2001年の9.11事件以後、アメリカ報道メディア言説の大政翼賛体制ぶりにはあきれたと思ったのは私ひとりだけではあるまい。どこに、独裁国を批判する「自由な社会をめざす表現」があったのか。また、どうしてかくもひどい政府の嘘を報道として垂れ流していたのか。我が家で積み上がったまま、読まれず、片隅に移動していた『ビルダーバーグ倶楽部』の本であったが、数年前ユーチューブの動画を見ている時、「ロックフェラーの友は911を事前に予告した」というアーロン・ルッソのインタビューでの言葉が頭から離れなかった。何度見ても「911事件の11ヶ月前に、ある事件が起き、アフガニスタンを攻撃し、ビンラディン捜しをすることになるとロックフェラーが言っていたと証言しているのだ。また、CFRの会員の誘いもしてきたと言っていた」 あまりにも大きな問題なので、資料を捜しながら、ことの意味を掘り下げようと思っていたのだが。この本には解決の手がかりがあった。それは実に簡単な誰にもわかることであった。その簡単なこととは? . . . 本文を読む
11月18日・20日のブログで、中島辰次郎と松川事件との関わりを、彼の言葉をほぼ再現するように拾ってきたのだったが、戦時中、中島が所属していた日本の日高機関は、敗戦後、戦勝国アメリカの情報機関の下部組織として組み込まれていたのである。戦犯として処置されるか、アメリカの仕事を受諾するかの二者択一という踏み絵を踏まされたのだろう。そのころ中国大陸では、国民党と共産軍の内戦状態であった。毛沢東率いる共産党軍の伸張が早く、国民党を支援していたアメリカが、状況打開のために、日高機関に下した作戦とは? . . . 本文を読む
岩波講座 天皇と王権を考える 岩波書店 2002~2003 構成 全10巻 網野 善彦,樺山 絋一,宮田 登,安丸 良夫,山本 幸司 編集の講座 『天皇と王権を考える』 の紹介 どうもあまり読まれずに忘れさられようとしている講座のような気がする。全部揃ったところで書評するには大部すぎて、あるいは個々の一つの論文では短すぎて、気がついたら忘れ去られていたのか。日本の古代史を読み解く、あるいは、現代史を象徴論から読む鍵がひそんではいないか。 . . . 本文を読む