蒸し暑い日曜日
バッキーはジェイク君とカヤッキングに出掛けたけれど
私は家の掃除に精を出した。
、、、と言うのも
売りに出しているイリノイの家に興味を持つという人から
土曜の夜、メッセージを受け取り
日曜日の夕方、家を見に来るかも知れない話になったからだ。
結局その夕方 彼らから連絡はなく来られなかったんだけどね、、。
家を片づけるだけでなく
いい香りにもしたかった私は
キャンドルを買いに行く為
昼過ぎ買い物に出掛けた。
途中アンティーックストアーがあったのを思い出した私は
バッキーと2歳違いの義理妹リタが探していた古いCowbellがないか
店を覗いてみる事にした。
この動画にあるように
アジア人が殆どいないこの田舎町のアンティークストアには
中国人女性チャイナさんが働いている。
同じアジア人と言う事で
会話を持ったのは数か月前一度きりだったけれど
私を覚えてくれていたチャイナさんは
店に入って来た私を見るや
ブロークンイングリッシュで
”あら 以前店に来ていた日本人の方ね。” と
挨拶してくれ
先週この店にやって来たという日本人客の話をし始めた。
ドレスアップしたシカゴからやって来た日本人客たちの事や
カリフォルニアから隣街に引っ越してきた60代の日本人女性は
この田舎に日本人がいなくて落ち込んでいる、、、などなど
以前の私なら
日本人と聞いただけで
その上気持ちが沈んでおられると知ると
何とかしてその女性に会えないものか と
考えただろう、、、。
でも今回そんな話を聞いても
気持がその女性に向かなかったので
それ以上詳しい事を訊ねる事も
自分の連絡先をチャイナさんに残す事もしなかった。
2階建てのこの店には多くのブースが並び
それぞれのブースをレンタルするセラーが
商品を棚一杯に並べ売っている。
1階2階とそれぞれのブースを見て回ったものの
カウベルが見つからなかった私は
このまま手ぶらで帰るのは気がすまず
いつかカウベルを店で見たら知らせてもらおう、、と
カウンターにいたチャイナさんに
カウベルを探している事を伝えた。
すると
”ちょっと待って、、” と
目の前にあるスクリーンに
” シー オー ダブル ビー イー エル エル よね。” と
チャイナさんが独り言のようにスペルを言いながら
文字を打ち込み
”一つあるわ、、、こっちよ。” と
私をそのブースまで連れて行ってくれた。
やったぁーー
値札には5ドルとあり手軽に買える値段だったけれど
買う前にリタに写真を送りこれで良いか
一応確かめはした。