モーリス・メルロ=ポンティ 『見えるものと見えないもの』 滝浦静雄・木田元 訳 1989 みすず書房。原著は1964年刊行。日本で翻訳出版されるまで25年近く経過していたが、待ちわびていた人たちがいたのだろう、本屋に注文してもなかなか届かず、巻末の奥付をみると、1989年9月29日に第1刷、その年の12月22日に第3刷発行となっている。しばらく待たされたのだ。定価当時6386円、3ヶ月以内に3刷となっている。「思考ー哲学ー記述ー推敲ー思考」 の圧倒的な気迫に満ちた喜ばしき思考の断片、これは「無為の贈与」以外のなにものでもありえない。 . . . 本文を読む