三鷹車掌区乗務員発行 特殊区間用車内補充券

平成18(2006)年9月30日に拙ブログを立ち上げてから7年9ヵ月が経過し、今回のエントリーで1,200回目を迎えることとなりました。今まで他愛のない趣味にお付き合いくださいましてありがとうございます。これからもマイペースで更新して参りますので、何卒御贔屓の程、よろしくお願いいたします。


さて、今回は三鷹車掌区乗務員発行の特殊区間用車内補充券を御紹介いたしましょう。


   


橙色こくてつ地紋の軟券で、概算鋏で穿孔して発行する、一般的に「図補」と呼ばれる様式です。


国鉄の車内補充券は第1種においては発行年が省略されていますが、特殊区間用に及んでは発行月までが省略されていますので、発行日がいつなのかが特定できません。

しかし、地図を見ていくと、国分寺から東京競馬場までの下河原線があるので昭和48年以前のものであることが判ります。また東京電環の表記があることから、昭和47年以前のものであることが判り、さらには、奥多摩駅がまだ氷川から改称されていないことと、武蔵五日市の先には武蔵岩井までの岩井支線があることから、同線が旅客廃止された昭和46年2月以前のものであるところまで特定できます。

横浜地区に目を向けると、根岸線の磯子から先の洋光台まで延伸されたのが昭和45年3月ですから、それ以降に設備されたことになります。


以上のことから、この券が設備されていたのは昭和45年3月から昭和46年2月までの11か月間であると推測され、あまり活躍期間の長くなかった様式であったものということができます。

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (LOOP)
2014-06-14 21:39:27
昭和45年7月に「乗越、方向変更、経路変更」が「区間変更」に統合され、券の表裏双方に反映されています。この券は、昭和45年3月頃から昭和45年6月頃までの間に、東京印刷場で製作された考えられます。当時の三鷹車掌区の図補D券は、全体として発行枚数が多かったようですが、券冊は個人持ちのため、実際の使用期間は、かなりばらつきがあったかもしれません。
 
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