昔からだいすきな映画、ヘップバーンの「いつも2人で」
「Two For The Road」1967年イギリス映画
監督はスタンリー・ドーネン。
なのに、イギリス映画なんだな。
スタンリー・ドーネンといえば、「雨に唄えば」「パリの恋人」「アラベスク」など、
すきなハリウッド映画がいっぱい。
この「いつも2人で」は、ちょっと他の作品と違って
しっとりとおとなの哀愁の漂う映画だ。
倦怠期の夫婦が、過ごしてきた時間を振り返る。
いろんな時間が、ふたりの乗る車に象徴されていて、
車と共に、過ごした時間がフラッシュバックする。
出逢ったころから現在までの、いろんなふたりの時間が絶妙に交差する。
「過去~現在」を行ったり来たり。
観ている方まで翻弄されてしまうようなとても凝った構成だ。
初めて観たのは二十代前半のころの深夜放送。
この映画の「過去」の立場から観ていたわけだ。
以来何度か観ているのだけれど、久しぶりに観たら
なんだか、不思議な気持ち。。。
いつの間にか、この映画の「現在」側から観ていることに気づく。
映画って、観ている自分の年齢や環境によって全然違う部分が見えてくる。
何度も観た映画なのに、今回は夫婦の絆について考えさせられちゃった。
この映画、オープニングとエンドロールがすっごくカッコイイ。
これまた、ヘンリー・マンシーニの音楽がいい感じにのっかっているんだなあ。
全篇を通して、テーマ曲のいろんなアレンジが気持ちよく流れる。
この映画の撮影中、ヘップバーンは実生活でも離婚の危機にあったという・・・。
それでこんなに現実味のある作品に仕上がっているのかな。
この映画、これから結婚をするひとにも、そして、倦怠期真っ只中なひとにも
何か得るものがあるんじゃないかな~。
ヘップバーンの知られざる魅力も満載な映画だ。
スレンダーな水着姿にもビックリ!!かわいいです。