おや? なんだろう? おもしろいね~ と自然に笑顔になり、楽しんで取り組みたいですね。 まさしくそれは彩りですね!!

卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

本質を見る 6

2013-11-24 06:50:39 | ビジネス
美徳経済については、環境重視経営へのマーケティング論に譲るとしまして、こちらのテーマでは本質をついた話題にふれていきます。

さて、先日ある方、事業所の中で責任のある立場の方と面談いたしました。

その方のお悩みは、ある方の意識を変えたいとのことでした。

意識を変えたいとは、どうしても理解が出来ない言動や行動がある方がいて、そういった事をやめてもらいたいとの事でしたが、お互いの関係を崩さず、相手の意識を変えてもらう為にはどのように伝えればいいのかわからないといったものでした。

こういった事はよくある事だと思います。

面談がカウンセリング的になってしまいましたが、私が考えるアドバイスをさせていただき、その方のお考えをお聞きしました。

まずお互いに理解をしていなければならない事は、「相手は変えられない」という事です。

これはそのままの意味です。相手を変えようとしても、その相手には意思がありますし、判断をする背景にはそれぞれの価値観があります。

日本人は価値観がとかく同じに感じてしまいがちです。

しかし、自分と同じ考えの人は他にはいないぐらいの感覚でいれば、おのずと自分の周囲への対応も変わってきます。

その結果、「相手が変わる」かもしれません。

そういった行為を「主体変容」と言います。

そもそも相手は変わると思い込んでいるのと、相手は変わらない、変わるべきは自分と思っているのとでは、明らかに自分の成長も違ってきます。

相手の心理地図に入ろうとする行為も主体変容からスタートするのがよろしいのではないでしょうか?

さて、この面談でのお話をさせていただくと、その方は少しがっかりした表情をされ、ますます重苦しい雰囲気になってしまいました。

ここで、その方の本当の課題が明白となったのです。

いわゆる本質をついた瞬間です。

「自分としては不本意ながらリーダーとなっている」

これがこの方の課題であり、さらに人間関係的には厄介な部署に来たと思っていると言う事でした。

お話を聞いていると、オンサイト・オフサイト問わず話し合い等を積極的に行っているとの事で、行動はすばらしいと思います。

しかし、リーダとして具体的にどのように関わるべきかという事がうまく示せていないという事でした。

多くのリーダーはこういったお悩みを口にするものです。

なぜこの課題に直面してしまうのかを考えると、様々な判断基準が「リーダー」となっている事があげられます。

何を当たり前の事を言っているのか?

もしかしたら、そう思われる方がいらっしゃると思います。

私の考えでは、リーダー個人の判断基準では、組織としてはその人の能力に左右されてしまいます。

優れたリーダーがいない組織ですと、機能不全となります。

こういった組織は成長が鈍化してしまいます。

果たしてこれでいいのでしょうか?


(続く)

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環境重視経営へのマーケティング論 その3

2013-11-23 08:04:21 | ビジネス
美徳経済についてふれてみたいと思います。

経済学者では無い、環境学者の山本良一先生が提唱されている考え方です。

心の開発が必要だとおっしゃっていますが、それは先人達がお話されていた事ですが、やはり我々の意識にはなかなか染み付いていないんですね。

心の開発が何につながるのか?

現在の社会では、環境を劣悪に導くであろう商材を購入しない動きも出てきています。

以下はグリーン購入について示した文章です。

現在の大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済社会システムとそこから産み出される製品やサービス(以下、製品)は、私たちに物質的に豊かで便利な生活をもたらしましたが、同時に、地球温暖化、オゾン層の破壊、砂漠化、生態系の破壊、資源の枯渇、大気・水・土壌の汚染、増大する廃棄物など深刻な環境問題をもたらしました。私たちは、使い捨て型の社会や製品のあり方を根本から見直し、持続可能な循環型社会を構築していかなければなりません。

