野散 NOSAN 散種 野の鍵 贈与のカオスモス ラジオ・ヴォルテール

野散 のさん  野を開く鍵 贈与のカオスモス 散種 混沌ー宇宙 想像的・歴史的なもののジャンルなき収蔵庫をめざして 

東京裁判をめぐる本のいくつか

2018年06月30日 | 戦後秘史・日本占領期
東京裁判をめぐる本のいくつか 久しぶりに、かなり前から気になっていた小説を読んだ。赤坂真理の『東京プリズン』である。読後感がよかったので、我が家のあちこちにある「東京裁判」をめぐる本を点検しながら、「東京裁判」も私の戦後秘史の探索のひとつに格上げして、少しばかり調べてみることにした。7月のテーマのひとつは「東京裁判」でいって、みよう。 . . . 本文を読む

坂上遼 『消えた警官 ドキュメント菅生事件』 2009 講談社

2017年06月02日 | 戦後秘史・日本占領期
坂上遼 『消えた警官 ドキュメント菅生事件』 2009 講談社1952年6月2日 大分県で起きた国家ぐるみの偽旗作戦。どこまで国家とその組織は腐敗しているか。戦後日本占領期から日本独立期への境界で起きた、自作自演の偽旗作戦、「菅生事件」その事件の全貌を気鋭の調査ジャーナリストが明らかにする。「共謀罪」が国会で議論される中、市民の権力監視と告発がなければ、陰謀工作はいつでも起きることが分かる。 . . . 本文を読む

諫山 博 『駐在所爆破 犯人は現職警官だった』 1978年 新日本出版社

2017年05月31日 | 戦後秘史・日本占領期
諫山 博 『駐在所爆破 犯人は現職警官だった』 タイトルがすごいが、この事件(菅生事件)を担当した弁護士が「菅生事件」をわかりやすく、国民に訴えたもの。この事件は、死者こそでなかったが、その計画性、組織性、日本独立前から用意周到に練り上げ「破壊活動防止法」を成立させるために仕組んだ、国を挙げての謀略事件だった。1952年6月2日を、戦後独立間もない戦後「治安維持法」のない社会から、「破壊活動防止法」を制定することで、アメリカに奉仕する目的もあった。設立間もない「日米合同委員会」で議題になった、アメリカの朝鮮戦争をにらむ、九州・九重・阿蘇山麓の米軍演習場の用地取得要求とからんでいた。住民反対運動・左翼弾圧も意図したものだった。 . . . 本文を読む

三鷹事件をめぐる本1-2

2016年08月19日 | 戦後秘史・日本占領期
三鷹事件をめぐる本 1-2 前日、タイトルに付した三鷹事件に関する本のうち、片島紀男『三鷹事件 1949年夏に何が起きたのか、』、小松良郎『新訂版 三鷹事件』の2冊の本の著者・タイトル・目次を案内した。その本の詳細は今年後半をかけてこのブログでゆっくり消化していきたい。1-2では高見澤昭治『無実の死刑囚 三鷹事件 竹内景助』2009年、日本評論社と、梁田政方『三鷹事件の真実にせまる』2012年、光陽出版社の内容目次 . . . 本文を読む

大野達三 『松川事件の犯人を追って』 1991年 新日本出版社 その2ー1

2015年09月24日 | 戦後秘史・日本占領期
大野達三 『松川事件の犯人を追って』 1991年 新日本出版社 その2 以前2012年秋にこの本の紹介をしたことがあるのだが、この時は、怪人物「ジョージ・マスイ」という二世将校についての情報について触れた。今回は、松川事件当夜、事件現場を通りかかり、線路に不審な人物を目撃したとされる、斉藤金作という人物周辺のこと . . . 本文を読む