嘘が哀しい 2009年04月16日 03時50分35秒 | 無くした世界 「ナンで言(ユウ)うねん」 「ナンぉや?」 「独りの方がよかったってっ!」 友人に女と同棲してることがバレ、照れ隠しで言ったことがアイツに伝わった。 告げ口をした友人に腹を立てる方が当たり前なのに、女に。 「ウチな、好きな男(ヒト)がおるんよ。」 「ホォカ。ソラよかったやんか。」 嘘を言ってるのは解ってた。 だけど、自分も嘘を重ねてたさかいに女ぉ追い込めなかった。 棲んでた裏町が、悲しい色に染まってた。 独りに戻ったら。 オヤスミナサイ