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たいせつなもの。すきなこと。

小笠原伯爵邸

2011-07-17 | 古い建物 のこと

数年前から、ぜひ訪れてみたいと思っていた「小笠原伯爵邸」へ。



1927年、昭和2年施工 スパニッシュ様式の建築。
一時期は保存が危ぶまれたものの、改修の後 2002年にレストランとして甦ったのだそうだ。

なんて、うつくしい建物。。。
残るもの、残れないもの・・・。 古い建物も、そのものの持つ運の強さにも左右されるのでしょうね。



玄関のひさし。アイアンと磨りガラスの繊細な細工がとてもきれい。



 

ぐるっとお庭にまわると、これまた素敵なタイル細工。アートですねえ。
一枚一枚焼き上げて丁寧に修復されたそうです。
                                                              


小鳥のモチーフが随所に見られ、美しいだけじゃなく優雅な上にかわいいお邸だ。
お庭にはガーデン・チャペルのスペースも。

こんな素敵なところで、だれかウェディング・パーティーしてくれないかな~。



 

      フシギなにわとり型の釜。         横手のお勝手口(?)もかわいい。小さな屋根も立派。

              

これまたすてきな小鳥のアーチをくぐって、お邸の中へ。

  

時間の積もったお邸は、なんとも言えない重厚で濃厚な空気が漂う・・・










イスラム様式を取り入れた「シガー・ルーム」 かつての紳士のみの交流の場。



イスラムの文様がうつくしい。色遣いもとても綺麗。



一階は、お庭の見えるレストランになっている。
こんな優雅な(高価な!)一軒家レストラン、初体験。

ご一緒したのは、なんとついこの春までは互いに見知らぬ同士だった、素敵な女性 Yさん。
ひととひとの縁というものは、予期せぬところにもきちんと用意がされているようで、
出逢ったのはお互いの長男が入学した高校の最初の保護者会。

「高校の保護者会なんかで、あたらしく気の合うひとと出逢うなんて奇跡だよ!」ってみんなに驚かれる。
わたしだって、奇跡だと想う!

古い時計の話から、レトロ建築の話になり、話せば話すほど、すきなものの趣きが似ていて驚く!
近代建築をかなり見て歩いていらっしゃるそうで、あの街のあれは、と聞くだけで
ぽんぽん答えてくださる。わたしが行ってみたい建築物、ほどんど制覇してらっしゃるみたい!スゴイ。

この「小笠原伯爵邸」は、もう10年来、入ってみたかったのだそうだ。
でも、何しろ価格も敷居も高いレストランなので、十年越しの夢だったの~と仰る。
そんな積年の夢にご一緒するのが、わたしでいいの~?って恐縮しちゃうけど。

わたしも、数年前に近代建築の本で見て、いつかは見学してみたいって思っていたお邸。
しかもこのところ、どんなことでも、「いまのうちに!」ってチャレンジしたい気持ちに
なってきていたところだったので、運命の女神さま(?)が引き合わせてくれたのかな?

考えてみれば、今回お逢いしたのはまだ三回目なんだなあ。
なんだか、ずっと前からトモダチな気がしちゃう。
彼女も、「なんでも経験してみなきゃね!」とすごく前向きでフットワークの軽いお方。

「ご縁」というものは、本当にフシギ。そしてとってもありがたいもの。
Yさん、ありがとう!今度はぜひ横浜界隈の近代建築、案内してくださ~い。

お料理もうつくしかったので、ご馳走の一品だけご紹介。
「黄はたとオマール海老 野菜のラミナス ペドロヒメネスヴィネガー風味」 とやら。

お料理は、創作スパニッシュのフルコースランチ。
かつて出逢ったことのない味覚に、わたしの舌はかなりとまどっておりました~。

とっても美味しかった~。


お邸のパティオと屋上がこれまたすごく好み!
長くなるので、それはまた次回!  



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