▲『岩波講座 地球惑星科学』 1 地球惑星科学入門 1996・1999 岩波書店
3.11東日本大震災、9.06北海道胆振東部地震の後で思い出すこと
3.11東日本大震災、9.06北海道胆振東部地震の後で思い出すこと
▲ 『岩波講座 地球惑星科学』 1 地球惑星科学入門 1996・1999 岩波書店
▲地球惑星科学の体系 『岩波講座 地球惑星科学』全14巻の構成 (1巻3頁)より
▲地球惑星科学体系 『岩波講座 地球惑星科学』全14巻
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2011年3月11日、30年ほど勤務した小さな資料館生活も終え、仕事場の親しい同僚・友人たちと車で、宿泊先に向かっていた時である。いきなり、がつんと車ごと地下から突き上げられ、左右にも激しく揺れ始めた。急停車するも、嵐の中の小舟のように車は揺れ続けた。その後何度も揺れたが、一応宿泊予定地までは行こうということになり、宿についたのだが、温泉の湯の湧出がとまってしまっていた。その日は、宿泊は無理ということになり、半年ほど経って落ち着いてから友人たちは、定年退職祝いをしてくれた。
東日本大震災の日、家に帰って驚いたのは、2階の本棚に置いていた本が地震で吹き抜け下の1階のソファーに大量に散らばっていたことである。あの日が金曜日ではなく、休日であったなら、午後のうたた寝の私に箱入りの本が私を直撃していたであろう。その後余震も多く発生し、1階のテレビのある部屋で仮眠をとるような生活が続いていたのだ。
東日本大震災の揺れは私の体験からは、地面につけた足元から伝わる記憶では、「爆発」のように感じたのである。プレートの滑り込んだり、それが跳ね上がったりというものではないのだった。
普段は、読書の合間に昼寝用のソファー化していた部屋も、たびたび余震で目が覚めるので、あのころ、2階から近くに落ちてきた、『岩波講座の 地球惑星科学入門』を読み始めていたのだ。
日本では戦後あるときから、プレートテクトニクス理論が紹介されてから、急速に普及し、地震学も、火山現象もそこから説明されるようになっている。しかしながら、わからない大地震があると、未知の断層帯があるからではと、一向に解明を先送りする理解できない説明がついてくることが多い。しかしそれは本当なのだろうか。
体感として東日本大震災のような巨大地震を身体に記憶してしまうと、どうも地震学者の説明が納得できない。なぜ何度も余震が、同じ震源地周辺で頻繁に繰り返しているかわからない。プレートのひずみだの、ゆがみなどからの解放は、その後の余震の頻度、大きさ、多様性からみて、よりよい解釈ではないのではないかと、ふと疑問がもたげてきたのである。
そのようなわけで、東日本大震災の後、多数派を占める主流学会から完全に孤立してはいても、自分の地震体験から、共感できそうな地震研究理論を押し進めている研究者を、インターネット上で探すことになった。
2011年の4月11日に大きな余震があり、改めて、余震も続く一連の地震を総合的に解釈できるものはないかと考えてみると、以下の二人が浮かび上がってきた。
石田昭 と 山本寛という研究者である。
石田昭 さんのホームページ は以下です。ANS観測網 石田地震科学研究所
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http://www.ailab7.com/index.htm
また石田昭さんらのつくる学会に 地震爆発論学会 間違いだらけの地震学が国家を滅ぼす
は ここ ▼
http://bakuhatu.org/index.php/bakuhatu
山本寛 さん は2009年に亡くなっているので、ホームページは見当たらなかったが、地震に関わる著書を出版している。
『地震学のウソ 地震学会への提言』 2009年 工学社
目次は以下である
おおよそ 山本寛さんが何を言いたかったかは推測できるだろう。
「地震=断層運動」説と、その矛盾
「岩手・宮城内陸地震」が暴露した、「地震=断層運動説」の矛盾
地殻の歪では地震は起こせない
地下に水を注入すれば、地震は起こせる
「水素単独爆発」のヒントとなった、「浜岡原発配管爆発事故」
「水素ガス単独爆発」の可能性を予告する新説の登場
地下の「金属」と「水」が作る「地下水素核融合」
「地震=水素核融合」で氷解する、地震のミステリー
「静岡県太田川ダム」が誘発する、「東海地震」の恐怖
「中越地震」は、CO2地中注入による人災だ!
