横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

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One more thingはもう聞けない

2011年10月08日 10時29分37秒 | スローライフ
 先週は4日のiPhone4Sの発表、そして思いもよらないスティーブジョブスの死去、さらに7日のiPhone4Sの予約開始と、個人的に大変なインパクトを受けた。

 時系列で語ると、まずiPhone4S、斬新な「5」が出なかったのはガッカリと言うよりはホッとした。我がiPhone4は24ヶ月契約縛り、まだまだ半年以上は残っている。その中で5が出てしまったら、替えずにいられるだろうか?? なので、外見が同じであって良かった。しかし、中身は魅力的で、特に私のようにデジカメを持たなくなってしまって全部iPhoneに移行した者にとっては、レンズの改良を含むカメラ機能の向上は本当に嬉しい。次に、容量が64ギガまでになったこと。これは、2001年以降撮影した全写真約2万枚をiPhoneに入れて持ち歩いているので必須のスペックだ。なので、いずれは4Sに移行することになると思う。ここで大きなポイントは、ソフトバンクかKDDIのどちらにするかだが、これは後述する。

 そして、ジョブスの死去。リアルに会ったこともない人の死去なのだが、6日朝9時前に(ジョブスの作品である)iPhoneでそれを知り、以来、心から悲しく、何とも言えない喪失感に襲われてしまった。ここ数年は、彼の講演はすべてビデオで聞き込んでいたから、あの魅力的な語り方や、ほとばしる個性に、私はすっかり惚れ込んでしまっていた。私にとっての唯一のカリスマとも言える存在だった。今夏のiOSの発表の際の彼を見て、無惨にもやせ細ってしまった身体に、もう1年くらいしか持たないだろうと直感したが、それにしても早すぎる。演説の直後の妻からいたわりの言葉を受けるシーンが脳裏から離れない。

 もう、彼の新しい演説を聞くことができないかと思うと、とても残念であるが、次は我々が新しい時代を作っていかなければならないんだ、ということ。頑張るしかない。1956年生まれの彼は、私より7年年上だ。あと7年で私は何を達成することができるだろうか? 彼の訃報以来、私はこのことばかり考えている。

 そうは言いながら、昨日(7日)、KDDIとソフトバンクでの予約が始まった。それに先だって6日夜にKDDIから発表された料金であるが、「回線品質」を前面に出して強気の料金設定をしてきた。しかも、ソフトバンクよりも先に料金を発表した。おや??と思った。回線品質だけでどれだけの新規契約が取れるだろうか。発表されていないので推測であるが、KDDIはアップルから相当数の購入契約を結んでいるはず。その台数はアップル側の要求をほぼ丸呑みにせざるを得ない立場だから、KDDIの全販売数の何割も占める規模だと思う。そういうポジションを自覚しているのならば、フォロワーとしてソフトバンクに戦いを挑まなければならない。しかし、彼らはしない。KDDIは名目上は国内第二位のキャリアであるが、趨勢ではじり貧で、もう三位のキャリアと言っても良い。

 7日午後、孫正義の会見は、彼が商人としての優秀さを遺憾なく発揮させた。対KDDIという点で、絶対に勝てない回線品質は争点にせず、ライバルが持っていないiPadを武器に「実質タダでばらまく」戦法に打って出た。そして、旧式の3G、3GSからの移行には実質負担が不要という、既存顧客のつなぎとめの策も用意した。これらのニュースを知った昨日、私は(悲しいかな・・)「ソフトバンクから当面離れられんなぁ」と、あれほど”つながらない”ことにいらだっていた心境が大きく揺らいでしまった。いやぁ、彼は本当に商売上手だ(ジョブスも商売上手だがものすごいビジョンがある)。孫正義はそうしたビジョンはないけど、その分、攻め方も守り方も心得ている根っからの商売人だ。

 iPadは、高く評価されているものの、3Gモデルの売れ行きはwifiモデルに比べると今ひとつであるという話はあちこちで耳にしていた。おそらく、年末までの販売契約数を、ソフトバンクはこのままでは達成できないので、これを機に一気に掃いてしまおうという、したたかな計算もあろう。いったんばらまけば、ある一定の割合で利用料収入が入るので、結局は収益に結びつく、しかも、契約者はさらに24ヶ月縛れる・・・抜け出せない煉獄のような(笑)感じがしないでもないが。

 さて、私であるが、この先しばらくの間、少しずつ小遣いを貯めて、ジョブスの遺品とも言える、現行製品を購入していこうと思っている。さすがに全部買うことはできないので、まずは4Sからかな・・

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