クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

柴幸男さん

2010年12月16日 22時40分35秒 | 日記
いやぁ、とっても好青年でした。
今日は一宮市立玉堂記念木曽川図書館で、柴幸男さんの講演を聞いてきました。
氏は今年「岸田國士戯曲賞」を獲得した新進気鋭の劇作家&演出家です。
演劇には関心がない私にでも、氏の『地方を拠点にして演劇活動を続けたい』という熱い思いは十二分に伝わってきました。

もともとは、コメディアンになりたかったかと。
そして、喜劇作家、劇作家と氏の人生の望みは替わったとか。
澄んだ高い声は、氏も曰くとっても早口なんですが、聞き取りやすい音色です。

演劇とは、氏に言わせれば『人と人とは、本来分かりあえない』人たちが集まって、コミュニケーションを図れる場、相手の気持ちが少しでも分かったような気になれば幸せを感じられる場であるとのこと。

演劇の宿命から1人では決して創れない。
劇場という空間があり、観客というコミュニケーションの相手がいて、そして劇を創り上げる信用できるスタッフがいて、初めて成り立つ “文化=芸術” であること。
私が一番知りたかったのは、何がそこまで氏を駆りたてるのか。
今日のお話から、それはどうも『みんなに、面白がってもらいたい』とのことのようです。
当然ながらそこには、人間的な共感が必要であり、社会をよくする力も必然的に含まれることだと思いますが。

氏の講演は57分、その後の質問は27分。
『郷土に生きて』とか、『全国いや全世界の地方に生きて』とか、氏のクールなでもどこか温かみのある対応に、会場に詰めた90名の熱狂はいつまでも冷めやらぬものでした。

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