徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

月と暮らす庵現場日記 140505、140507

2014-05-08 08:25:52 | 今日の現場
 5月に入り爽やかな天気が続く酒田市。一年の中で一番良い季節になった。

 連休中にクライアントと現場にて確認作業を行った。現場内には私の指示でキッチンの大きさを床に角材で示してある。キッチンの大きさと位置を把握し、購入済のダイニングテーブルの位置を確認したいためだ。

 テーブルの位置を打合せし実際に床の養生シートに書いて確認する。それにあわせて、照明器具の配置の確認である。打合せして決定したことを、そのまま床の養生シートや壁・天井の下地材にマジックで大きく書きなぐる。

  

 

 ダイニングテーブル照明の位置、キッチンの手元照明の位置、縁側のブラケット照明の位置、スイッチニッチのチェック、ワークスペースの棚板の追加指示…全て現場内に打合せで決定した内容を書いていく。

 

 

 

 連休明けの7日、現場内に書きなぐった指示の確認に行くと、大工さん、電気屋さんがその指示の内容で作業をしている。この方が直接職人さんが見てわかり易く仕事も早いのだ。そして、この日は2階のルーフバルコニーの防水工事を行っていた。その影響で現場内に接着剤の臭いが充満している。

 

 各種工事が入り混じっての作業。いよいよ仕上工事に入ってきたという証。まだまだ完成形のイメージはできないが、一歩づつ着実に工事は進んでいる。
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新緑の季節につながる縁

2014-05-02 08:35:16 | 建築つれづれ…
 昨年の夏すぎから提案~設計を進めていたプロジェクトがいよいよ着工目前。クライアントは、小中学校の親友のお兄さん。つまりは親友の実家の設計である。昨年のお盆にキックオフミーティングをするも、帰省してきていた親友とクライアント家族でお酒を酌み交わすというものだった。

 

 このクライアントは、以前リフォームをさせていただいたクライアントとも親戚関係。そして、クライアントの息子さんは中学生で、私の息子と共通の友達でつながっている。小学生の娘さんは、建築に興味があるようで模型をマジマジと眺め、見事打合せは皆勤賞である。なんとも巡り巡って様々な人間模様から構築されていたという訳だ。

 キックオフミーティングから8ヶ月あまり経た。ファーストプレゼンの案からは違うプランになっているが、そこにはクライアント夫婦とお母さん、子供たち、そして親友と私の思いが込められている。取り壊すことになった現在の家は、小中学の頃よく親友と遊んだ家でもある。

 30数年の歳月を経て、まじまじとこの家を見ると、30数年前に見た景色と同じだった。よく遊んだ彼とお兄さんとの部屋は、今も残っていて当時のまま。その景色がなくなるというのは、建築家という肩書き抜きに寂しさを感じるが、これからは違う景色を息子さんとその友達が作っていくのだろう。

 酒田祭りを5月19~21日に控え、新緑が眩しくなるこの季節。地元でも一番活気付くこの時期に家族の一大イベントが始まる。いやクライアント一家だけではない。私の幼少期の思い出も包含されたイベントでもある。私の脳裏のフィルターに映っている映像に、また新たな映像がインプットされることとなる…。
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