クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

興福寺、阿修羅と須菩提

2015年09月10日 22時01分45秒 | 旅行
今日は今夏の青春18きっぷ有効期間の最終日。
昨日は台風も、今日は朝から天気も持ち直し、勇躍奈良まで予定通りの最後の一日分の消化です。

目指すは奈良国立博物館開館120年記念特別展 「白鳳―花ひらく仏教美術―」です。
JR奈良駅から歩いてテクテク、途中にある興福寺に立ち寄りました。
興福寺といえば、なんといっても阿修羅、2年ぐらいご無沙汰しています。
それと今読んでいる長部日出雄さんの「棟方志功の原風景」に書かれている「上野博物館で興福寺の須菩提を見て、十大弟子をやろうと思いました」との志功さんの言葉に惹かれて“須菩提、須菩提”と唱えながら、興福寺国宝館に入りました。

うんなるほどこれが須菩提かと、志功さんが強く感銘を受けたように私もその像の発するオーラに心洗われました。
(これまでも観ていたはずなのですが、覚えていませんが、まぁ、ミーハーの私としては、志功さんの言葉に強く感化されたんでしょう。)
像に付けてあるキャプションによると、『(興福寺の現存する十大弟子の中では)もっとも若く、明るく微笑む少年の僧侶』とあります。
私にはあまり微笑んでるようにはみえませんでしたが、落ち着いた清廉な笑みが周りの空気も取り込む様は、心惹かれるものです。

一方、阿修羅さん。
前回までとは、場所が変わって距離もちょっと遠くなり、高さも高くなっているような気がします。
その分明るく照らしているのでしょうか、でもあの苦悩に満ちた表情が見事に削り取られています。
まるでお顔を石鹸できれいにごしごし洗ったようでツルツルし、陰影がありません。

なんか魅力半減です。
他の方は、どのように感じてみえるのでしょうかね。
コメント (2)
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