三河三谷駅発行 51~60km区間ゆき乗車券の変化

昭和55年1月に三河三谷(みかわみや)駅で発行された、営業キロ51~60km区間ゆきの硬券乗車券です。

 

  


名古屋印刷場調製の青色国鉄地紋のA型券で、両矢印式となっています。
天竜川・浜松・熱田・名古屋(以上、東海道本線)、三河川合(飯田線)、都田(二俣線・現天竜浜名湖鉄道)、乙川・武豊(以上、武豊線)がそれぞれ着駅となっています。


昭和55年4月改定以前の券ですので、51km以上は大都市近郊区間外のため、青地紋・途中下車可・発売日共2日間有効の券となっています。


有効日が2日間の青地紋の両矢印式券は名古屋地区の他に東北地方で数例を見たことがありますが、大抵は一般式券となっており、さほど例は多くなかったようです。意外にも、着駅が複数存在しそうな首都圏に於ける発行例を見たことがありません。

 

   


1枚目の券が発行されてから約7ヶ月後に発行された、同区間の券です。


こちらの券も名古屋印刷場で調製された両矢印式券ですが、桃色国鉄地紋のA型券となっています。そして、1枚目の券の右上にある「発売日共2日間有効」の文言がありません。


区間こそ変化ありませんが、2枚の券が発行された間の4月に運賃改定が行われ、590円から630円に変更されています。また、55年4月の改定までは51km以上の券で途中下車できたものが101km以上に引き上げられ、当該区間については途中下車ができなくなりました。そのため、桃色地紋で有効期間が発売当日となり、下車前途無効となっています。そのために「発売日共2日間有効」の文言がなくなっています。図示いたしませんが、下車前途無効の文言は裏面に印刷されています。

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