原城址公園では『あじさい花菖蒲まつり』が開催されています。これは、かつての小田原城東堀に置かれた花菖蒲の鉢と、関東大震災で石垣が崩れたのり面に植えられた紫陽花とを楽しめるもので、旧鉄門(くろがねもん)跡辺りからは



色とりどりの花菖蒲と紫陽花と共に天守閣を臨むことができます。

目線を移すと



常盤木橋と常盤木門を臨む構図に、紫陽花と花菖蒲を眺めることができます。旧石垣ののり面には



紫や赤や青の紫陽花が満開になっています。大半はボリューム満点のタマアジサイですが、私は上の写真のようなガクアジサイや





こうした簡素なヤマアジサイの方に心惹かれます。

その後、常盤木橋の下をくぐって反対側に行くと



こちらにも色とりどりの花菖蒲が今を盛りと咲いていました。



これらの花菖蒲は、全て市内の愛好家の方たちによって栽培されたものです。堀の中ほどに架けられた八ツ橋の上からよく見ると濃い紫や淡い紫、黄菖蒲やニ色使い、更には真っ白なものまで多種多様な花菖蒲たちが居並んでいます。

近くで見てみると





花弁に雨の雫がきらめいて、実に美しいものです。そぼ降る雨の中で眺めていると、花菖蒲にしても紫陽花にしてもこんなに雨の似合う花なのかということを、改めて気付かされます。

梅雨入りというと兎角鬱陶しいイメージが先行しがちですが、そんな中でも、こうした雨の似合う花を愛でる楽しみというものもあるものです。この時期はいろいろなところで紫陽花や花菖蒲、菖蒲や杜若、ジャーマンアイリスなどの花が楽しめますから、それを楽しみにしてみるのもいいかも知れません。

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小さな多肉オウシュウマンネングサ

2022年05月24日 18時55分25秒 | 
今日も気持ちのいいお天気となりました。そんな中で小学校の子どもたちのスポーツテストが行われたのですが、風こそ涼しいものの照りつける日差しの暑さに、全員がバテ気味になっていました。

さて、スポーツテストも終わって休み時間になったので教室に帰ろうとしたら、

「先生、ちょっといいですか?」

と何人かの子どもたちに呼び止められました。何だろう?と思っていると

「ちょっとあそこに咲いている花の名前を教えてほしいんですけど。」

と言われたのです。

先月校庭の植物観察をしてナガミヒナゲシのことを教えてから、私はどうも一部の子どもたちから『やたらと植物に詳しい人』認定されたらしく、植物に興味のある子たちによく質問されるようになっています(汗)。で、呼ばれた校庭の隅の方に行ってみると、



この黄色い花が咲いていました。

これはオウシュウマンネングサ(欧州万年草)という花で、ヨーロッパや北アメリカに自生してい多年生植物です。花の直径は6〜7mmと非常に小さな花ですが、実は



園芸種でお馴染みのセダムと同じ多肉植物です。それが証拠に花の奥の葉を見てみると



セダムのようなバラの花状になっている多肉の部分を見ることができます。

乾いた砂地や石の割れ目といった植物にとって過酷な環境でも生育するため、土壌や光の条件はほとんど問いません。愛らしい黄色の花は植栽のグラウンドカバーの他に花かごや鉢植え等にも用いられていますが、近頃では道端やブロック塀の際などでも見受けられるようになってきました。

それにしても、このオウシュウマンネングサや



ヒマラヤ原産のヒメツルソバといった植物が、グランドカバーのために明治期以降に輸入されてきたようですが、それがこんなにあちこちで見られるようになったのは最近のことのような気がしています。こうした一見可愛らしい外来種が、先日掲載したオオキンケイギクのように日本の固有種に悪影響を及ぼすような存在にならなければいいのですが…。

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今年も咲いた特定外来生物オオキンケイギク

2022年05月19日 17時30分17秒 | 
今日も日中は暑くなりました。もうそろそろ長袖シャツは、本格的に御役御免にしてもよさそうな気がしています。

ところで、何年か前から拙ブログでも気にしている



オオキンケイギクが、今年もあちこちで咲き始めました。私は最初見た時に季節外れのキバナコスモスと間違えていたのですが、その間違いをコメントで指摘してくださった方がいらしたおかげでこの花の正体を知ることができました。

オオキンケイギク(大金鶏菊)は北アメリカ原産のキク科の外来宿根草で、日本には1880年代に鑑賞目的で導入されたと言われ、ドライフラワーにも利用されていたりしました。またオオキンケイギクは繁殖力が強く荒地でも生育できるため、かつては河川敷や線路際等の緑化にも利用されてきました。

