滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【11/256:県立高再編】高校再編計画を巡って/4 小規模校の挑戦 (毎日新聞)

2011-10-27 23:21:56 | Weblog
【毎日新聞特集「波紋の現場から」:高校再編計画を巡って/4 小規模校の挑戦】

 ◇教諭「なぜつぶす」疑問の声

 05年度に普通科で66%だった卒業率(中退や留年を除く卒業者の割合)が83%に改善した県立高校がある。今回の再編計画原案で統廃合の対象となった彦根西だ。1学年4学級の小規模校ながら、08年度に県内で初めて導入した「学びの共同体」という取り組みが効果を上げている。

 米国のグループ学習の利点を生かした取り組みで、日本の高校でも取り入れられ始めている。大きな狙いは教師が一方的に説明する授業からの脱却。教壇を囲むように机をコの字に並べ、生徒同士が意見を交わし、教え合う雰囲気を作り出すのが特色だ。

 この方法を導入した夏原常明教諭(55)は「落ちこぼれる生徒を出さないことが目的。授業を進める上で、教師の力量がより問われる」と言う。アンケートでは全校生徒の約6割が「学習に意欲が出た」と回答し、2年の女子生徒(17)は「分からなかったら人に聞くようになった。質問し合えるのがいい」と評価する。
  ◇    ◇
 今年度の全日制46校の平均規模は1学年5・57学級で、全国平均(5・55学級)と大差はない。再編において県教委は「大津市が7・8学級に対し、湖北は4・6学級、湖東は5・1学級だ」と地域間の格差を強調し、湖北と湖東にまず統廃合のメスを入れた。

 県教委が「6~8学級の適正規模」にこだわる理由の一つが、部活動の活性化だ。彦根西野球部は今夏の県大会後、部員が2人だけになった。男子部員(16)は取材に「統合したら部活動は活発になる。後輩のためにも統合に賛成です」。サッカー部の男子部員(17)も「ぎりぎりの人数なので替えがきかない」と部員増を望んでいる。

 ただ、取材に応じた彦根西の生徒10人のうち8人は「規模が小さいから不便だと感じたことはない」とも話した。
  ◇    ◇
 夏原教諭は「学びの共同体」を担当の数学の授業から始め、他の教諭とも勉強会を重ねて10年度から全校実施に広げた。今では県内外の教育関係者が視察に訪れる。

 大津市の大規模校で10年間教えた経験もある夏原教諭は「教員の意思疎通がしやすい小規模校だからこそ導入できた」と語り、原案で統廃合校として名指しされたことに「革新的な取り組みをしている学校をなぜつぶすのか」と疑問を投げかける。

【関連ニュース番号:1110/245、10月27日;1110/229、10月26日;1110/215、10月24日】

(10月27日付け京都新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/archive/news/2011/10/27/20111027ddlk25100530000c.html


【1110/255:高齢者虐待防止】シンポジウム:虐待走る家族なくそう きょう / 大津・ピアザ淡海で

2011-10-27 23:07:29 | Weblog
 社会的に孤立し虐待に走る家族をなくそうと、大津市のNPO法人「あさがお」(理事長=竹下育男弁護士)が10月27日、同市におの浜1のピアザ淡海でシンポジウムを開く。

 社会福祉士らでつくるあい権利擁護支援ネット(東京都)の川端伸子理事が高齢者虐待の実態を報告。高齢者を見守る地域づくりに取り組む三重県志摩市の社会福祉士、前田小百合さんと家族支援をテーマに対談する。

 県によると、高齢者虐待防止法が施行された06年以降、県内の虐待の認知件数は4年連続で増加。加害者は息子が約4割を占めた。「あさがお」相談員の小島拓也さん(27)は「当事者は『助けて』と声を上げられない。周囲が変化に気付き、支援につなげることが大切」と話している。シンポは午後1時半~同4時半、無料。問い合わせはあさがお(077・522・0799)。【加藤明子】

(10月27日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20111027ddlk25040541000c.html

【1110/254:聴覚障害者】「トリマー」目指せ / 守山・びわこみみの里、30日にイベント 

2011-10-27 23:01:18 | Weblog
 県聴覚障害者福祉協会が運営する「びわこみみの里」(守山市水保町)で、聴覚障害者らがペットの美容師「トリマー」の技術訓練に励んでいる。自立や就労に役立てようと07年4月の開所時から始めた取り組みで、固定客も増えつつある。1日に犬10匹を手入れすることもあるという。【前本麻有】

