クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

深谷忍さんの創る陶器の表情の豊かさ

2019年10月10日 19時56分21秒 | 美術展
京都造形芸術大学卒業生の名古屋近辺の5人の作家が出展している「第2回なごや会 作陶展2019」。
いずれも重厚な素敵な作品です。
私が特にいいなぁと思ったのが、深谷忍さんの作品。
5作品を展示されてますが、タイトルは「闇」や「彩」など。

ちょうど会場で当番をしてみえた深谷さんにいろいろお尋ねすることができました。
斜め上から見た時の正面が鼻筋で、上面の左右に奥に進む線が目を意識してるといいます。
一番興味が湧く人間をいつしかモチーフにしてるとか。
概ねの造形結果と色合いはイメージするといいますが、形は最終的には手なりだそうです。
こうやって作品として並べてみると、あそこをこうすればよかった、ここはこうすべきだったとの反省箇所がいっぱいとか。
次の作品創りの強いモチベーションになってることでしょうね。

斜め上から観る姿かたちと、真正面から観る姿かたちは、同じものとは思えないほど違う印象を振りまきます。
ちょうど仏像と同じで、様々な表情は魅力的です。

今回は同じグループでの2回目の展覧会。1回目は昨年の春で、2回目が今年の秋。さて続く第3回の作陶展が楽しみです。
「第2回なごや会 作陶展2019」は、名古屋市民ギャラリー栄で13日(日)まで開催中です。

トップの写真は、深谷さんの作品「闇」を斜め上から観たところ。


「闇」を真正面やや下から観上げると。

同じく深谷さんの作品「彩」。

「彩」を真正面から観ると。

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50年前と進歩無し

2019年10月10日 18時19分57秒 | 日記
今月1日に車で出かけた時に、時間が余ったので通りがかりの喫茶店に入りました。
珈琲専門店です。
備えてある雑誌はというと、なんと“暮らしの手帖”のバックナンバーが数冊並んでいます。それらはかなり古く、その中の1969年ウインター号を手に取りました。

特集は、電気掃除機の実使用テストの結果。5、6のメーカーのメーカーが選別した機種についての実際に使用しての性能比較が事細かに報告されています。
一通り読み終わり、後ろの方の頁をめくると次の記事。
『なんとなくだらけて、万事いいかげんに、無責任に流れていくのは、最近の世の中ひっくるめての風潮ともいうべきもので、〇〇省の人間だけが、だらけて怠慢で無責任で無気力ではないかもしれない。』
こちらも“暮らしの手帖”編集部が実際に体験したある事柄について、〇〇省関連の作業についての痛烈な批判です。
50年前と今と全く同じ社会情勢にみえるのは、ちと寂しいものです。
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