▲ 小此木真三郎 『フレーム・アップ アメリカをゆるがした四大事件』 1983 岩波書店 当時定価430円
小此木真三郎 『フレーム・アップ アメリカをゆるがした四大事件』 1983 岩波書店
アメリカの日本占領期に起きた怪事件 下山・三鷹・松川事件などを考える時、アメリカで、似たような事例がなかったか考えるのは自然なことでもある。
日本の戦後、団塊の世代と呼ばれる米国占領期末に生まれた私は、戦後占領期への関心が湧き、その時代に関連する本を手にし、少しばかり意識的に読み始めたのは、30歳前後の頃からである。
占領期に生まれていたにもかかわらず、幼すぎて、記憶に残っていない。だからこそ、生まれた時代がどんな時代だったのか知りたいという欲求が強くなってきたともいえる。
著者の小此木真三郎はフレーム・アップ事件に関心を寄せるようになったのは、1949年夏に起きた下山・三鷹・松川事件からであったと前書きで記している。
帝国主義や、ファシズムの研究者である小此木は、この本では、その帝国主義や、ファシズムの具体相を捉えるのに、市民や、国民を巻き込む、ひとつひとつの事件解明を通して、市民の権利弾圧や、また戦争体制へと世論を操作していく構造を明らかにしていく。
この本に触れると、
「ナチスの手口を学んだらどうかね」 と言った、麻生大臣の言葉が、思い出される。
フレーム・アップは、古くは、19世紀末の「フランス・ドレーフュス事件」が有名なのだが、日本では、幸徳秋水が巻き込まれた、「大逆事件」がある。
小此木が明らかにするアメリカの四大フレーム・アップ事件
① ヘイマーケット事件 1886年
② トム・ムーニー事件 1916年
③ サッコ=ヴァンゼッティ事件 1920年
④ ローゼンバーグ夫妻事件 1950年
これらに関わる、人物・配役・役割・関係者・事件の経緯・結末・政治的効果を考えると、
世界をゆるがす出来事は
何ら偶然や自然に起きる
のではなく
実は用意周到に計画が練られたものであり、
あたかも偶然的・突発的、あるいは極左的・無政府主義的組織の工作である かのように偽装され
その実、労働者権利運動・8時間労働要求、無政府主義運動、労働総同盟、第一次世界大戦参戦反対・平和運動、ロシア革命以後の労働運動の激化、冷戦、赤狩り・・・・・・・・これらに対する工作
フレーム・アップは、それぞれの目的となる政治政策を実行するのに欠かせない、具体的効果を持つ一撃なのだ。
ナチス・ヒトラーが、ファシズム体制確立・政権掌握のために利用した、有名な事件「ドイツ国会議事堂炎上事件」については、当ブログ記事があります。ここ▼
▼ 小此木真三郎 『フレーム・アップ アメリカをゆるがした四大事件』 目次1
▲小此木真三郎 『フレーム・アップ アメリカをゆるがした四大事件』 目次1
▲ 小此木真三郎 『フレーム・アップ アメリカをゆるがした四大事件』 目次2
続く
追加 「ザウルスでござる」ブログが、7月19日夜、ブログ記事更新した。タイトルは
「ニース暴走トラックの怪:84人殺して全然血がついていない?」
暴走トラックは、最初から、トラックの前面パネルなしで暴走したのでは?
84人も人を殺し、時速90キロのスピードをだしていたなら、前面パネルが破壊されるほどなら、バンパーが歪んでいるのでは?
バンパーが歪んでいない?
またパンパーに血が付着していないのはなぜか?
「ザウルスでござる」ブログは
ニース暴走トラックの前面のアップ写真と、
よくある,動物が自動車に轢かれた状況写真とを比べている。
やはり、これは怪しい。摩訶不思議なことがまた起きた。
フランス偽旗事件 またか!
とれた前面パネルを捜せ。どこにある? あるいは血糊がついてない前面ボディを隠蔽するため!?
暴走トラックの前面パネルはもともとはずされている?もともとついていなかった?事件の大きさをカモフラージュするため?
死者の名を確認しよう。死者は何処へ消えた?怪我人は、どこだ?
人間を夥しく轢いたはずの車のタイヤがきれい?前面フロントガラスに血痕が見えない!
100人以上にものぼる人に怪我を負わせ、84人もの人を殺した暴走トラックの怪
を理性を持って分析しよう!
誰にもわかる偽旗作戦の嘘が暴かれる時がきたのかも知れない。 下は 「ザウルスでござる」ブログ ぜひ閲覧を!必見記事であると思う。 ここ▼
ニース暴走トラックの怪:84人殺して、全然血がついていない?
頭を冷やそう。
見ざる・聞かざる・言わざるの 途方もない全体主義社会が、今、ここに演出されつつあるのではないか!?
見ても、聞いても、政府とメディアが報じるがまま、確かなものさしも持たず、押し黙っている世界 が 始まっている のではないか。
裁判所の令状もいらない、非常事態法が フランスではさらに延長される。必要とあらば、あなたも拘束される!
米・NATO・欧州寡頭勢力は世界戒厳令発動へ向けて、ついに舵をきったのか!?
その狙いは、最終目的・ロシアへの挑発をも含むことになる?のか (ブログ主の憂国の憂鬱)