子どもの頃から本がすきで
小学生時代から現在に到るまで読みかけの本がないという時期は一度もない。
本を読むニンゲンの姿もすきだ。

シゴト前にヨリミチする公園のベンチ。
背中を丸めて文庫本に顔を埋めるように読書するとある青年の姿を時々見かける。
本の世界に入り込み過ぎてそのうち実体が本に吸い込まれてしまうのではないか、というほど。
昨今スマホに吸い込まれそうなニンゲンが大多数な中、貴重なその青年の姿を見掛ける度に何だか嬉しくなる自分がいる。
古本市でたくさんのニンゲンが本を物色して歩く姿もすきだ。
わたしも大きな古本市に行くと時間を忘れて古本の海を泳ぐ。
昨今読書離れが叫ばれるけれど、休日の大型書店の文庫本売場などは会計に長い列が出来ている。これから読もうと文庫本を手に手にレジに並ぶ老若男女の姿を見ると何だか大変頼もしくなる。
日本もまだまだ大丈夫な気がしてくる。
大袈裟だけれどね。
そう言えば小学生の頃は図書館員か書店員になりたいと思っていたのだった〜。
本はドア。
ひとたび開けばどんな時代の
どんな場所へでもひとっ飛び。
知らない世界の知らない人々に会うこともできる。
家には読もうと手に入れた新旧の本たちがわたしを待ってくれている。
いわゆる積読本で終わらせてしまわないようにしなきゃ。
でも読みたい本が多すぎて追いつかない。
何しろわたしはたいへん遅読派の読書家なのである。
まぁ、マイペースでいきましょ。
