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第43回 クィーンズ駅伝(1)

2023年11月29日 12時17分03秒 | マラソン/駅伝
 女子実業団駅伝の最高峰「クィーンズ駅伝」が26日松島から仙台までの42.195kmで開催された。
去年の優勝資生堂をはじめ上位8チーム、いわゆる「クィーンズエイト」に加え、先に行われた予選会「プリンセス駅伝」の上位16チーム+シード1の25チームが参加した。
2021年は新谷仁美を擁する積水化学が初優勝
2022年は五島莉乃が引っ張る資生堂が優勝 積水化学は2位だった
2023年は上記の2チームと廣中璃梨佳、鈴木亜由子のWエースのJP日本郵政が三強と言われている。

全6区間42.195kmで争う。 因みに差を秒またはmで書いているが
今回の優勝タイム2時間13分33秒を秒速にすると5.2658m、約5.26mとなる
秒に5.2をかけるとおおよその距離差がわかる。

1区7kmはよほど差がつかない限り残り5区の順位に大きな影響はないが、最終的に勝つためにはトップとの差が1分以内に入っていることが大きなアドバンテージになる
そのため1区にはチームに勢いをつけるためや、逃げ切りを図るためにエースや準エースを配置するチームも多い
去年は豊田自動織機は中距離界のトップ田中希実を、ダイハツはマラソンのエース松田瑞生を、連覇を狙う積水化学は佐藤さやかを充てた

今年は昨年優勝した資生堂が連覇を狙い準エースどころか、今や日本長距離界(駅伝、1万m)のエースである五島(ごしま)莉乃(石川県出身)を据えた。
ワコールも女子マラソンのトップエース安藤友香を、第一生命は粘り強い小海(こかい)遥(新潟県出身→仙台育英高)を起用した。
五島は一昨年のクィーンズ5区で、1万の日本記録保持者のレジェンド新谷(にいや)仁美とマッチレースのすえ1秒差で区間新記録の区間賞をとった実力者
グラウンド周回1万mの記録では新谷より50秒遅いにも関わらずロードレースの駅伝10km(1万m)で勝ったのだった
その後もめきめきと力をつけて負け知らずだ
今回も2kmから独走が始まり、真ん中の5kmでは2位に200mの差をつけ、2区への中継では2位に39秒差(約205m)をつけて区間賞、資生堂は前回優勝の勢いそのままだ



2位は第一生命G で小海、3位は三井住友樺沢、前回2位の積水化学は5位43秒差、ワコール安藤はMGCの疲れか伸びず22位、三強の一角JP日本郵政も58秒差の12位とギリギリの位置だがこのあとには廣中璃梨佳(りりか)、鈴木亜由子の2枚看板が控えている。

2区は4.2kmの高速区間、資生堂井出がトップを守り、2位は26秒差でリベンジを図る積水化学が3人抜きで浮上、3位は第一生命、日本郵政も6人抜きで52秒差の6位に上がった。

花の3区10.6kmはエース区間
去年はここでパリ五輪内定の資生堂一山、日本郵政は東京五輪1万7位入賞の廣中、積水化学は大エース新谷仁美、第一生命小海、天満屋前田穂南、ダイハツ加世田、ワコール安藤という豪華オールスターが競った。
去年は35歳新谷が、駅伝で中学時代から全て区間賞(1位)をとり続けていた22歳廣中と息詰まるデッドヒートを繰り広げ、1秒差で区間賞を取り廣中の連勝をストップさせた名勝負展開。

今年も、資生堂一山、第一生命鈴木優花の二人はパリ五輪マラソン代表内定選手。 加世田、廣中、積水化学は粘りの佐藤早也迦(さやか)と豪華な顔ぶれだ。
資生堂一山から26秒差で積水佐藤、38秒差で第一鈴木、40秒差でパナソニック渡邊、47秒差でダイハツ加世田、52秒差で日本郵政廣中がスタート。
52秒と言えばおよそ250mの差だ。

廣中は相変わらず推進力がある腕の振りと、長くて速いストライドで飛ばし
2km地点で早くも5~14秒差あった鈴木、渡邊、加世田に追いついた。
一方26秒差の2位でタスキをもらった積水化学佐藤は4.5km地点で一位の一山を追い抜いてトップに上がる。
佐藤は前回1区で出てトップに50秒差の9位と振るわず、最終的に資生堂に2分差で敗れて2位になったチームに責任を感じていた。
それだけに自分より力が上の一山、廣中に負けまいと決死の激走だった。

3位グループ4人は鈴木、加世田がおいていかれ、廣中と渡邊が並走で1位、2位を追っていく。
そして4.9kmで動きが鈍い一山を二人が一気に抜き去って2位3位に順位を上げた、資生堂一山はトップから4位に落ちた、5.2kmでは加世田にも抜かれて5位になる

その後、ギアを上げた廣中は単独2位になって、トップを行く積水化学佐藤を7.7kmでとらえて並走が始まる
佐藤も追いつかれたが離れず2位のまま3m以内で食らいついている
3位は渡邊が独走、4位加世田も独走になった
しかし5位一山は6位の鈴木にも抜かれて6位に転落





中継点前300mまでつばぜり合いをしていた廣中と佐藤のトップ争いだったが
満を期していた佐藤が猛然とスパート、廣中はついて行けずみるみる差が開く
しかしあと50mくらいで再び廣中が猛スパート
1位積水佐藤、2位郵政廣中の順でタスキリレーその差は3秒 廣中は4人抜きで区間賞獲得、佐藤も天才廣中との差を23秒にとどめて区間2位トップでタスキを渡した、佐藤は去年の苦い記憶を拭い去る大活躍であった。
一山は区間20位と振るわなかった。

3位パナソニック渡邊が1人抜き健闘24秒差、4位ダイハツ加世田49秒差
5位第一生命1分20秒差 6位には7人抜きの岩谷産業が浮上
9位にはユニクロが川村楓の8人抜きで大浮上してクィーンズエイトに希望をつなぐ。  続く











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