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新型省エネルギー電車(201系)運転記念乗車券

昭和54年、次世代通勤電車として、これまでの101系や103系といった抵抗制御車の代替用として、中央線快速電車に201系電車が登場しました。

   

201系の登場当時は「新型省エネルギー電車」と呼ばれ、原宿駅の宮廷ホームで一般公開をするなど、当時の国鉄としては画期的な電車だったようです。


201系の登場時、新製配置区が三鷹電車区であった関係と思われますが、三鷹駅の改札内コンコースにおいて、運転記念の記念乗車券が発売されました。


   


記念乗車券の袋です。

当時、「しおり」のような記念乗車券が乱発される中、この記念乗車券はC型硬券2枚組という斬新な形態で発売されました。
そのため、真四角で小ぶりな形態の袋となっていました。

   

袋を開けると、乗車券が顔を覗かせます。
袋のふたの部分には、チョッパー制御方式についての解説文が印刷されています。

   

1枚目の乗車券です。
下半分が三鷹から200円区間の乗車券部分で、上半分には201系電車の写真が印刷されています。

三鷹駅で購入したときは乗車券には予め日付が入っておらず、発売の都度回転ゴム印で日付を捺印のうえ発売していました。(左側の券)

しかし、後日とある方から戴いたもの(右側の券)には予め日付が印字されており、日付のあるものと無いものの2種類が発売されていたようです。


   

2枚目の乗車券です。
1枚目同様、下半分には三鷹から200円区間の乗車券がついており、上半分は座席および運転台の写真が印刷されています。

座席は登場当時のもので、当初は茶色っぽいシート生地で、7人がけが守られるように真ん中だけがベージュ色になっていました。

また、運転台は901号車が茶色系の運転台で902号車が緑色の運転台となっていました。そして、901号車のマスコンは現在のものと同じくハンドルを手前に引くタイプのものですが、902号は従来のようなハンドルを回転させる方式のマスコンになっていました。

    (1枚目の裏側)

    (2枚目の裏側)

各々の裏面です。

1枚目の券には201系の特徴が印刷され、2枚目の券には101系電車との性能の比較表が印刷されています。


   

外袋の裏には、券番確認用の小窓と、国鉄マーク・発行鉄道管理局名および発行日が印刷されています。


中央線に華々しく登場した201系電車ではありますが、登場から30年が経ち、老朽化が目立ってくるようになりました。
最近では後継であるE233系電車への置換えが進み、残すところ2編成を残すのみとなり、本年3月のダイヤ改正時に引退するという話も聞きます。

中央線を201系電車がサイリスタチョッパーの独特な音を響かせて走る姿も、そろそろ見納めのようです。

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原宿駅 初詣臨発の常備軟券

  新年あけましておめでとうございます。

 本年もよろしくお願いいたします。

                                            2010年元旦

 

昭和64年の元日に、原宿駅で明治神宮初詣に伴う混雑対策として発売された常備軟券です。

    


JR東日本の金額式常備軟券としては初期のバージョンで、硬券を印刷するときのものと同じ活字が使用されており、硬券時代の面影が残っています。


正月期間中の原宿駅は、初詣による混雑対策のため臨時ホームが使用され、国鉄時代は近距離区間でも硬券が発売されていましたが、JRになってから常備軟券が登場し、その後自動改札に対応するため、常備軟券での発売は終了した模様です。

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