シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

山田洋次監督「虹をつかむ男」(1996年、120分)☆☆☆☆☆

2023-07-02 20:24:08 | 日本・戦前
二回目の鑑賞です。

渥美清さん、追悼作品。

徳島の小さな町(光町)で、旧くて小さな映画館を経営する男と彼のまわりを囲む人々を描いた物語。その上映方針は、町の人々に、身につまされる名作映画を観てもらうこと。

オデオン座の社長はカッちゃんこと白銀活男(西田敏行)。映写機を回すのは常さん(田中邦衛)。上映作品を何にするかは、常連のお客の意見交換で決めます。和尚(すまけい)、薬屋の鏡子(松金よね子)、弁当屋の茂(神戸浩)、郵便局員の赤羽(柳沢慎吾)など。

かつて映画は町の人々の心のふるさと。オデオン座にはお客がひしめいていたものの、最近ではお客はまばら。経営は火の車です。
そんなオデオン座に、東京で両親(前田吟、倍賞千惠子)と喧嘩し、家出同然の平山亮(吉岡秀隆)が転がりこみます。というか、カッちゃんが様子見に映画館に入ってきた亮に「ここで働いてみないか」と声をかけたのです。

寅さんのように、カッちゃんも恋のすれ違いに身を焦がします。親友の妹で、夫と若くして死別した八重ちゃんこと十成八重子(田中裕子)と親しくつきあっていたのですが・・・。

本作品には以下の旧い懐かしい映画作品のワンシーンが挿入されます。

ジュゼッペ・トルナトーレ監督「ニュー・シネマ・パラダイス」(フィリップ・ノワレ)/木下恵介監督「野菊の如き君なりき」(アリダ・バリ)/アンリ・コルピ監督「かくも長き不在」(アリダ・バリ)/ジーン・ケリー・スタンリー・ドーネン監督「雨に唄えば」(ジーン・ケリー)/小津安次郞監督「東京物語」(笠智衆、原節子)/山田洋次監督「男はつらいよ」(渥美清)
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