神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

炎天下の鳥

2024年07月26日 12時40分33秒 | 花鳥と昆虫・爬虫類・魚
 暑いのなんの、昼時だし鳥さんも木陰でお休みと思ったが、野鳥観察センターへ足を延ばして行った。
倒れそうなくらい道路からの照り返しあり、「やめとこうか」とくじけそうになるが、それほどの距離でもないし
案の定、鴨が一羽泳いでいる、いつものサギが一羽だけぼ~っと立っている
それしかいない
丸い目、黄色い瞳は「タチウオ」にそっくり

駐車場に戻ったら、なにかスズメ大の変な鳥がうろついていたのでパチリ
なんだこれ?始めて見た 図鑑を見たら顔の黒い模様や大きさ、くちばしが夏の渡りの「さんしょうくい」に似ているが? う~~ん
Googleレンズで見たら「スズメ」スズメって茶色じゃなかったっけ?



Swanne江利チエミ

「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた (151) 長尾家 64

2024年07月26日 08時31分41秒 | 甲越軍記
 城門の閂を破れ諸将はこれに続いて一同に攻め寄せれば、城兵は攻め立てられてもはや防ぐ術もない
ここにおいて松本隼人、殿原豊後守、下司越前守らは相次いで討死となった
そのほかの兵は二の丸に逃げ込んだので、景虎勢も二の丸を襲う、それを防ごうと立ち止まり奮戦した大河原監物も討ち死にとなった
監物が持ちこたえていた間に城兵は二の丸の城戸をしめて大木、大石を攻め手に投げて戦ったが、勢いは今や景虎勢に在り城戸をたちまち壊して攻め詰めた

長尾晴景は二の丸、三の丸と破られ「もはやこれまで」と自害しようと思ったところに、景虎の使者、神余越前守がやって来て言うには
「景虎は晴景殿を恨み、府内を横領しよとする心など全く持っていない、それは君が心悪しき讒者の言を信じて、某を恨んだだけのことである
某に何の罪があったでしょうか、君は酒色にふけり政治は乱れ、長尾家を危うくしたのを見て屋形が某に正すよう命じた故に、よんどころなく今日とあいなったのです、某は政などする気は毛頭なく、今まで通り君にここを任せるつもりであります、御心を入れ替えて早々に佞臣らを殺して、こちらに参られるようお勧めに上がった次第です」と誠をもって話せば
晴景は景虎勢の攻め来るを見て、本丸にて手足の置き場もない程にうろたえていたところに使者の口上を聞いて、大いに喜び、以後は景虎の指図に背くことないとの誓詞を書いて城を出ようとしていた。

ところが景虎勢の長尾一族や諸将はこれを聞き、「なんということであるか、晴景は将の器にあらず、これを許して今まで通りに君主としておくとはいかがか」と議論したところ
「我らは晴景に再び仕えるなどあり得ない、景虎君がいくら諌めたとて、あの性根は治ることなどあり得ぬ、ここは我らは何も知らぬ体で一気に片を付けてしまおうではないか」と決した
そして諸将は守り無き本丸に一気に攻め寄せて火を放って焼けば、景虎は大いに驚き軍師をたててこれを制止しようとしたが、すでに火の手はまわり、晴景は「もはやこれまで」と妻子を刺し殺して、己も火の中に入って自害して果てた、時に年四十五歳、これを見て日頃から恩義うけた近士百余人が殉じた
生き延び逃げ出した者共は、片端から攻め手がこれを討ち取り、その数知らず
また落ち延びた者も多かった。

(yottin  ここでは戦の末に晴景が自害と言う悲惨な結末になったが晴景が景虎と越後守護代の座を交代したことについては、この書の他に晴景と景虎は戦になったが心配した上杉定実が調停に乗り出し、景虎が晴景の養子となり、守護代を景虎に譲るというのもある、晴景が病弱で政治が出来ず景虎に禅譲したというのもある、上杉家の公式記録「上杉家御年譜」ではこれで、晴景と景虎は互いに譲り合ってらちが明かず、ついに晴景が怒り出したので仕方なく景虎は晴景の幼い嫡子が成人するまでと期限をつけて守護代職をうけ賜わった
家臣らは景虎に婚儀を勧めたが、景虎は晴景の嫡男に後日地位を譲る為、あえてわが嫡子を作らぬために独身を貫いたという
しかし史実は晴景の嫡男が継いだという事実はなく、この後も晴景嫡男の登場は聞いたことがない)