クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

林秀樹さんの撮る写真は、被写体の魅力をいかんなく引き出している

2017年08月18日 19時12分53秒 | 写真展
素晴らしい写真展でした。
「ノコギリノコドウ」、市内に住む林秀樹さんの写真です。

ノコギリヤネの下で、今も時折ガチャンガチャンと鳴る機織り機。
機織り機はむき出しの機構で、いつくしむように動かす人々とのドラマが。

写真展会場は3部構成。
入ってすぐ左の壁面には、数多くの機織り工場の光景が、工場の外から、或は中からと写し出されています。

そして、正面と右手の2つの壁面には、大きな(横120cm×縦80cm)写真が10枚続きます。
現在も稼働する10のノコギリヤネ工場の中で撮られた写真。
織機が並ぶ狭い通路には、この織機を長年操ってきた人が正面を向いて立ち、誇らしげに写っています。

夫婦と息子の3人が写っているのが1枚、夫婦2人で写っているのが7枚、そしてご主人だけ写っているのが2枚。
その狭い通路では夫婦二人は横には並べず、そのほとんどが奥様が前に出て、ご主人が後ろに控えています。

写真家林さんは、『特に立つ位置をお願いしたわけではなく、自然とご主人が奥様をエスコートして前に出されました。ご主人からすれば、奥様は“織姫”だから。』と、にこやかにお話ししてくれます。
私からいえば単なる“かかあ天下”だと思うのですが、まぁ、そんなことはどちらでも構いません。

本物の生きている空間を、真正面から写し込んだこの10枚の写真は、見ごたえがあり、迫力満点、写真のもつ表現力で、被写体の魅力をいかんなく引き出しています。

そして、最後の壁面は、2連のノコギリ屋根を真横から撮った写真が数多くずらっと並べられています。
100枚以上はあったかと思いますが、数えてこなかったのは失敗でした。

「ノコギリノコドウ(ノコギリの鼓動)」は、一宮市真清田1丁目の一宮スポーツ文化センターで20日(日)まで開催中です。

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