しかし、その後あまりにも野外に定着し過ぎてスミレやカワラナデシコといった日本固有の在来種に悪影響を与える恐れが指摘されて問題となっていて、現在は国立環境研究所等から人為的な栽培が全面的に禁止されています。そして遂に2006年には『外来生物法』に基づいて特定外来生物に指定され、栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止されました。

特定外来生物の指定を受けてからは、長野県や岐阜県、山口県といった一部の自治体によっては全面駆除が行われている例もあるくらいです。特定外来生物といえば動物ならカミツキガメやアリゲーターガーといった凶暴な外来生物につけられた称号ですから、植物ながらこのオオキンケイギクが日本の固有種に対して如何に危険な存在であるかが分かっていただけるのではないでしょうか。



オオキンケイギクに限ったことではありませんが、緑化などの目的で安易に外来種を植えつけることは自然環境保全上あまり好ましいことではありません。これは、特定外来生物にこそ指定されていないものの



先日拙ブログに載せたナガミヒナゲシや



夕化粧といった外来植物にも言えることです。

オオキンケイギクの駆除方法としては、とにかく種をつけさせないようにすることが一番なのだそうです。なので、種をつけてしまう前に根っこから引っこ抜いて焼却処分することが推奨されています。

勿論、私有地や公用地に咲いているものを勝手に引っこ抜くわけにはいきませんが、お近くで見かけることがあれば可能な限り駆除していただきたいと思います。日本の固有種植物を守るためにも、私も折りを見て小学校の子どもたちにも伝えていこうと思います。

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藪に咲くシャガの花

2022年05月08日 18時35分18秒 | 
今日も比較的涼しい一日となりました。ただ、日中は長袖を着ていると少し暑く感じたので、やはり春ではなく初夏なのだな…と思わされます。

そんな初夏の陽気を象徴するかのように、近所の藪の中に



シャガの花が咲いていました。この花が咲くと、5月が来たなと思います。

さて、散発的だったゴールデンウィークも今日で終わり、明日からはまた日常生活が戻ってきます。私も頭を平日仕様にすべく、今日は少し早く休もうと思います。


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風にのってきたハゴロモジャスミン

2022年05月04日 20時20分20秒 | 
何でしょう…昨日あたりから全身がダルくて仕方ありません。明後日からまた小学校が始まるというのに、こんなんではどうしようもありません。

そんなことをグズグズ考えていても仕方ないので、午後からどうにか身体を起こして外に出ました。すると5分ほど歩いたところで、何処からか甘い花の香りが漂ってきたのです。

香りに誘われて風上に向かってみると、



あるお宅の生け垣にハゴロモジャスミンが咲いていました。近づいてみると



ジャスミンならではの甘い香りが道いっぱいに広がっていました。

はぁ…

結局テンションを向上させるには至らずに帰宅しました。金曜日までに何とかしなきゃ…。
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去りゆく春を惜しむスミレ

2022年05月03日 19時30分51秒 | 
今日は憲法記念日です。巷では日本国憲法について侃々諤々あったようですが、私は日頃の疲れが一気に来たためか朝から頭が痛くて、ほぼ一日無為に過ごすハメとなりました…。

午後になってちょっと気分がよくなったので、買い物がてら出かけてみることにしました。すると、我が家から少しばかり離れた藪の中に



スミレが一輪だけ咲いていました。

春を代表する花のひとつですが、そろそろ初夏の陽気になってきたこともあって、今季はもう終わる頃でしょう。ツツジが満開の中で物陰にひっそりと咲く可憐なスミレの花に、去りゆく春を見たような気がしました。

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和風な名前で厄介外来種

2022年04月26日 18時00分25秒 | 
今日は気温の割りに湿度が高くて、何とも蒸し暑い陽気でした。小学校の子どもたちも大なり小なり汗をかいていて、まだ冷房が使えない中でちょっと辛そうでした。 

そんな中で3年生の理科の時間に、午前中のまだ雨が降らないうちに運動場に出て、身近な動植物の観察をしました。すると、一部の女子から

「先生、この花なんですか?」

という質問があったので行ってみると



これが咲いていました。

子どもたちは分からなかったようですが、これは『ナガミヒナゲシ』という花です。ただ、いかにも和風な名前をしていながら、実はごく最近入ってきた外来種です。

ナガミヒナゲシの原産は、地中海を中心としたヨーロッパです。日本には輸入穀物などに紛れて渡来したと推測され、1961年に東京都世田谷区で初めて確認されて以降、帰化植物として日本各地で自生したといわれています

2016年以降はその有毒性や繁殖力の強さから、神奈川県をはじめとする複数の自治体で、住民に対して

「特定外来生物や生態系被害防止外来種(要注意外来生物)には指定されていないものの、これらと同様に生態系に大きな影響を与える外来植物」

としてナガミヒナゲシの危険性を周知するとともに、駆除の協力を呼びかけるに至っています。ところが、その一方で周知が十分に行き届いていない面も見られ、個人レベルでは雑草駆除をこまめに行っているような人であっても、

