▲宋鴻兵『ロスチャイルド 通貨強奪の歴史とそのシナリオ』2009ランダムハウス講談社
宋鴻兵『ロスチャイルド 通貨強奪の歴史とそのシナリオ』2009ランダムハウス講談社
宋鴻兵『ロスチャイルド 通貨強奪の歴史とそのシナリオ』2009ランダムハウス講談社
▲宋鴻兵 橋本碩也 監訳 河本佳世 訳『ロスチャイルド 通貨強奪の歴史とそのシナリオ 影の支配者たちがアジアを狙う』2009年ランダムハウス講談社 定価1900円+税
原著名は Currency Wars (通貨戦争) 2007年出版
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7月ー8月の読書は、シュロモー・サンドの『ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのか』、イラン・パぺ『パレスチナの民族浄化 イスラエル建国の暴力』、東京裁判関連のの雑誌、本などを雑読してきたのだが、歴史の捏造、民族の創作、裁判の正統性の創作といういわば、工作に近い歴史の制作に気がつき始めると、やはり、最後に思いいたるのは、貨幣の信用創造、利子、金融の闇になる。
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イランのPars Тoday の日本版ホームページを見ていたら、グーグル・マップのパレスチナの名の表示が消失しているのが確認され、これは「パレスチナの名を永遠に抹消するためのイスラエルの陰謀だ」とする記事と動画が掲載されていた。2018年8月9日付
これは陰謀工作ではなく、単なる技術上の「バグ」だとグーグルでは弁明しているようだが、グーグルの技術者の操作によって、一瞬にして、パレスチナの名、地名、領域が削除されてしまうのだから、この先、グローバルIТ企業の出自を見極めておくことも必要だ。
グーグルの傘下にあるYouTubeも、アメリカ批判の急先鋒だったアレックス・ジョーンズの番組や動画もYouTubeから削除の対象になっているという。
また、先に、アマゾンが、商品をドローンで配達する実験も公開されていたのだが、ついに2018年の今年はベネズエラのマドゥロ大統領がドローンで爆撃されたというニュースまで入ってきた。
一体誰がこんなドローンを配達(爆撃)するのだろうか。雇用者、ドローンメーカー、委託人、操作者がどこかにいるわけなのだが。
「2001年宇宙の旅」 の「ハル」のように、それ自身で考え、思考、攻撃するまで進化したわけではあるまいから。
こうなると、今後、蚊のような極小の攻撃ドローンまで登場してくるのではと、妄想をたくましくするべきなのか!
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宋鴻兵 橋本碩也 監訳 河本佳世 訳『ロスチャイルド 通貨強奪の歴史とそのシナリオ 影の支配者たちがアジアを狙う』2009年ランダムハウス講談社
は、アメリカ滞在20年の宋鴻兵であるから、最初は英文で著作論文を書いたと思われるが、おそらくアメリカでは出版を拒絶され、英語版がなく、中国語版で2007年に出版されたようだが、台湾・中国では150万部も売れたという。これだけ売れたのだから、英文版も売れることは確実であったと思われる。英語版で出版できなかったことには、よほどのことが書かれていたと考えるのは自然なことであるだろう。確かに、これがアメリカ国民には絶対に知られてはならないことが至るところに記されていた。
この本の日本語訳版が出た2009年は、米軍占領期に起きた、三鷹・下山・松川事件60年の節目にあたっていて、私はその年はまだ、この三大事件に関心を寄せていたことと、まだ定年退職前で現役の仕事もあり、他の分野まで、本の探索をすることはなかったのだ。
今考えると、この本は、2008年のリーマン・ショックに至る根本原因とその通貨の問題史を骨太に一気に通観していて、また歴史資料に基づき記述しており、決して「陰謀論」本に多い、トンデモ本に分類されてしまうような本ではない。またこの本の出版の警告のおかげかはわからないが、中国への「エコノミック・ヒットマン」の工作は、未然に防がれたのかも知れない。
ランダムハウス講談社が潰れてしまったこともあり、そのため増刷されることもなく、今では「日本の古本屋」でほとんど見かけることはなく、古本市場に出ると、即完売される状況の本だった。
そうなるとしょうがない、アマゾンで買うしかないようだ。
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ということで、噂にその評判は聞くも、品薄で、入手できなかった宋鴻兵 橋本碩也 監訳 河本佳世 訳『ロスチャイルド通貨強奪の歴史とそのシナリオ 影の支配者たちがアジアを狙う』2009年ランダムハウス講談社 を入手。
400頁を越え、一部金融・通貨の用語理解に戸惑ったが、ようやく読了した。
リンカーン大統領の死に関して、金融・通貨システム・民間銀行・国立銀行という壮絶な闘争の果てに彼の死があったことを知れば、さらにアメリカの後継の大統領が、銀行と通貨政策に関し、重大な見解を書き残していることがわかるだろう。
「私有銀行がアメリカ合衆国の通貨の発行権を握ったならば、彼らはまずインフレを作り出し、それから一変してデフレにすることで、国民の財産を奪うだろう。ある朝、子供たちは目を覚ますと、自分たちの家や父親たちが開拓してやっと手に入れた土地がなくなってしまったことを思い知るのだ。」『ロスチャイルド 通貨強奪の歴史とそのシナリオ 影の支配者たちがアジアを狙う』(第2章 国際銀行家とアメリカ大統領の百年戦 59頁)
その後、次々と、国民のために、国際銀行家との対決を試みたアメリカ大統領は、凶弾で倒れたり、狙われていく。
1828年、大統領に立候補したアンドリュー・ジャクソン、銀行家相手にこう演説する。
「君らはマムシのような輩だ、君らを根っこから引く抜くつもりでいる。キリストの名の下に、君らを徹底的に取り除く。もし国民が貨幣と銀行の仕組みの不公平さを知ったら、夜明けを待たずに革命が起きるだろう。」
大統領に当選した、第7代アンドリュー・ジャクソンは1835年1月8日、最後の国債を返還した。
アメリカ政府が国債の残高をゼロにしたのは、このときが最初で最後のことであった。
1835年1月30日 アンドリュー・ジャクソンは、イギリス人の塗装工リチャード・ローレンスに銃撃される。幸い弾が出ず、アンドリュー・ジャクソンは、暗殺された最初のアメリカ大統領にならなくて済んだ。
この男追及して見れば、作家エドワード・グリフィンによれば、「ヨーロッパの権力者と関係があり、仮に捕まったとしても保護される約束を貰っていたと自慢していた。」というから、驚く。
貨幣はとどのつまりは共同幻想であり・信用の創造とその継続なのだから、国民の信頼を勝ち得れば、貨幣の管理と発行権を議会の承認を得て、国家のため・国民のために、強欲大銀行家どもから取り戻すことができると考えるまっとうな大統領や大統領候補もいたのであるが、それが、ことごとく国際工作によって、潰されていくのだ。
もちろん、ケネディ大統領も暗殺された。また銃撃され重傷を負ったレーガン大統領も然り。・・・・・・この本を読むと、彼らが金融・通貨政策に対し触れてはならない虎の尾を踏んだということにも触れている。・・・・・・
つづく