横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

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オールドイタリアンの音色

2009年08月11日 21時59分02秒 | スローライフ
 帰省中での(私的)ビッグイベントは、高校三年生の甥が最近使い始めたオールドイタリアンのバイオリンの音色を聞くこと。バイオリンはイタリアのクレモナ地方で発展したこともあり、18~19世紀に制作された完成度の高い楽器は、今なおすばらしい音色を奏でてくれる。

 まずは、外見。薄汚れた風合いとおびただしい小さな傷を見れば、単に古い楽器にしか見えない。それを甥が演奏する。彼は最近めきめきと腕が上達したこともあり、技巧も優れ、表現力もダイナミックですばらしい、さらにオールドイタリアンがもたらす甘い音色にはため息。その後、僭越ながら小生もちょっと弾かせてもらう。弾いてみて「あれれっ? うまく弾けない・・・」どういう訳なのか、弓が滑ってしまう感じで思うようにならない。ただ、ハイポジションの音が小生の楽器に比べるとはるかにまろやかに響くのを実感。さらに、少々荒っぽく弾いても、不思議にギーギー言わない。

 最近練習しているバッハのパルティータを弾き始めたら、「おまえこんな難しい曲を弾いているのか?(=無理だからやめたら?)」と兄のコメント。続いて「あ、そこ音が違う」、「楽譜を見て短そうだから弾いてみてるんじゃないか?」(これは図星)う~ん、やっぱ実力相応の曲にした方がよさそうかな。

 その後、久しぶりに兄とバイオリン談義。小生が持っているものは、練習用としては普通のもので、弦を選んでうまく調整すればそれなりの音は出せるという。だが、オールドイタリアンの響きと比べてしまうとあまりの差があって、自分の腕はさておいて、良い楽器が欲しなぁ・・・とあこがれてしまう。ま、その前にもっと練習を積むことが必要で、まずは自分が高校生だった頃のレベルまで戻すことが目標。まだ2~3年かかるような気がする。その間に新しい楽器のお金を貯めよう。