野散 NOSAN 散種 野の鍵 贈与のカオスモス ラジオ・ヴォルテール

野散 のさん  野を開く鍵 贈与のカオスモス 散種 混沌ー宇宙 想像的・歴史的なもののジャンルなき収蔵庫をめざして 

『 歴史を射つ 言語論的転回 文化史 パブリックヒストリー ナショナルヒストリー』 2015 その1-1

2017年03月21日 | 批評・歴史・フィクシ...
『歴史を射つ 言語論的転回 文化史 パブリックヒストリー ナショナルヒストリー』2015 御茶の水書房 定価5500円+税 言語論的転回以後の歴史理論、また日本での展開を振り返る、総勢17人による気鋭論考の集成。値段はちょっと張るのだが、刺激性のある鋭角な論点があり、お買い得感あり。この本は刊行後、版元の御茶の水書房でも品切れとなっていた。好感度が高い書評が多く出て探していたのだが、ようやく、京都の梁山泊という古書店に出た。題名が歴史書にしては不思議なタイトルなのだが、もしかすると、G・オーウェルの「象を撃つ」と関係するのでは?とふと思ったのだったが、やはり・・・・・・・・だったか!ここ10年では、一番刺激的な歴史理論に関する論文集ではないだろうか。今日は、『歴史を射つ』をざっと頁をめくった後、この本を脇に置いてオーウェルの「象を撃つ」を再読してみた。脱領域に向けて歴史意識や、国境を越える思考の文学ー歴史論の確かさを味わうことになった。ほんとうに、歴史は事実で、文学はフィクションなのだろうか?全く予想に反してかなり親しい関係があるのではないだろうか・・・・・・・・・ . . . 本文を読む

本日の到着便 フュレ 『歴史の仕事場アトリエ』 2015 鬼塚英昭 『日本の本当の黒幕』2013

2016年12月16日 | 批評・歴史・フィクシ...
本日の到着便 フュレ『歴史の仕事場アトリエ』 2015 藤原書店 鬼塚英昭 『日本の本当の黒幕』2013 成甲書房 その1-1 . . . 本文を読む

歴史は事実で文学はフィクションなのか あるいはテクストと解釈または権力と権威のこと1-1

2016年11月29日 | 批評・歴史・フィクシ...
11月25日、21世紀に入ってから出た日本の史学研究者に読まれている歴史講座の二つ、歴史学研究会・日本史研究会編集の『日本史講座』第8巻 2005年、東京大学出版会と小路田泰直が「はじめに」、また岩波書店から出ている『岩波講座 日本歴史』 第15巻 2014年 で、吉田裕は「近現代史への招待」を書いている。ともに、上野千鶴子の論文・著作に触れている。いわゆる「言語論的転回」という視点をめぐる論評のことである。上野の序文にあたる「方法の問題」に書かれた文言に二人が触れている。 . . . 本文を読む