かつてムクドリの雛を育てたことがありました・・・

昨日の話題に続き今日も鳥の話題です。

以前売却を依頼された中古一戸建ての戸袋に
ヒヨドリの巣があって、孵化したばかりの雛がいた事がありました。

決済が終わり引渡しの確認をしていただいた時のことでした。

買主さん側の不動産屋さんより
「戸袋の中から鳥の鳴き声がするのですが・・・」
というご指摘がありました。

えっ？

びっくりして自ら確認してみると・・
戸袋の中から確かに鳥の鳴き声がするではありませんか。

急ぎ懐中電灯を取りに帰り、
中をマジマジと眺めたのです。


はい、ありましたとも。
鳥の巣が。そしてその中でピヨピヨ鳴いている鳥の雛が・・・


野鳥についてさほどの知識のない私は
とりあえず巣の中の雛を家に持ち帰り、
インターネットで調べたのでした。

すると様々な画像から、
「どうもヒヨドリのヒナらしい」という事がわかりました。

手ごろな箱の中に藁を敷き詰め６～７羽のヒナをそこに入れ、
とりあえず育ててみることにしたのです。

さて、何を食べさせよう？


野鳥だったら小さな虫でも食べるんだろう・・・
そんな安易な発想から近くで虫探しをしたのです。

すぐに見つかったのはダンゴ虫。
それもそのはず自宅のプランターを持ち上げると
ワラワラと出てきます。

手当たり次第に捕獲し・・
早速ヒナ達に与えてみると・・・

パクリパクリとそれはもう気持ちいいほどの食欲でもって
たいらげてしまいました。

朝、昼、夕とプランターをごそごそと動かし、掘り返し
２～３日はダンゴ虫で食欲を満たしてあげれたのです。

いよいよダンゴ虫が捕れなくなると、
今度は近所の林にエサを探しに出かけました・・・

土をほじくり、木をゆすり・・・
成果は芳しくありません。

ピ～ピ～それこそ口を開けて待つ雛たちの為になんとか食べ物を探さなければ・・

そう思ってヒヨドリの事をネットで調べているうちに
とんでもない情報を入手したのです。

それは・・・

「ヒヨドリのヒナはドッグフードで育つ」
という事だったのです。

ドッグフードを水に浸し、軟らかくしたものを食べさせれば
みるみる大きくなっていくというのです。

さっそくドッグフードを買い求め、
軟らかくしたものをヒナに与えてみると・・

これまた大きな口を開けてゴクンッゴクンッ飲み込んでいきます。
驚くべき食欲です。

羽を広げ周りのヒナを押しのけ

「俺にくれ～俺にくれて～」とばかりに泣き喚くのです。


まさに耳をつんざく大音響にエサを与える私の耳がおかしくなりそうでした。


箱を覗き込めば聞こえる大合唱。

なんと申しますか、段々と自分が親鳥になっていくような感覚とでも申しますか、
挙句の果てには、

「はい、お父さん帰ったよ～」なんていいながらエサを上げてる私がいたとかいなかったとか（笑）


途中何羽か死んでしまったのですが、
大部分の子達を自然に帰すことができました。


もう今から５～６年前のことでしょうかね～。

あの子達は今頃どうしてるのかなぁなんてふと考えてしまいました。


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