「花がきれいだから」

という理由で駆除せずに残してしまうケースも多く見られ、そうした背景も繁殖を手助けしている要因となってしまっているようです。

ナガミヒナゲシにはアルカロイド性の有害物質が含まれています。害虫や動物から身を守るための植物毒のため、うっかり素手で茎を触ったり折ったりすると、手がかぶれる恐れがあります。

また、ナガミヒナゲシは『アレロパシー活性』が強いのも大きな特徴です。アレロパシーとは植物が放出する物質の一部で、ほかの植物の生育を阻害したり、害虫や動物を寄せ付けないようにしたりする性質があります。

ナガミヒナゲシの発生場所は道路沿いが中心ですが、農地のあぜ道や公私の花壇への侵入も確認できます。もしお庭に生えている場合は手塩にかけた植栽に影響を及ぼす危険性があるので、見つけたらなるべく早く駆除するようにしてほしいと思います。

また、違う子どもたちからは



この花を聞かれました。

この花の名前は『ユウゲショウ(夕化粧)』といいます。ただ、こんな和風な名前をしていながら、こちらも外来種です。

ユウゲショウの原産地は南米から北米南部で、現在は帰化植物として、日本のみならず世界中の温暖な地域に広く分布しています。日本では明治時代に観賞用として移入されたものが日本全国で野生化していて、道端や空き地でよく見かけることができます。

ピンク色の花を咲かせて一見愛らしいのですが、こちらも毒性はないものの繁殖力が強い植物です。そのため、日本に古来から生息しているスミレなどの在来種の育成を阻害する恐れがあるので注意が必要です。 

こうして見ると、何気なく見かけている植物が意外と外来種だったりするものです。なので、もし見かけた場合、権限的に問題がないところであれば撤去していただきたいと思います。

特にナガミヒナゲシを撤去する際には、手がかぶれてしまわないようにゴム手袋をしてください。また、ナガミヒナゲシは未熟な実でも発芽する力をもっているので、種をこぼさないようにして焼却処分していただきたいと思います。

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西日に映える小田原城址公園《御感の藤》

2022年04月22日 19時55分19秒 | 
いやぁ…暑い(汗)。水曜日の最高気温が14℃だったところから今日は一気に26℃になりましたから、子どもたちも大人たちもどことなくバテ気味でした…。

今日も小田原の小学校支援級では、いろいろな出来事がありました。基本的に豆腐メンタルな子たちなのでちょっとしたことで落ち込んだり機嫌を損ねたりするのですが、全部拾っているとこちらもシンドいので、どこを間引いて話をもっていくかが大変です(汗)。

そんな小学校支援級勤務を終えてから、折角いいお天気なので小田原城址公園に寄り道していくことにしました。こちらの南堀の前にある、大正天皇所縁の《御感の藤》が咲いているであろうと当たりをつけてみたのです。

到着してみると満開とまではいかないものの、それでも



御覧のような見応えのある光景が広がっています。



この藤の花は、かつて小田原城二の丸御殿にあったもので、その後民間にお下げ渡しになって栽培されたものです。そして、この藤の名前が《御感の藤》となったのには、大正天皇に纏わるエピソードがあります。

かつて大正天皇が皇太子嘉仁(よしひと)親王であられた頃、小田原城内にあった旧閑院宮家御用邸を訪れた際に馬を召して城下に外出されました。その時、ちょうどこの藤が花を咲かせていたところに召馬がにわかに駆け入り、服に藤の花がふりかかってしまいました。

居合わせた皆が恐縮していると、当の嘉仁親王は

「見事な藤に、心ないことよ。」

と感じ入られたといいます。それより後、この藤の花は《御感の藤》とよばれ、今日まで大切に育てられてきました。

基本この《御感の藤》は、たった二つの巨大な幹から成っているのですが、それが育ちに育って



これほどまでの藤棚を覆い尽くすほどに成長しました。どれだけの大きさを誇るのかというと



写真左手に写りこんでいる三階建の公共施設と比べていただければ分かりやすいのではないかと思います。

強烈な西日に照らされて紫色がちょっとばかりとんでしまっていたものの、それでも



八分咲きの美しい藤の花は見応え十分です。この時期には、





色とりどりのツツジの花とのコラボレーションも楽しめます。

再び藤棚の下に入ると、むせ返るような甘い香りの中で



まるで紫色のシャワーが降り注ぐかのように藤の花が頭上を埋め尽くしています。そして、写真には上手く撮れなかったのですが、



ハナアブやクマバチたちがあちこちで花の蜜を吸っていて、彼らのたてるかすかな羽音が藤棚の中に響いていました。

実は明後日にも小田原に来る用事があるので、その時にもう一度こちらに来てみようと思います。ちょっとお天気が良くなさそうなのですが、もしかしたら満開の藤の花が観られるかも知れません。

