タイトルの「しょったん」は主人公のあだ名。
原作は将棋棋士・瀬川晶司によるの同名の自伝です。
奨励会の年齢制限(26才までに四段)の規則を満たすことができずプロ棋士の道を断念したもの、プロ編入試験の機会を得、合格するまでの瀬川(松田龍平)の半生を描いた作品。
将棋界には厳しい規則があります。棋界に入った棋士は26才までに四段になれなければ退会する、プロ棋士の道を諦めるとする規則です。26才までにこの実力がないと、棋界ではやっていけないと判断され、当人の人生に配慮して決められている規則です。
四段になるには、三段までの若手将棋士が集う年2回のリーグ戦で上位2位までになることが条件です。
瀬川は全国中学生選抜将棋選手権大会で優勝して奨励会入りしますが、この規則を満たせず退会。しかし、将棋への愛着は衰えることなく、その後もアマ強豪としてプロ公式戦で7割を超える勝率を挙げました。規則にはなかったものの、多くの支持者の力で日本将棋連盟を動かし、プロ編入試験(プロ棋士6人と対局し3勝すれば合格)を実現させるまでの道のりを描いたのが、この作品です。
家族(父:國村隼、母:美保純)をはじめ、周囲の人たち(友人:野田洋太郎、小学校の先生:松たか子)と、「しょったん」との交流がさわやかです。
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