箱根登山鉄道 連絡乗車券

前回拙ブログにてエントリーさせていただきました「箱根登山鉄道 ひと時代前の乗車券」にて
> 自社完結もしくは小田急線連絡乗車券については有効日が2日間で途中下車が可能…
と申し上げましたが、それに関連し、当時の連絡乗車券について御紹介いたしましょう。

  images (小田急線連絡乗車券)

強羅駅発行の小田急線螢田ゆき連絡乗車券です。
有効期間は発売日共2日間となっており、「下車前途無効」の表記はありません。
経由の表記が「小田急線経由」となっており、小田急線への連絡乗車券であることがわかります。
連絡乗車券の経由表記は接続駅を記して「小田原経由」と表記するのが一般的ですが、同社の小田急線連絡乗車券は小田急との資本関係から一本の路線と看做しているのでしょうか、このように表記されています。

  images (金額式国鉄連絡乗車券)

入生田駅発行の金額式国鉄連絡乗車券です。
こちらは小田急線へのものと異なり、有効日は当日限りとなっており、様式的にもごく一般的なものとなっています。
入生田駅から小田原駅までの社線完結乗車券であれば有効期間は2日で風祭駅と箱根板橋駅での途中下車が可能ですが、連絡乗車券として小田原より先の国鉄区間までを一括して購入すると途中下車が出来なくなるという不思議な現象が起こります。

  images (金額式JR連絡乗車券)

これは国鉄からJRになった昭和62年以降も同じであり、やはり有効期間は当日限りです。

  images (相互式国鉄連絡乗車券)

少々長距離になりますが、入生田駅発行の東逗子ゆき国鉄連絡乗車券です。
営業キロは52㎞と若干長距離になりますが、営業キロ100km以内のものについては国鉄の営業規則に準じて当日限り有効です。
小田急線への連絡乗車券とは違い、国鉄への連絡乗車券の経由表記は「小田原経由」とごく一般的な表記となっています。

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