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可憐に咲く木香薔薇

2022年04月21日 16時00分30秒 | 
木曜日は小学校勤務が無い日です。なので、今日は自宅で書き物をしたり練習したりしていました。

そんな中で、ちょっとコピーをとるために出かけました。すると、近所のお宅の垣根に



木香薔薇が咲いていました。

この時期になると、あちこちの生け垣やラティスに木香薔薇を這わせているお宅で



こうした鮮やかなパステルイエローの木香薔薇の花を見ることができます。中には黄色だけではなく、



白花の木香薔薇も見ることができます。

間もなくゴールデンウィークを迎える時期であることもあって、あちこちで様々な美しい花を見ることができるようになってきました。あまり遠出はできませんが、近場で楽しめる花があれば眺めて楽しもうと思います。

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緑鮮やか御衣黄桜

2022年04月19日 18時18分35秒 | 
今日は朝のうち雨がパラつきましたが、昼前後からは陽も差すようになりました。昼休みには運動場の水溜りも乾いてきて、子どもたちが元気に駆け回ることができました。

さて、そんな小学校の勤務を終えて小田原駅へ向かっていると、道すがらにあるお寺の境内に



緑色の桜が咲いていました。これは『御衣黄(ぎょいこう)』という品種の八重桜で、咲き始めは鮮やかな緑色をしていますが、そこから徐々に黄色味がかってきます。

この御衣黄は江戸時代に京都の仁和寺で栽培されたのが始まりとされていて、後に荒川堤で栽培されていた品種です。江戸時代に日本を訪れていて、紫陽花などをヨーロッパに紹介したドイツ人の医師で博物学者でもあったフィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(1796〜1866)が持ち帰った標本の中にも、この御衣黄が現存しています。

『御衣黄』の名は、上流階級が身に纏う御衣の萌黄色を思わせる色合いからつけられたものです。オオシマザクラを元に日本で栽培されたサトザクラの一つで、珍しい品種ではあるものの、実は沖縄県を除く日本各地で見ることができます。

この時期には様々な八重桜の花を見ることができますが、御衣黄も意外とあちこちに咲いているものです。もしかしたらお近くにも咲いている場所があるかも知れませんので、ちょっと周りを御覧になってみてはいかがでしょうか。

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薮に咲くこの花は…

2022年04月14日 18時35分18秒 | 
寒い…

何ということでしょう、昨日の茹だるような夏の暑さから一転して今日は昨日より10℃以上も気温が下がり、すっかり冬の陽気に逆戻りしてしまいました。あまりの寒さに急遽仕舞いかけていた厚手の上着を引っ張り出して着たのですが、本格的に仕舞いこんでしまわなくて本当によかったと思います。

午後から雨が降るという予報だったので、とにかく必要な用事は午前中に済ませてしまおうと思って外出しました。すると、道すがらの薮に



こんな花が咲いていました。

さて、いきなりですがここで問題です、この花は一体何の花でしょうか?ヒントは、秋になると食べられる実がなる植物です。

答えは…



アケビの花です。私が子どもの頃に近くにあった裏山へこの時期に入ると、そこいら中にこの花が咲いていたものでした。

ただし、上の写真の花はアケビの雄花です。なので近くに雌花があるはずと蔓を伝って探してみると…



ありました!これがアケビの雌花で、この花に花粉が受粉すると秋に実がなります。

こんな近くにアケビの花を見たのは久しぶりです。秋にまたここに来れば恐らくアケビの実がなっているでしょうが、車道の近くという場所柄なので、もしかしたらホコリだらけになっているかも知れません。

それでも、一応この場所を覚えておいて、9月頃に実がなっているかどうか確かめに来てみようと思います。

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めくるめくグリーン!

2022年04月10日 18時50分20秒 | 
今日は一段と暖かな一日となりました。日中は半袖でないと暑いくらいでしたから、そろそろ夏衣の準備も必要になってくるかも知れません。

そんな陽気を反映…したわけではないでしょうが、駅ビルの花屋の店先には



目にも涼し気なグリーンの花だけのコーナーができていました。以前にも違う花屋でこうしたコーナーを見かけたことがありましたが、グラジオラスやラナンキュラスやトルコキキョウといった様々な緑色の花があることに、改めて驚かされます。



看板を見ると、どうやらこのコーナーは今日までのようでした。本当は若葉萌える頃まで続けばいいのですが、商業ベースとしてはそうもいかないのでしょう。

明日から、また新しい一週間が始まります。桜の花が終わると藤や牡丹の時期がやってきますから、また楽しみが増えます。

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