岩波講座 『天皇と王権を考える ２ 統治と権力』 2002 岩波書店 のピックアップ。樺山紘一の序論も入れて１３本の論考。「王権の地位と権力は、現実の統治行為のなかで、どのように観念され、実際に機能するのか」 その１では、樺山の序論のコメント収録 . . . 本文を読む
東日本での初期須恵器については、１９８０年代に三県シンポで資料集成がされた。その後陶邑では、大庭寺窯跡の調査があり、それまでの須恵器の編年観におおきな変更を迫るものになってきている。九州古文化研究会研究会ではそれ以前から、初期須恵器に関わる論考の特集をして、須恵器の導入には多様な動きがあった可能性を指摘していた。そのようなことから、小田富士雄の「須恵器文化の形成と日韓交渉・総説編」が掲載されたこの号を買っていたのだったが。 . . . 本文を読む
『政治社会史論叢 山田英雄先生退官記念会編』 １９８６ 近藤出版社 が本日古本屋から到着。坂元義種の ５世紀の倭の五王に関する論文 「大明四年の倭国王」が収載されているために注文したのだったが、考えてみれば、坂元義種は大阪大学院に行く前、新潟大学で学び、山田英雄に出会い、古代史の眼を開かれていたのだった。またこの論集刊行の発起人の一人に甘粕健の名を発見。不思議でもないが、人脈の糸がほの見えてきた。 . . . 本文を読む
電子メールで、デモクラシーナウ日本から緊急メッセージが届いた。掲示板として、情報拡散が必要と認め。そのまま掲載する。「NPO法人PARCアジア太平洋資料センター」からの呼びかけシンガポール交渉にて、米国の「日本の参加問題」発言リーク！日本はTPP交渉に参加しても、交渉内容に何の影響も与えられない！TPP参加表明を絶対に許さない！ 緊急声明文 . . . 本文を読む
山口昌男さんが３月１０日亡くなった。８１歳。フランスの人類学者レヴィ・ストロースは１００歳の長命な人だった。私は勝手に人類学者は死ぬ暇もないほど好奇心が強く、山口昌男もその類だと心底信じていたのだった。 . . . 本文を読む
３１１の震災のあと、我が家の書庫となってしまった部屋の整理をしていると、１０年以上前に書いた「地域史のミニコミ」が出てきた。いわゆる「町史」と呼ばれる本の編纂時代に、町史予約購読者や執筆者、関係者などに町史発刊の案内かたがた地域の歴史のニュースを届ける冊子である。私も２１世紀の初め頃数年間町史編纂に関わり、その時にその冊子作りにも関係していた。アメリカの９１１事件のあった翌年、２００２年の秋に佐原真さんが、仕事盛りの７０歳の若さでなくなり、紙面のわずかなスペースに佐原真さんの追悼記事を書いた。退職後の今、当時何を原点にして私は仕事をしたいと思っていたのだったろう。 . . . 本文を読む