J・ヒルトンによる同名小説の映画化です。戦争、紛争がたえない現実世界。平和と幸福の世界はありえないのか。理想の世界は不可能なのか。この小説で「理想郷(シャングリ・ラ)」が当時の社会現象となりました。
中国奥地のバスクルに駐在している英国領事ロバート・コンウェイ(ロナルド・コールマン)は、平和で豊かな人類社会を夢見ていました。
バスクルで匪賊が蜂起したため、弟ジョージ(ジョン・ハワード)、化石学者・ラヴェット(エドワード・ホートン)、詐欺師バーナード(トーマス・ミッチエル)、グローリア(イザベル・ジュエル)と飛行機で急遽、上海へ逃亡しようとします。
しかし、チベット人操縦士によって飛行機は上海と逆の西方へ。チベットの奥地で不時着。原住民の一隊がコンウェイたちを迎えに来ます。
頭目の中国人は一行を楽園に案内しました。そこがシャングリ・ラでした。高い山に囲まれた楽土で、約2000人の住民は平和な暮らしです。
シャングリ・ラの統治者は、約200年前にここに来た大僧正、高徳の老人。彼は自らの死期が近いことを知って、後継者を探していてコンウェイを拉致したのです。大僧正はコンウェイにシャングリ・ラをゆだねる、と言って大往生を遂げますが・・・。
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