【 rare metal 】

此処 【 rare metal 】の物語や私的お喋りの全部がね、作者の勝手な妄想ですよ。誤解が御座いませんように。

創る物事(ツクルモノゴト)

2010年08月30日 03時22分47秒 | 夜の時代 【深夜倶楽部】 



(画像は勝手イメージ)

 

【老いの繰り言】

あの頃のボンと真二と自分のさんにん、随分と若かった。
その若さが故にそれぞれが、自分の身を、どぉぅしようもなく持て余していました。
 
だから、ナニもできなくなった今に為って想えばなぁ
ひとが望まなくとも老いるとゆぅことはなぁ、心も老いるんですよ。
 
そやさかいぃ ユックリと精神が参るし 残酷なモンやねんなぁ。
 
 
 
あの晩は、街中にこれでもかと、ギョウサンのパトが溢れていました。
 
あの騒動のとき。オレらの逃げ道を封鎖するために
緊急配備中のマッポが、道路に設置した検問所を突破したり
追いかけてくるパトを、如何にかして煙に巻こぉとして躍起になっていました。
 
逃げ回りながら考えてたんはぁ、コンナン何時までも続けばえぇんや。ッテ。
そないな時の状況をなぁ 頭の中で楽しんどる自分が居った。
毎日マイニチ退屈だけが日々繰り返す、ソナイナ普段の生活では決して味あえへんモンをっと。
若かったさんにんな ナンも知らずに訳も判らずに追い求めていたんやで。
 
 
老いた今になり、あの騒動を振り返り想いだしますと。
緊急配備中の警官からナントカ逃れようと、捕まらないようにと逃げまわっていたあのとき。
言葉ではナンとも言い難いけど、なんや気分がムチャクチャ高揚し充実したような
気持ちのえぇ快感に溺れていたのを憶えています。
 
けどなぁ そんなん長続きぃなんかしませんねん。
醒めるんも早いさかいな。
 
お楽しみのあとには、想いもせぇへん物事が始めりますんや。
簡単には済ましたり、終われん物事がなぁ。

 
そん時ぃ若さだけが っとでは済まされんかったんです。
 
 


バイバイ
 
   


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