横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

販売拒否から一転

2006年02月09日 10時42分39秒 | 地理情報関連
オープンソース製品を主体にソリューション提供を行うビジネスは、
地理情報業界ではまだ正しく認知されていないようだ。

先日も、所有している商用GISツールのバージョンアップを申し込んだ
ところ、「オープンソースを扱っている会社は競合なので製品販売は
できない」という拒否回答をもらった。

私の会社のお客様の多くは、既に既存の製品をお使いになっており、
その改善や発展を考える中で、オープンソースツールも積極的に活用
しようというアプローチであり、オープンソースと商用製品が対立
しているのでは全くない。

このため、ある方を介して、そこのベンダの社長さんとの会談をお願い
した。会談の冒頭「私はオープンソースが広がらないように願っている
んです」と、その社長さん。確かに自社製品でお客さんを埋め尽くす
ことができれば超したことがないが、さすがに時代の流れを止める
わけにはいかないでしょう...

有力なベンダ同士のシェア争いの時代は終わりを告げ、既にユーザーが
自由にツールを組み合わせられる時代になっている現在、そうした
アプローチだといっそうお客様を失ってしまうのでは?と心配に。
私からは、お客様の現状を説明し、競合ではなく、協業や共存を協調
した。

1週間ほど後に連絡があり、「製品仕様は、オープン対応であり、
他社製品、オープンソース製品、とも協調してシステム構築できる
ように設計されており」という内容で、販売をしていただけることに
なった。私の説明を理解していただいたようだ。

私としては、オープンソース対商用製品という不毛の戦いに陥らず、
お客様への満足提供で協業できることを心から願っている。