父は、義父や先生が勧めた高等小学校を拒否して１２歳で神田のコロタイプ印刷店に住み込みで就職した。
数年でここが倒産して一年ほど砂町の愚連隊と連んでいたが改心して、品川田町の通信機器部品の軍需工場（東芝やNECなどの下請け）で働いた。
この工場では夜間の無線学校に通わせてくれたが戦争が激しくなると学校は閉鎖してしまった。
２０歳で調布の高射砲部隊に入ると経験をかわれて通信兵となった、通信学校に通っていた平和な時代には電気店を開業するのが夢だったが、戦争で何もかも無くなって夢は消えた。
終戦後の東京では無産、無家族では真面目に働いていては食っていけないので、父曰く軍隊の上官と詐欺まがいの農機具販売をしていたが、上野御徒町小学校時代の親友が危ぶんで親戚がある田舎へ行けと勧めた。
それで今の土地に２３歳で僅かな現金だけ持ってやってきたのだった。
２年後に私が生まれた、幼年時代の暮らしや、家の気色はよく覚えている。
家は鍋釜、囲炉裏、かまど、ラジオ、商売道具の自転車以外は何も無い平屋だった。
貧しかったけど東京で育った父は着る物だけには金を掛けた（財政の範囲だが）おしゃれな人だった、それとカメラが唯一の趣味で、この６ｘ６版二眼レフが愛機だった、私は中学生の頃貸してもらって星などを撮っていたが真四角な写真が面白かった、上から覗く磨りガラスのファインダーも面白い
シャッターは小さなツメ状、親指の爪でいったん上に上げてから押すシャッターで「カチ」と小さな音が出る、右の丸いダイヤルをまわしてで次のフィルムにする、たしか１０枚か１２枚撮りだった。
当時はたしか首掛けの茶色の皮のカバーに覆われていた気がする。
先日、家の整理をしていたら引き戸の裏からカメラのケースが出てきて、久しぶりのこれに会った、父は大事にしまっておいたのだ、見たことも無いビデオカメラも出てきた「かっこいい」と思わず声が出た。
旧式のポラロイドカメラもあった。
リコーの二眼レフ、まだまだ使えそうですよ。
多少のメンテは必要かもしれませんが、まずは使うことで固着した油が動けば、そのまま使えるかもしれません。
ブローニ（１２０）のフィルムで１２枚撮りですね。フィルム自体は普通の１３５フィルムと値段は変わりませんが、バラ売りしているのは大手量販店くらいかもしれません。
サポートできることがあれば、仰って下さい。
そのカメラ、ウチの亡くなった親父も愛用してました。思い出しました。我が家にはもうありませんから、懐かしかったです。
凄いカメラが出て来ましたね。
お父さんは、これだけのものを所持されていたのですから、
かなりのカメラマニアだったということがわかります。
二眼レフ、私はマミヤでしたが、若い頃愛用していて今でも持っています。
12枚どりで一枚の写真を写すにも慎重にならざるを得なかったです。
今の時代はデジカメ全盛時代になって、何枚写そうが苦にならなくなった
のがありがたいですね。
まさに6x6のマシーンが出てきました
まだつかえますかね？保存程度はかなりよいと思います。
私が使わせてもらった頃はモノクロフィルムでカラーの記憶ありません。
多分、昭和３０年代前半に買ったカメラだと思います、使う事があればご指導お願いいたします。
そうですか、ありましたか
wadaさまは私と１歳違いなので父親も似た年齢で同じものを使ったのでしょう
この時代には今のiosくらいのヒット商品だったのでしょうかね？
毎日自然の美しさを満喫させていただいています。
父の趣味のおかげで質素な暮らしでしたが幼年時代の写真がある程度残っています。
人間関係が少ない異郷の地でカメラが唯一の友だったのでしょうか。
子供なりに歯車が噛み合ったようこれを見て「機械」感を感じていました。
子供の頃から兄が撮った写真を見て「すてきだな～」と思っていました。
当時の私は子ども過ぎて、兄がどんなカメラを使っていたのか知りませんが
私が写真に興味をもったのも、その兄の影響です♪
古いカメラとか電話とかコンピュータとか。。素敵ですよね。
その醸し出す雰囲気に魅了されます。
お大事になさってください(*^^)v
りんごさんの写真というと美味しい写真というイメージがありますよ、近いのでとても役に立っています。
出歩く機会が増えれば行ってみたいところいっぱいです。
バブルの頃、海外旅行で、めがねをかけて、出っ歯で、カメラをぶら下げて居るのは日本人とか言われましたよね。
前の二つはともかく日本人がカメラ好きということなんでしょうかね。
昔はフィルムカメラでしたが平成頃からはデジカメに変わって行きましたね」。
デジカメも画素数、容量、機能が初期と今では天地ほど進歩して美しい画像が得られます。
スマホカメラも進化して居ますし誰でも簡単にきれいな写真を手軽に撮れる良い時代になりました。