そこで、私たち購入者は必要性を十分に考えた購入を心掛け、環境に与える負荷ができるだけ小さい製品の優先的購入(グリーン購入)を進める必要があります。

企業側もこういった事に配慮した製品作りに努めなくてはなりません。

さらに展開が進むと、エシカル購入(倫理的購入)となるわけです。

例えば、日本理化学工業のエコチョーク(ダストレスチョーク)が有名ですが、さらに従業員の多くは障害をもたられている会社組織となっています。

こういった企業の商品はむしろ積極的に購入していこうという動きが倫理的購入であり、美徳経済なのです。

もう少し説明しますと、商品を購入する際に、環境に配慮した商品やサービスを優先的に購入するグリーン購入に加えて、公平な貿易が担保されているか(フェアートレード)、商品の生産、流通過程で労働や人権などは守られているか、紛争鉱物(非人道的な行為を行う武装勢力の資金源になっていると言われている)ではないかなど、様々な側面を確認した上で調達しましょうということです。

少子・高齢化がますます進む中で、労働人口をどのように確保していくか?

障害を持たれている方の就労率もまだまだ改善の余地はありそうです。

美徳経済とはステークホルダーが喜び、社会課題改善、地球にとってもGOODとなる経済活動の事です。

クリエイティングシェアードバリューに近い考え方ですので、戦略的にはマイケル・E・ポーターさんが提唱しているものを学べばいいと思います。

またこのブログでも少しづつ触れていきたいと思いますので、ご期待下さい。

エシカル購入は政策提言もなされ、議員立法化を目指しているようです。

我々消費者もこの事を念頭に環境と経済を考えていきたいと思います。

「本質を見る」とても重要な事です。



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環境重視経営へのマーケティング論 その2

2013-11-22 06:25:05 | ビジネス
経済発展と環境維持を両立させる事が可能か?

これに対する答えは「出来る」という事です。

3.11の後、電力不足に陥った東京電力管内では各個人レベルでの節電を心がけていたと思います。

企業側も節電に協力しながら、今後の電略確保として各社毎検討するようになりました。

革新的な変化は、平時に行われた方が良いのは当たり前です。

何か災いが起こってから、革新的な変化が起こるのは望ましい事ではないと思います。

しかし、歴史を振り返るとほとんどの場合、災いや強烈なリーダーシップを持ったリーダーによる想いで革新的な事業や改善が行われていると思います。

河川が氾濫するので人類は堤防を作り、コントロールする事で食料を確保してきました。

失敗もあります。

森林破壊で伐採された樹木を復活させようと植樹が行われましたが、現地の原木では無い木が多く植えられている事から山崩れなどの被害も出ています。

東北の津波被害があった地域でも、現地の原木は毅然としたその姿を保っていたそうです。

植樹はそういった木を植えなければ地盤の強化とはならないようなんです。

我々は失敗から学ぶ事が出来ます。

発明王のエジソンは失敗した時に、「またうまく行かない方法を発明した」と考えていたそうです。

現代社会は経済至上主義によって、進んできました。

一般消費者が企業の価値(存在価値・商品価値)に共感して購入する時代になってきました。

大企業の多くでは、社会貢献活動の重要度が増しています。

CSR事業部が多くの企業で設置されています。

マイケル・E・ポーターによる、クリエーティング・シェアード・バリュー(CSV)の提唱は大きな意義があります。

CSVは社会問題の解決と企業の競争力の向上を両立させ、企業と社会の双方に価値を生み出す取り組みの事です。

まず社会問題にフォーカスし、どこかに問題の解決方法は無いか、思案しそこに企業の競争力を見出す。

現在多くの企業では当然の事ながら、出来る事、ご提供したい事を事業として行っています。

しかしこれからの変化に対応していくには、社会問題の解決という社会の悩みにフォーカスしていく事業も視野にいれなくてはなりません。

マーケティング的にも、ニーズとウオンツの両方が高い評価をいただける様に取り組んで行く必要があります。

選択と集中をはかる意味でも、PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)分析は必須のような気がします。

事業を永続させる為にも、この分析をもとに新たな「金のなる木」を構築し、他の事業に資源を供給出来るようにして行きたいものです。

また今後は、「環境問題」と現在大きな社会的課題の「少子・高齢化・社会的弱者」を組み合わせ、一気に解決に導く事業が注目されていくと思います。


(続く)