 「湿疹とじんましんはどう違うの?」。施設に通う熊田由佳理さん(37)が、指導者の小笠原千鶴さんに尋ねた。小笠原さんはトリマー歴26年。手話や指文字で「皮膚の腫れ方が違うのよ」と丁寧に説明を始めた。

 トリマーの仕事は、カットやシャンプー、ブラッシング、爪切りなどをしながら、皮膚などの健康チェックも行い、カルテを客に渡す。昨年7月に着任した小笠原さんは指導しながら手話を覚えた。「耳が不自由なトリマーが音に敏感な動物の相手をするのは大変。でも、熱心に訓練を積んだ彼女らの作業はとても丁寧」と話す。種類によって異なるが、料金は4000円前後からで愛犬家から好評を得ている。

 施設には聴覚障害者や知的障害者ら20~75歳の27人が通う。菓子製造や縫製などの部門もあり、トリマーの訓練を受けているのは現在6人。これまで1人が資格を取得し、専門店に就職した。熊田さんは「来年の資格試験に向け、カットの技術を磨きたい」と意気込む。

 施設では10月30日午前10時~午後3時、交流イベント「ポンポコまつり」を開催。模擬店が出て、犬の爪切りや足裏の手入れ(午後1時からで各300円)、聴導犬の紹介などもある。中村正所長は「障害にとらわれず、地域にこんな施設があるんだと知るきっかけになればうれしい」と話している。犬を連れてくる際はリード(首輪)が必要。問い合わせは同施設(077・514・9078)。

(10月27日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20111027ddlk25040527000c.html


【1110/253:暴力団対策】袋町から暴力団追放 彦根署で「モデル地区推進協」発足

2011-10-27 22:38:47 | Weblog
【写真:「暴力団排除」を宣言するプレートを贈呈する小川会長(手前・右)=彦根署で】

 彦根市の飲食店街・通称「袋町」からの暴力団追放を目的とした「彦根袋町暴力追放モデル地区推進協議会」の設立総会が10月26日、彦根署であった。協議会は警察や行政と連携を取りながら、安全な袋町を目指す。

 1995年に飲食店関係者を中心に設立された同名の協議会を解消し、地元自治会や商店街も参加して再興。より実効性のある組織とするため、署と市、弁護士も顧問として加わった。

 総会には約50人が出席。会長に就任した飲食店経営の小川邦夫さん(69)は「観光客も地元住民も楽しく飲める明るい町を目指します」と決意を語った。山本芳則署長は「袋町から暴力団を排除するためには、粘り強い活動が必要。署も全力を挙げて活動を支援する」と応じた。

 「暴力団を恐れない、金を出さない、利用しない」という暴力団排除宣言を確認した後、小川会長が赤居寛子理事に店頭に掲げる「暴力団排除宣言証」と記したプレートを贈呈した。

 署によると、署管内には山口組系の3組織があり、構成員は45人いるとされる。21日には、湖東地域で勢力を拡大していた山口組系3次団体の組長が逮捕されている。 (森若奈)

(10月27日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20111027/CK2011102702000122.html

【1110/252:高校生就職状況】高卒者内定率、2年連続増の57% / 県教委まとめ

2011-10-27 22:30:44 | Weblog
 県教育委員会が10月26日まとめた2012年3月卒業予定の県立高校生の内定状況によると、内定率は前年度比2・7ポイント増の57・7%で、2年連続で増えた。各高校が報告した9月末現在の生徒の就職内定状況を、県教委がまとめた。

 就職希望者は1836人で、前年度に比べて112人増加。内定者数も前年度に比べ110人増え、3年ぶりに1000人を上回った。県内外の求人数が、前年度比6・2%増えたことが要因とみられる。内定者の78%が製造業への就職を予定している。

 男女別には、男子の内定率が前年度比6・8ポイント増えたのに対し、就職希望者が16・4%増えた女子の内定率は2・4ポイント下がり、男女に開きがあった。 (中尾吟)

(10月27日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20111027/CK2011102702000118.html