「中越沖地震」は、帝国石油の「水圧破砕」による人災だ!
地震学会への提言
これ以外では
『「仮説」巨大地震は水素核融合で起きる!』 2007年 工学社
目次
1章 「GPS」が暴露した、「現代地震論」の矛盾
2章 「ヘリウム・ガス噴出」が示唆する「地震=核融合」
3章 「常温核融合」研究が切り開いた、新しいエネルギー源
4章 「水」が「エネルギー源」になる日がやってきた
5章 ミルズ博士の新説が解き明かす、「浜岡原発」の「配管破断事故」
6章 「地震」は「核融合」だ
7章 「徳山ダム誘発地震」で「名古屋経済」壊滅か!?
8章 「中越地震」はCO2注入による人災か!?
9章 「地震」を「コントロール」する時代がやってくる
山本寛 さんは、岩手・宮城内陸地震や
中越地震、中越沖地震はCO2注入、帝国石油の「水圧破砕」による人災であったのではないかと早くから見解を発表していた。2009年の『地震学のウソ 地震学会への提言』 2009年 工学社 の刊行後、若くして亡くなっている。
2016年4月から、地球温暖化対策という名のもとに、北海道苫小牧沖で二酸化炭素地下圧入実験が行われていた。今年の9月1日まで、圧入が行われていたのである。
北海道胆振東地震の震源地に近い苫小牧海底にCCS(二酸化炭素削減技術事業)で、極最近まで、二酸化炭素の地下圧入が行われていたのである。
9月6日3時8分、北海道胆振東部地震が起きた。
今後、
岩手・宮城内陸地震
中越地震
中越沖地震
北海道胆振東部地震
東日本大震災
の震源地周辺地域における、水の注入やCCS(二酸化炭素地下注入)の稼働状況を詳細に調べる必要がある。
石田昭の言うように、「断層は結果であって原因ではない」可能性があるのである。
山本寛はなぜ『地震学のウソ 地震学会への提言』刊行して、極めて重要な地震学を切り開き始めた矢先、早逝したのだろうか。また石田昭は、マスメディアからの取材が遠ざけられているのか。
石田昭は苫小牧のCCS(二酸化炭素地下注入)により、地震発生の可能性を憂慮し、すでに2013年にはその心配を指摘しているのである。
相変わらず、地震学は金太郎飴だ。どこを切っても、万能な「断層・断層・未知の断層」の繰り返し。
原発村、原発運命共同体だけではないのだろう。電力をめぐるエネルギー・二酸化炭素村の利権共同体も存在している。産地費消というが、日本を取り巻く、地盤の安定しない海底や山に、水の加圧注入や二酸化炭素を圧入すれば、どうなるか。
岩手・宮城内陸地震
中越地震
中越沖地震
北海道胆振東部地震
東日本大震災
は、その徹底した究明の時がやってきたように思われるのだ。
「断層は原因ではなく、(解離水の)爆発の結果」なのかも知れない。
▼ 石田地震論の下の図解は (上記のANS観測網 石田地震科学研究所、http://www.ailab7.com/index.htm
間違いだらけの地震学が国家を滅ぼす地震爆発論学会 http://bakuhatu.org/index.php/bakuhatu) より
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われわれは、フンボルトに立ち戻り、地震と火山の関係を、あるいはマントル・マグマの働きを一から学び直さなければならないのではないだろうか。
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なお、アメリカ・ニューヨークで起きた9.11事件については、このブログに「9.11事件をめぐる10冊の本」など、いくつか、本を紹介した頁があるので、参照されたい。ここ▼
『9.11事件の省察』など 9.11事件をめぐる10冊の本 その1ー1
つづく