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人を活かす経営に必要な要素 19

2013-11-21 05:02:26 | ビジネス
物語コーポレーションさんの推進されている理念経営は従業員と会社を大きく飛躍させています。

これは紛れもない事実です。

会社作りも理念を実践するために必要な事をやると決まっているので、判断基準も明確です。

判断をする際に誰が決めるという基準では無く、より理念を実現するために有効か否かに重きがおかれます。

それらの理念はひとつの言葉で表現されています。

「Smile & Sexy」

理念の説明は以下のとおりです。

自立した人間は素敵であり、自立した人間が自ら意思決定が出来る」というものです。この実践こそ当社の強みである「人財力」の源泉であり、物語コーポレーションが激しい環境変化に対応し、勝ち抜くための底力であると考えています。また、経営理念を達成するための具体的実践項目を経営目標として掲げ、日々その実践に取り組んでいます。

この理念に紐づいて、6つの経営目標が懸がられています。

そしてその目標を達成する為に、どうありたいか?何をどうするか?を真剣に議論しているのです。

さて、そもそも「焼肉屋さんでなんか働きたい人はいない」といった社長の気持ちにより、新卒説明会においては事業内容について語られる事はありません。

これはカンブリア宮殿でも放送されていたので、見た方は知っていると思います。

事業内容を説明するより、うちの会社は何を大事にしていて、どうなりたいか?を説明する事で、価値を感じて入社を希望する方が後を立たないのでしょう。

まさしく経営者のこの決断により、人を最大限活かす経営を実現しているのだと思います。



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環境重視経営へのマーケティング論 その1

2013-11-20 08:02:25 | ビジネス
昨今、環境悪化を原因としているであろう、大規模災害が頻発しているように感じます。

その観点からマーケティングを展開してみたいと思います。

経済活動と環境美化活動はお互いに半比例しているという考え方はご理解いただけると思います。

経済活動を進めると多くの資源が必要となります。

その為に、化石燃料が採掘され、森林も伐採されて来ました。

結果、CO2を制限しなければ温暖化を止める事が出来ない状態を招いています。

では経済活動を止めるとどうなるか?

これは一目瞭然であります。経済が停滞し、やがて国家的危機になります。

環境政策は二の次で、経済政策最優先が現在の政府が進めているような感じもしますが、一方では新エネルギー分野の開発などにも助成金をつけ、経済活動の転換を図っています。

アベノミクスの中でとかく記事になるのが、日経平均がいくらになった、円がいくらになったといった内容しか無いように感じます。

メディアも戦略的に国民の目が環境問題に至るような報道を心がけていただけたらと思っています。

さて、それでは我々末端の経済での活動ですが、どのようなマーケティング戦略を取り入れるべきでしょうか?

コトラーが言っているマーケティング3.0を思い出して下さい。

マーケティング1.0は製品に焦点を合わせる。潜在顧客に対して商品をいかに知ってもらうか?が重要な戦略でした。

マーケティング2.0はお客様に焦点を合わせる。ニーズや欲求がある程度満たされた中で、いかにしてお客様のマインドをつかむかがテーマでした。

ではマーケティング3.0と言えば、価値に焦点を合わせる。お客様が持つ、社会や経済、環境に対する強い欲求に企業がミッションやビジョン、価値で対応することがテーマとなり、それらにお客様が共感した時に、その企業や製品はブロンドになるという考え方です。

ここで皆さんに考えていただきたいのが、環境重視経営の言葉の意味です。

環境軽視からの転換を意図している言葉で、何かを捨てて、環境を取るといった考え方ではありません。

しかし、環境重視と言わなければ、企業が経済活動の中で環境を意識した取り組みにはならないと思います。

経済主義社会での企業原理はそのようにしか働かないのです。

さて、ここで山本良一先生(東京大学名誉教授 環境学の世界的権威)のおしゃっている美徳経済とつながる訳です。

コトラーの言っている、マーケティング3.0において、企業が提供する価値に共感するのがテーマとなっていました。

これはまさしく美徳経済とマッチする考え方だと思います。

美徳経済とは、高い徳を持って経済活動をする事です。

利他の精神を経済活動にもはめて考えるのです。

自然主義的な考え方かもしれませんね。


(続く)

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