野散 NOSAN 散種 野の鍵 贈与のカオスモス ラジオ・ヴォルテール

野散 のさん  野を開く鍵 贈与のカオスモス 散種 混沌ー宇宙 想像的・歴史的なもののジャンルなき収蔵庫をめざして 

鎌田慧 『反骨 鈴木東民の生涯』 1989 講談社 ほか

2016年10月06日 | ジャーナリズム 大森実 ・孫崎
鎌田慧 『反骨 鈴木東民の生涯』 1989 講談社 大正デモクラシーの旗手吉野作造に学び、関東大震災での狂気のナショナリズムと朝鮮人・大杉栄らの左翼・無政府主義者の虐殺を目撃した鈴木東民は、のちに、ジャーナリストとなり、ドイツヒトラー政権のもとでのドイツ国会議事堂炎上に遭遇する。その裁判を取材し、一部始終を日本にいち早く伝え、世界に先駆けて、ドイツ国会議事堂炎上事件の陰謀性を暴いていた鈴木東民。惨事を政治政策変更のテコに目論む世界に共通する邪悪な動きに対して、果敢に批判を加えた鈴木東民。そこで培った鈴木の歴史の視点は、戦中・戦後の日本とどのように関わり、どんな活動を促したのか・・・・・・・ . . . 本文を読む

『思想の舞台 メディアヘのダイアローグ 粉川哲夫・鶴見俊輔対談 』 1985年 田畑書店

2015年08月01日 | ジャーナリズム 大森実 ・孫崎
『思想の舞台 メディアヘのダイアローグ 粉川哲夫・鶴見俊輔対談 』 1985年 田畑書店 1500円 粉川哲夫・鶴見俊輔 対談 その1の1 . . . 本文を読む

『現代思想』2015年8月 上野千鶴子・高橋源一郎対談が痛快至極

2015年07月29日 | ジャーナリズム 大森実 ・孫崎
『現代思想』2015年8月 上野千鶴子・高橋源一郎対談が面白い  『現代思想』は8月号は戦後70年特集 どこも8月は、戦後70年の特集なのか、現代思想くらいは、敗戦後70年と銘打って欲しかったのだが。上野千鶴子・高橋源一郎対談 これは、2015年6月22日、リブロ池袋本店(会場は池袋コミュニティ・カレッジ)で行われたトーク・イベントの再構成の収録 . . . 本文を読む

孫崎享 『戦後史の正体』 『アメリカに潰された政治家たち』 『日米同盟の正体』  その1

2013年10月19日 | ジャーナリズム 大森実 ・孫崎
孫崎享の本を3冊。2009年に『日米同盟の正体』講談社 を読んだ。大使まで務めた人で、アメリカにこれだけのことを言える人は稀。日本の情報畑で長年見聞し、一般人の入手し得ない情報に触れてきていたはず。公職を辞し、一気に胸に溜まっていたものを出すとこのような本になるのだろう。「対米従属」という、占領以後日本に蔓延している深い病をどうしたらよいのか、学者さんたちが書く日本外交史にはない、知見も得られる。 . . . 本文を読む

『陰謀 (クリントン)大統領を葬れ』 大森実 1999 徳間書店 その3

2013年01月15日 | ジャーナリズム 大森実 ・孫崎
前回のブログ 『謀略 (クリントン)大統領を葬れ』 大森実 1999 徳間書店 その2で 事件の主役のモニカと、その母親、告発助演者リンダ自身、そして、リンダに盗聴のための録音機を渡し、使用法を教え、スキャンダル本や、ウルトラ・ライト・ウィングの企画本を担当、元ニクソン政権の再選委員会のスパイ役をしていたルシアンヌ・ゴールドバーグがクリントン抹殺のための暴露本出版で、リンダに指南していたことも判明。なんとも下劣な大統領弾劾の顛末だったのだ。あからさまな陰謀もここまでわかってくると、共和党の良識ある上院議員も民主党側へ回って、下院で通った弾劾賛成も、上院で否決。裏の証拠もとらない下ネタでホワイトハウスにミサイル攻撃した報道メディアに大森実は カツ!をいれる。また独立検察官ケン・スターの素性も洗い出す。往年の事件記者を彷彿とさせる。老骨に鞭打ち、大森は調べまくる。 . . . 本文を読む

『陰謀 (クリントン)大統領を葬れ』 大森実 1999 徳間書店 その2

2013年01月14日 | ジャーナリズム 大森実 ・孫崎
前回は大森の『陰謀 大統領を葬れ』のプロローグで、ホワイトハウスのクリントン追い落としの陰謀に 西瓜男 ! がからんでいるということ ヒラリーとオリバー・ストーン監督の対談で語られていることを紹介した。大森実は、「一つぐらいはまともな論評をする新聞もある。やっぱり、地元紙だけは、クリントンの味方だな」と思ったと書き記す。この記事が、大森を、老骨に鞭打たせ、本書を書こうと発奮させるだけの強い衝動に駆り立たせた最初の誘因だった。今回は、大森の事件の解読を進めよう。 . . . 本文を読む

クリントン・モニカスキャンダルを演出した助演者・裏方たち 大森実の『陰謀ー大統領を葬れ』その1

2013年01月13日 | ジャーナリズム 大森実 ・孫崎
本年1月7日のブログで、大森実の『石に書く』を紹介したが、その中で、『陰謀ー大統領を葬れ』をほんの少しだけ触れた。再読したがやはり面白く、今回はこの本について紹介したい。日本でもクリントンとモニカ・ルインスキーのスキャンダルは、大きく報じられ、連日テレビ・新聞・雑誌がすべて、三流ゴシップ雑誌に変わったかのように狂乱報道していたのを思い出す。その頃、元毎日新聞外信部長だった大森実は、日本を離れ(脱出!)、カリフォルニアで暮らしていてこの事件のアメリカメディア・チェックをしていた。大森が、「アメリカのメディア狂乱」を座視することができず、そのまま日本に伝染していくのにも耐えられずに、またまた記者魂を発揮して、原稿を日本に持ち込んで出版したのがこの本。「アメリカのメディア狂乱」報道を 彼のペンが捕らえるとどうなるか!堪能させてもらうことしよう。 . . . 本文を読む

『石に書く ライシャワー事件の真相』 大森 実 著 1971年 潮出版社 

2013年01月07日 | ジャーナリズム 大森実 ・孫崎
ベトナム戦争の報道に生命を賭けた元毎日新聞ニューヨーク・ワシントン支局長・外信部長だった大森実が明かす、1965年北爆後の日本のベトナム報道の真実。アメリカの北ベトナム空爆後に中国経由で現地に入り、西側記者で、いち早く北爆の現実を伝えていた大森実が、取材完了まもなく至急帰れと電報が。戻った日本で起きていた、恐るべき日本のジャーナリズムの軟弱さを曝く。大森は、この本で、「紙とエンピツをもぎ取られた私は石に爪で書きつける思いで、この五年間の経緯を書いた。」と表紙に遺した。1965年のライシャワー米国大使の記者会見とは何だったのか。大森実に起きたこととは?独立国家?日本を疑わせる、1965年日本ジャーナリズムの現実の断面を見る。 . . . 本文を読む