滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0612/56:ニート・引きこもり問題】保護者を対象に来年1月と2月、就労支援のセミナーを開催

2006-12-22 23:48:44 | Weblog

求職活動をせず、教育や職業訓練も受けていない無職の若者「ニート」や引きこもり状態の人の就労や社会復帰を支援するために、保護者を対象にした「就労をめざすニート・引きこもりの保護者支援セミナー」が守山市で来年1月14日、彦根市で同2月4日に開かれます。県地域労使就職支援機構が主催します。保護者にできることは何かを、支援の現状をもとに考えます。

いずれも午後1月半~4時に行われ、引きこもりの若者支援などを行っているNPO法人「淡路プラッツ」代表の田中俊英さんが、「ニート・引きこもり支援の現場から」と題して講演を行い、ニートをめぐる見取り図、就労をめざすニートの支援、保護者として本当の「待つ」こと、の3点を柱に話します。第2部(午後3時10分~)では個別相談会もあります(事前申し込みが必要です)。

守山会場は、守山市のライズヴィル都賀山です。彦根会場は、彦根市の彦根勤労福祉会館です。いずれも参加費無料です。定員各30人(先着順)。申し込みは1月10日までに県地域労使就職支援機構(077-516-1833)へ。

(12月20日付け毎日新聞が報道)

【0612/55:名神ブラジル人事故】滋賀弁護士会が遺族を支援するために通訳を手配

2006-12-22 23:23:00 | Weblog

彦根市の名神高速道路で昨年11月、日系ブラジル人男性7人が巻き込まれて死亡した事故の裁判で、滋賀弁護士会は、日本語を理解できない遺族に対し、通訳を独自に手配し、裁判の内容や経過を随時説明する支援体制をとることに決めました。民事上の手続きなどについても説明も行います。被告が外国人の場合のように法廷通訳人がつかないため、遺族を支援する形で、少しでも裁判への不安を取り除くのが狙いです。

滋賀弁護士会の竹下育男・副会長によると、現在の裁判制度では外国人が被告の場合は法廷通訳人がつくが、被害者の場合は規定がありません。トラックの元運転手二人が業務上過失致死などに問われている今回の事故をめぐる裁判でも、裁判を傍聴に来ている遺族には裁判所や地検からの公判内容についての説明なないとのことです。日本語があまり理解できない上、裁判の専門用語が飛び交うため、遺族からは「内容がわからい」との声が上がっていました。

このため、弁護士会は遺族に対し、これまでの公判の内容をはじめ、日本の刑事手続きや示談など民事上の説明を行うとともに、今後の裁判では、弁護士と通訳人が傍聴席に入り、閉廷後に詳しい内容を詳しく説明することにしています。通訳の費用は弁護士会が負担するとされています。

被害者のタマシロ・マルシオ・キヨカズさん(当時32歳)に兄キヨミツさん(36歳)は「国籍を理由に(被害者に)不当な裁判がされていないか心配もあった。やっと心強い見方ができた。助けてくれた感謝したい」と話しています。同弁護士会は「家族が亡くなった理由や加害者の責任について知りたいのは当然であり、少しでも力になりたい」としています。

(12月20日付け京都、朝日などが報道)