パールライスのつれづれなるままに

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最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

荘園と華麗なる女性画家たち展 at 山種美術館 in 恵比寿

2015年05月03日 | アート・文化
うーん、何だかんだ言って、やはり自分は日本人なんだな、と。
日本画がしっくり来るな、と。
何度見ても見飽きないな、と。

特に上村松園の美人画が秀逸だと。
凛として気品のある顔立ちは、荘園そのものと言って良いのでは。
明治時代、未婚の母(父親の名は生涯言わなかった)、シングルマザーとして、保守的な日本画壇に女性一人でツッパるその強靱な精神の表れとして。

彼女はモデルを利用せずに描くのです。それでも、2例だけ例外があるそうです。一つは有名な「序の舞」です。
従って、骨格が想像できない、軟体動物みたいな、体躯になります。


「序の舞」はこれ。以前アップした事もあります。
息子、松篁(しょうこう)の妻の未婚時代の姿だそうです。


こんな、怖い画も描いています。
「焔(ほのお)」
謡曲『葵の上』をテーマにした作品。光源氏の正妻・葵の上に嫉妬するあまり生霊となった六条御息所を描いています。
女性の執念深さを描けるのは、やはり女性だと。

コメント
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