神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

四十六日ぶりに湯船で温まった

2024年07月04日 19時44分58秒 | yottin日記
 5月17日に風呂に入った後、すぐに病院へ行き、そのまま入院になって以来46日目、ようやく家で湯船につかった。
手術までは多くの管につながれていて、看護師さんに体をふいてもらっていた
手術の前日、ようやく風呂でシャワーすることになったが、入院して10日目の事だった。やっと頭を洗えてさっぱりした。
手術から退院までの8日間でシャワーが2回、自宅に帰ってからは毎日シャワーで済ませていた。
退院の日から先生は家で風呂に入っていいが、温泉や大衆風呂は感染の恐れあるからダメと言われた。
でも家でも、7月2日までずっとシャワーで済ませた、腹の傷を見るとちょっと入る気にならなかった。
それほどひどい傷跡ではないが、自分では初めて見る自分の傷、どうしても湯船に入る気がしなかった。
7月2日、検査結果を聞いて、ここで初めて吹っ切れた、そして体を洗った後、湯船に入った、何とも言えぬ開放感だった
やっぱり風呂はいいなあ、これから暑い日が続くから、さっぱり感は必要だ
でも例年だと、夏はシャワーで済ます日が多かった、さてどうする。

食べ物もだんだん栄養価の高いものを加えるようになった
体重もついに一番多かった退院直後に戻った、すこぶる体調は良い
今日はカレーを少しだけ御飯にかけて食べた、昨日は冷やし中華を食べた
ただ刺激が強い韓国系、中華系は胃腸に良くないのでがまん
キノコ、海藻系もだめと言われていたので、まだ二の足を踏んでいる
買い物に行ったが、買おうと思ったものはほとんど「食べてはダメ」リストに入っている。

今日の治癒食 ちくわマヨネーズ焼き、やわらか大根含め煮、ブロッコリー
ロースハム、絹ごし豆腐、七分がゆ、ナスと大根の味噌汁

夏のお嬢さん 榊原郁恵 1978



「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた (130) 長尾家 43

2024年07月04日 08時30分40秒 | 甲越軍記
長尾平六郎俊景の主だった一軍の大将、風間、五十嵐、八条、篠塚、蔵王堂、森岡の軍勢は、長尾晴景の大将、大熊、庄、只見、鳥倉、村山、上野、小島勢と激しく戦っていた。
互いに一挙に勝負をつけんと討ち討たれ入り乱れての大勝負するところに、無双の景虎勢がなだれ込むと、これに勢いづいた晴景たちは勇気を得て危地を脱しようと逃げかける三条勢を追いうち、首を獲ること数知れず

総大将、長尾平六郎俊景は乱軍の内にあっても縦横のきらいもなく薙ぎ倒し、切り払い、まさに無人の荒野を行く疾風の猛虎に等しく、触れる者はみな命を落とし、傷を負う者は数知れぬ
晴景の先手は俊景の猛威を恐れ、さっと左右に道を開ける始末、そこに大熊備前守がこれに変わってどっと突きかかれば、俊景の近習たちは「この上は我らが御大将の御馬前にて討死いたすをご覧あれ」と大熊勢に挑みかかった。
鷲見五郎右衛門、鳥飼玄蕃、羽田俊蔵、竹中、石鳥、原、長田、青木、石田、毛屋、古林、徳山、飯浦、拝郷、平尾源内左衛門ら勇兵百十数人、切っ先を並べて槍をしごき大熊勢のまっただ中へ割って入る
当たるを幸いに斬りまくれども、大熊勢は勝ち誇った勢いあり、かさにかかって討つほどに鷲見、羽田ら七十余人同じ枕にて討死する。
俊景は旗本を振りかえってみれば僅か二十騎ばかり、流石の俊景も天を仰ぎ長歎して「天は我を滅ぼすか、今は死出の土産に死人の山を築かん」と言い
阿修羅王の如く馬を東西南北に駆け巡らせ、大熊勢を片端から薙ぎ倒し、血の波を上げて戦えば、大熊勢はみな腰が引けて抗う者なし

その時、景虎勢の大将、宇佐美駿河守がこの体を見て真っ先に駆けだし、士卒を励まし「誰ぞ、俊景が首を獲って高名を挙げよ」
これを聞き、宇佐美の家士らは「われこそが」と一斉に功を競って俊景に向かって行った
これを見て俊景はますますいきり立ち、轟音を発し雲中を行く龍の如く、怪風伴って走る虎の如く生死を超越して戦えば、宇佐美の勇士、立川、福良、乾など名だたる者ども十八人まで討ち死にする
されど、流石の俊景も手傷は数か所に及び、もはや危うき姿に見える
宇佐美勢はひたひたと手負いの虎、長尾俊景に迫りゆく
その時、紺糸縅の具足に鹿毛の馬にまたがり、槍をしごき俊景を救いに来る勇士一騎現れる。
これぞ長尾平六配下の一手の大将、蔵王堂式部である
俊景これを見てニコリと笑い悦び「思わぬ負けを喫し、生涯の無念いかにして忘れるべきか、されども見ての通り我、数か所の傷を負い、心身疲れたゆえ、しばし休息をとることとする、その間、貴殿は此の敵を防がれるべし」
蔵王堂式部もまた数刻の戦で疲れたと言えども、それを面に出さず
「この程度の敵など防ぐに、いかほどの力がいりましょうや、安心して休息を取られるが良い」と言って、血に染みた大太刀を振りかぶり、大音声で叫んだ。