クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

武村雅之教授が語る被災時にどう行動すべきか

2019年01月19日 14時06分16秒 | 日記
『関東大震災での多数の死者(10万5千人)。その多くが、人工的に造られた軟弱な地勢や、人の避難行動に起因している』と、語る名古屋大学減災連携研究センターの武村雅之客員教授。
今日行われた「平成30年度防災講演会いなざわ」を聴いてきました。
『科学技術の進歩が、必ずしも人類の幸せにつながるとはいえない。例えば、潅水技術の進歩により、人が住める場所が増えたが、実際にどう使うかは、人間側の判断』と続きます。
『“人間は予測が苦手な動物”、“人間は同じ失敗を何回も繰り返す”』と、関東大震災を体験した先人の遺訓を語ります。

お話は、続きます。

地震の予知はできない。(過去の地震発生の頻度から、そうであろうと思うだけ)
地震による被害は覚悟せねばならない。
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「人生無常の実際に覚醒し(建長寺 菅原時保」準備することが大事。(被災の範囲を狭く、少なくする力)
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地震に備えるとは、 自分の頭で、具体的に考えることが必要。自分の責任で、どうするかを考えること。耐震補強、家具の固定は行うべし。
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災害に遭って何か不都合が生じた時、人のせいにしない。文句を言わないこと。
イライラしないこと、知恵を出し合って助け合うこと。
自分で何ができるか、自分のこと、他人のことでできることをする。
自分でできないことは、他人がしてくれるかもしれない。
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隣人同士が助け合い、復興への道を切り拓くには、普段から地域内の連携、交流が大切。そうでなければ、被災時孤立するだけ。

『哲学とは、予測下手な人間が、ああでもない、こうでもないとどうしたらよいかを考えることではないか』とも語る教授。
減災をどのように実現するか、指針をいっぱい学んだ講演でした。

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